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9

Feb

【あだち充】作品ランキングTOP10! アニメ化される『MIX』は何位?

7位:クロスゲーム

出展 : Amazon.co.jp

週刊少年サンデーで2005年~2010年に連載された作品です。
コミックスは連載当時の単行本が全17巻、ワイド版が全9巻、文庫版が6巻まで刊行されています。

ナイン、タッチ、H2に続き、野球を題材とした作品です。
これら過去の野球マンガとの違いは、主人公の樹多村光(きたむら こう)とヒロインの月島青葉(つきしま あおば)を小学生時代から描き始めている点。
あだち作品は主人公が総じて超人的な才能を持っているため、成長という要素は比較的小さめですが、本作は時の流れによる身体的な成長、そしてもう1人のヒロインと言うべき青葉の姉・若葉(わかば)の死をきっかけとした精神的な成長が描かれています。

ヒロインの青葉は歴代のあだち作品の中でも特にツンが強め。
当時ツンデレが流行っていたことを思い出させるキャラです。

「あだち作品の野球マンガに外れなし」と言わんばかりに本作もヒットし、累計発行部数は950万部を記録。
2009年~2010年にはSynergySP制作のテレビアニメも放送されました。

6位:ナイン

出展 : Amazon.co.jp

週刊少年サンデー増刊号で1978年~1980年に連載された作品です。
あだち先生はデビュー当初、『男どアホウ甲子園』の佐々木守さん、『釣りバカ日誌』のやまさき十三さんなどの原作者とタッグを組んでマンガを描いていましたが、このナインには原作者なしで挑んでいます。
コミックスは連載当時の単行本が全5巻、ワイド版が全2巻、文庫版が全3巻となっています。

本作は、学業では名門だが運動部は冴えない青秀高校の野球部を舞台とした物語。
あだち先生にとって初のヒット作であり、のちに自身の代名詞となる野球マンガでもあるため、いろんな意味であだち作品の原点と言うべきマンガですね。
野球を題材としつつも恋愛・青春を前面に出す作風はこの時点で既に確立されています。

当時の野球マンガは4番やエースを主人公にするのが鉄則でしたが、本作の主人公・新見克也(にいみ かつや)は俊足の1番センター。
その時代の常識を覆すという点は、タッチと通じるところがあります。

1983年~1984年に3作の単発アニメと映画が制作・発表されました。
ナイン自体も連載時から既に人気作となっていたようですが、アニメ化されたのはタッチの連載後なので、タッチの大ヒットが追い風になったと考えられます。

あだち先生は「主人公の顔がみんな同じ」とよく言われますが、さすがに初期の絵は現在とかなり違い、見分けるのは容易です。
ただし1990年に発売されたワイド版の表紙は刊行当時の絵柄で描かれているため他の作品と区別が付かず、購入の際には注意が必要かもしれません。

5位:陽あたり良好!

出展 : Amazon.co.jp

週刊少女コミックで1980年~1981年に連載された作品です。
コミックスは連載当時の単行本が全5巻、ワイド版が全2巻、文庫版が全3巻となっています。

ナインとほぼ同時期の作品で、こちらは野球マンガの要素を含みつつも下宿「ひだまり」を舞台にした日常モノ。
本作の主人公は女子高生の岸本かすみ(きしもと かすみ)で、恋人アリ。
にもかかわらず、自身も居候している「ひだまり」に住む応援団所属のクラスメイト・高杉勇作(たかすぎ ゆうさく)のことが気になり出す……という、70年代~80年代ならではの設定が今となっては物珍しい、そんなラブコメディです。

この作品は連載当時以上に連載後の方が話題になりました。
1987年~1988年の期間、タッチの後番組として約1年にわたってアニメ化され、その後も幾度となく再放送されたため、現在のアラフォー世代には絶大な知名度を誇っています。
アニメ化に先駆けドラマ化も行われており、1982年に放送されました。

アニメではかすみ役を『こち亀』で麗子を演じ女優としても活躍中の森尾由美さん、勇作役をタッチの上杉達也(うえすぎ たつや)役でおなじみ三ツ矢雄二(みつや ゆうじ)さんが演じています。

4位:ラフ

出展 : Amazon.co.jp

週刊少年サンデーで1987年~1989年に連載された作品です。
コミックスは連載当時の単行本が全12巻、ワイド版が全6巻、文庫版が全7巻となっています。

タッチの次回作ということで、日本中から注目された中での新連載となった本作は、私立栄泉高校水泳部に所属している主人公・大和圭介(やまと けいすけ)とヒロイン・二ノ宮亜美(にのみや あみ)を中心に繰り広げられるラブコメディ。
題材にしている水泳に関してはあまり深く掘り下げず、恋愛・友情を軸に描いたあだち作品ならではの内容になっています。

本作最大の特徴は、男キャラの多さと魅力に尽きます。
物語としては、同じ町でライバルとして鎬を削る和菓子屋の子供同士である圭介と亜美が、対立しながらも次第に惹かれていき、亜美が兄と慕う日本記録保持者の天才スイマー・仲西弘樹(なかにし ひろき)を交えた三角関係の描写がメインなのですが……それ以上に圭介と同じ寮生の緒方剛(おがた たけし)、関和明(せき かずあき)、北野京太郎(きたの きょうたろう)、久米勝(くめ まさる)による掛け合いやサイドストーリーが目立っています。
亜美のヒロインとしての人気も高く、キャラに関してはあだち作品で最高峰の評価を得ており、本作を最高傑作に推すファンも少なくありません。

累計発行部数は1500万部に達し、十分過ぎるほどの人気作となりましたが、何故かアニメ化はされませんでした。
あくまで推測に過ぎませんが、連載当時はどうしてもタッチと比較されタッチほどのインパクトを残せなかったこと、比較的短めの作品だったこと、同じサンデーの看板作家として君臨していた高橋留美子先生が『らんま1/2』でメガヒットを飛ばしていたことなどから、編集部内でやや地味な印象を持たれていたのかもしれません。
しかしファンの心には残る作品となり、連載終了から17年が経過した2006年になって実写映画化を果たしています。

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