アニメ・漫画・ゲーム・コスプレなどの気になるコンテンツ情報が盛りだくさん!

MENU

25

Feb

青春ゾンビに見てほしいアニメ『Angel,Beat’s』で前に進もう

Girls Dead Monsterの存在がアニメ界に与えた影響

出展 : Amazon.co.jp

断言できます、日本のアニメで「楽器を弾いたり歌ったりするシーン」は大きく二つに分けることができます。
「Girls Dead Monsterが現れる以前のシーン」か「Girls Dead Monster以降のシーン」か、です。
死んでたまるか戦線には「Girls Dead Monster」というバンドが登場します。通称「ガルデモ」
舞台の中では陽動を担当する役回りですが、その気合の入りようは作品の中でもひときわ目立っています。
岩沢という女性ギターボーカルがバンドリーダーを務めているのですが、生粋の天才肌で音楽以外には無頓着というキャラクター、原作の麻枝准は「人気が出るとは思っていなかった」と語り、主人公に「卒業」という手段を思いつかせるためだけに描いたキャラだった、と述べています。ちなみに前半数話でいなくなってしまいますが、岩沢さんの人気は絶大です。
声優は沢城みゆきさんが担当し、熱演が本当に素晴らしいのですが、一つ他のアニメと異なる点があります。
歌うシーンでは、声を沢城さんではなく「プロのシンガーソングライター」が担当している、ということ。
演奏シーンにかなり力を入れていることが伺えます。
Girls Dead Monsterの楽曲「Last Song」や「一番の宝物」は当時の週間オリコンランキングで2位、3位にランクインするなど、深夜アニメの中に登場するバンドとしては異例の快挙を成し遂げます。
他にもアニメOP、ED曲などがランクインしており、アニメの人気を後押しするように楽曲も受け容れられ、広まっていきました。
この後麻枝准原作のアニメとして『Charlotte』が挙げられますが、同様に女性ヴォーカリストが登場して歌うシーンがあり、物語のキーポイントとなっています。
『Angel,Beat’s』ひいてはGirls Dead Monsterの存在は「アニメ」と「音楽」の相性のよさをアニメ界に再確認させた立役者でしょう。
ちなみに、私のおすすめは「Day game」です。

『Angel,Beat’s』は胸を張って歩き出すための希望だった

出展 : Amazon.co.jp

ここまでご覧いただいたあなたには、『Angel,Beat’s』が面白いだけのアニメではないことが伝わっていると思います。
『Angel,Beat’s』をみて「私が学んだこと」をお話したいと思います。
まず「反抗期が来たら徹底的に反抗する」ということです。
この死んでたまるか戦線、見ていただければ分かるように「どうにもならないこと」をぶっ壊したくて銃を撃っているわけです。トレイントレインを歌ったブルーハーツも真っ青になりますよ、高校生が、自作した見える銃を打ちまくっているんですから。
それも大いなる権力、神へ向かってぶっ放すんです。
「ふざけんじゃねえ、私も普通に生まれて普通に生きていきたかったわ」と。
言葉にならない気持ちをぶつけたくて、神の使い走りである「天使」に銃をぶっ放し続けるわけです。
これは反抗期と一緒じゃないですか?
親や学校といった「制度」「保護者」に不自由の理由をなすりつけて反抗し、不自由の中に自由を見つけようとする。
結局何も選んでいないし、捨てていない状態です。
守られて、助けてもらっているまま、一歩も踏み出さずに自由だけを欲しがっている。
死んでたまるか戦線は銃やハルバード、ドスを振り回していますが、私達のような一般人であればせいぜい言葉のナイフや拳骨を振り回すのが関の山です。
それでも多くの人を傷つけて、いつの日か気づくのです。
「ここにいたって何も始まらないんだ」と。
『Angel,Beat’s』で言えば、音無が「卒業」という方法を提案し、みんながそれを受け容れていく過程に当たります。
どれだけつらい過去があったって、それを誰かになすりつけていたら自分が前に進めない。行き場のない怒りや理不尽への恨みを飲み込んで、どうにかこうにか一歩ずつ進んでいかなくちゃいけない。そのために必要なのは銃でも、言葉のナイフでも拳骨でもない、仲間なんだと。
天上学園に集まった戦線のみんなは辛すぎる過去を背負っていて、でもそれゆえに互いの痛みを理解し合える。
そういう仲間と肩を組み合って、少しずつ暗闇を進んでいこう。
そういうエールを、この作品は送ってくれました。

過去を恨むのはもうやめて、胸を張って進んでみようと思える

進みだした戦線メンバーの姿を観ると、少し悲しくなる半面「自分も一歩踏み出してみよう」という気持ちになれます。
まさに「卒業式」のような気分です。
笑いあり、涙ありの各話が、まるで一緒に学生生活を送ったかのように記憶に焼き付いて離れてくれなくなるんです、このアニメ。もうみんなには会えないけれど、世界のどこかで新しい命となって生きている、それを支えに、あの頃の記憶を胸に生きていこう。そんなあたたかい勇気をもらえるアニメです。
「生きよう」なんて、すんなり思えてしまうのです。
最近疲れているあなたに、少しゆっくり時間を取って、観てほしいアニメです。
私は一気観しましたが、観終わったのが深夜でなくてよかった。そう心から思いました。
朝日に照らされていなかったら、どれだけ泣いても涙が止まらなかったでしょう。
みなさんも、観るときには時間を計算して、朝に観終わるようにしてくださいね。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です