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幼馴染の恋愛事情を徹底検証! 漫画・アニメでメインヒロインになれなくなったのは何故か?
幼馴染の復権は「押しつけがましくない献身性」
出展 : Amazon.co.jp
昔のような人気属性ではなくなった幼馴染ですが、復権する可能性は十分にあります。
その鍵を握るのは献身性の需要です。
上記したように、幼馴染のキャラクター像の多くは現代あまり受けない傾向にありますが、「世話焼き」という点においては別です。
世話焼きは献身性の現れで、献身性は現代においても多くの漫画ファン、アニメファンから好まれている性質なのです。
レムの人気も、この献身性が非常に大きかったと思われます。
ただ、幼馴染の献身性とそれ以外のヒロインの献身性だと、少し受け取る側の印象が違ってきます。
幼馴染が献身性を発揮するシーンというと、その多くは「朝起こしに来る」「弁当を作ってくれる」など、少々押しつけがましい方法。
現代ではあまり受け入れられない行動です。
逆に考えれば、こういった幼馴染の古い固定観念から脱却した新時代の幼馴染キャラであれば、受け入れられる可能性はあります。
実際に成功した例が『ToHeart2』の“タマ姉”こと向坂環(こうさか たまき)です。
彼女は面倒見は良いものの世話を焼きたがるタイプではなく、甘やかし系のヒロインとして人気を博しました。
現代はこの「甘やかしてくれるヒロイン」の需要が高く、その方向で幼馴染の良さを発揮できるキャラが増えてくれば、幼馴染の需要も伸びると思われます。
近年、幼馴染は制作側から冷遇されている印象を受けます。
そのため、読者・視聴者側から「いきなりフラっと現われて主人公をかっさらっていくヒロインに負けるな!」といった同情票が生まれるかもしれません。
例えば『だがしかし』では、メインヒロインの枝垂ほたる(しだれ ほたる)以上に幼馴染の“サヤ師”こと遠藤サヤ(えんどう さや)が人気を博しました。
ほたるが主人公のココノツにデレるシーンがほとんどなく、恋愛面の見せ場はサヤ師が独占していた……という事情もありますが、それでも幼馴染の負けヒロインが人気面ではメインを上回った事例であることには変わりません。
サヤ師のようなキャラが増えてくれば、幼馴染が負けヒロインではなくなる時代が再びやって来るかもしれませんね。
まとめ
少しずつですが、幼馴染の良さが見直されている時期に差し掛かっているように思います。
なので、今後勝ちヒロインとなる幼馴染が増える可能性は十分あります!
幼馴染好きのみなさん、希望を捨てず捲土重来の時を待ちましょう!