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【八月のシンデレラナイン】ハチナイはスマホゲー原作アニメの限界を超えられるか!? キズナアイともコラボ【2019春アニメ】
スマホゲー原作アニメの難しさ
ゲーム版ハチナイの大きな特徴は、マンガやアニメとの親和性の高さです。
甲子園を目指すメインストーリーの他にも、選手別のストーリー、期間限定のイベントストーリー、選手にスキルを習得させるシンデレラストーリーが用意されており、物語性が重視されている点がポイント。
加えて、ゲーム内では吹き出しを用いるなどの演出が実装されており、マンガを読むような感覚で進められるため、マンガ好きにも親しみやすい作りになっています。
また、配信が始まる前にA-1 Pictures製作のアニメーションPVを公開するなど、かなり早い段階でアニメを意識した運営が行われているため、アニメファンからも注目を集めていました。
そのため、ハチナイのプレイヤーはゲームだけでなくアニメやマンガを好んでいる人が多いと推察されます。
基盤となるストーリーがしっかりしているので、ゲームとかけ離れた内容になる心配もありません。
これらは、アニメ版ハチナイが成功する上で重要な要素となるでしょう。
今までの間、スマホゲーを原作としたアニメはあまり良好な結果を出せていません。
スマホゲーが定着し、多くの人がプレイするようになった2010年代後半には数多くのタイトルがテレビアニメ化されましたが、ヒットを記録したのはごく僅かです。
スマホゲー原作アニメが苦戦している理由は複数あると思われます。
1つは予算確保の難しさです。
スマホゲーは比較的参入しやすい分野なので、制作している会社の多くはまだ若く、大手や老舗と比べると他分野との繋がりがあまりないと考えられます。
そのため出資を募ることが難しく、どうしても低予算にならざるを得ない……そんな事情があるのではないでしょうか。
また、アニメ自体がプロモーション映像的な内容になっているケースも見受けられます。
スマホゲー原作アニメはあくまでスマホゲーの宣伝・普及が目標。
その結果、アニメとしての面白さや創意工夫よりも「キャラクターを多く出す」「キャラクターと声優の見せ場を多くする」といったプロモーション的な内容を重視したアニメになってしまい、物語としての面白さが薄くなってしまう可能性も否定できません。
更に、スマホゲー自体「大まかなストーリーはあるけど本筋はガチャによるキャラクターの収集」というゲームが多く、アニメとして成立させるにはオリジナルストーリーを用意しなくてはならない……という事情もあります。
制作に携わるアニメスタッフの方々は少しでも面白いアニメにしようと尽力している訳ですが、上記のような事情やゲーム内の設定、また思い入れの強いファンに対しての配慮など、かなり「縛り」が多い作品にならざるを得ず、その範疇で傑作を生み出すのは極めて困難と推察されます。
そして何より、ディープにゲームを楽しんでいる人の多くはゲームに多額のお金を使っているため、アニメの円盤購入にまで手が回らない……という身も蓋もない事情もあるのでしょう。
このような状況から、スマホゲー原作アニメが中々ヒットできないのは仕方がないのかもしれません。
しかしハチナイは、これらのマイナス面をかなりクリアしています。
アニメ好きのプレイヤーなら、ある程度はアニメにお金をかける習慣があるはずですし、ストーリーもしっかりあるのでゲームとアニメの内容が乖離する可能性は低いです。
その上、大手企業のKADOKAWAがプロモーション協力している作品なので、クオリティにも期待できます。
スマホゲー原作アニメの限界を超え、アニメ版ハチナイがヒットする可能性は十分にあると言えるでしょう!
まとめ
30名全員の登場は難しいみたいですけど、出来るだけ多くの選手が出て欲しいですね。
放送時期にちょうどプロ野球のペナントレースも開幕するので、ゲーム版に続いてアニメでもプロ球団とコラボするかもしれません。
いろんな意味で楽しみです!
公式PV