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14

Jan

【ゴールデンカムイ】孤高の山猫、尾形百之助の壮絶な過去まとめ #ゴールデンカムイ

尾形の過去

ここまでは、尾形が『ゴールデンカムイ』に登場してからのエピソードを振り返ってきました。
ここからは金塊争奪戦に参加する前、「幼少期から初登場まで」の過去のエピソードを時系列順にネタバレ紹介していきます。

軍人と芸者の間に生まれた子供

尾形の元第七師団長「花沢幸次郎」陸軍中将です。
尾形百之助は、花沢中将が近衛第一聯隊陸軍中佐だった頃、浅草の芸者との間に生まれます。
ここで、なぜ父親と苗字が違うのか?という疑問が生まれますが、これは尾形の母が花沢中将の正妻ではなく、妾(愛人)だったからです。
そのため、生まれながらにして「正当な跡継ぎ」と認められることはないと確定していた尾形。
さらに、正室との間に男児が生まれると花沢中将は尾形と母の元へは寄り付かなくなってしまいます。

あんこう鍋

父に捨てられ、母と共に茨木の実家に移り住むことになった幼い尾形。
この頃から祖父の古い銃で鳥を撃ち落とす器用さを見せていたのですが、この行為には理由があります。
尾形の母はもう帰ってくることのない花沢中将を想い、彼の好物だった「あんこう鍋」を毎日狂ったように作り続けていました。
そんな母の姿を不憫に思った尾形は、「他の材料があれば母は別のものを作る(=父の呪縛から解き放たれる)のではないか」と考え猟を始めたのです。

母を殺害

そんな淡い期待に反して母親は変わることなく、いつまでたっても息子の尾形に目をむけることはありませんでした。
そこで尾形は、母に殺鼠剤を飲ませ殺害してしまいます。自分を顧みなかったことへの恨みからではありません。
「母が死んで葬式があげられれば、父は母に会いに来るのではないか」と考えたのです。
しかしここでも尾形の期待は裏切られ、花沢中将は現れませんでした。

異母兄弟

時が経ち、成長した尾形は第七師団に入団。そこではなんの因果か、師団長となった父・花沢中将の元で軍務につくことになります。
そこにはもう一人、因縁のある人物の姿がありました。花沢中将の嫡男「花沢勇作」です。
両親の愛情を受けて育ち、周囲の人間から慕われる「高貴な血統の生まれ」である勇作。
尾形はそんな勇作を唆そうとしますが、逆に自身の存在を揺るがすほどの決定的な言葉を言われてしまいます。
そして勇作は旗手を務めた二〇三高地で、背後から尾形の銃撃を受けて死亡。鶴見の命ではなく、尾形自身の意思で勇作の頭を撃ち抜いたのでした。

父との対面

鶴見の計画の一端として父である花沢中将を暗殺することになった尾形は、縛られて身動きの取れない父の前で、過去に母や弟を殺したことを淡々と語ります。
二人を殺したのは「父の愛情を期待して」の行動だったと言う尾形に、花沢中将は「出来損ないの倅」「呪われろ」と恨みの言葉を吐いて力尽きました。

尾形が金塊を狙う目的を考察

軍での出世を狙っている?

軍の反乱分子である鶴見の部隊を脱走し、独自に金塊を狙う尾形。
月島は「仲間(鶴見率いる27聯隊)を本部に売り、自らの出世を目論んでいる」と考えているようですが、そのことについて尾形自身は否定も肯定もしていません。
しかし、土方に目的を問われた際にはもう軍に関わる気はないと答えたこと、本部の人間と通じている様子が一切描かれていないことから、この可能性は低いと考えられています。

アシリパへの関心

アシリパがのっぺらぼうの娘であると気づいた時から、たびたび尾形はアシリパを気に掛けるような言動をしています。
これは、金塊の鍵を握るアシリパに心を開かせるための行動であると読者の間では推察されていました。
キロランケと手を組んだのも、アシリパが一番気を許している杉本から引き離してその鍵を得るためだと思われます。

勇作とアシリパ

過去に殺した人物のうち、勇作に関してだけはどこか後悔に囚われているような描写が見受けられる尾形。
さらに、死んだ勇作の影をアシリパと重ね合わせているシーンも印象的に描かれています。
そのため、尾形はアシリパを「金塊の鍵そのもの」として見るだけではなく、アシリパ本人に「自身の過去にまつわる思い入れ」を持っていると推測できます。
尾形は鶴見や土方、キロランケのように壮大な目的によって金塊を狙っているわけではなく、かなり個人的な感情で動いている可能性が高いと思われます。

まとめ

以上、『ゴールデンカムイ』の登場キャラクター、尾形百之助の過去について詳しくまとめてみました。複雑な出自をもち、「殺しに罪悪感など抱かない」という一方で、「あったかもしれない幸せな人生」を思い描いたような台詞もある尾形。暗い過去を背負ったミステリアスな面も、魅力の一つなのかもしれません。

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