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【ゴールデンカムイ】“反逆の情報将校”鶴見中尉の過去やその目的まとめ【ネタバレ】 #ゴールデンカムイ
出展 : Amazon.co.jp
『ゴールデンカムイ』に登場する個性的なキャラクターの中でも、そのビジュアルと言動でひときわ強烈な個性を放っている「鶴見中尉」。今回は、鶴見の過去や金塊を狙う目的をまとめていきます。一部ネタバレを含みますのでご注意ください!
鶴見ってどんなキャラ?
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『ゴールデンカムイ』で金塊をめぐるキャラクターのうちの一人である鶴見。まずは鶴見がどのような人物なのか、簡単にまとめてみました。
カリスマ情報将校
鶴見は大日本帝国陸軍「第七師団」のうち27聯隊を率いる中尉です。
「情報収集とその分析」を行う「情報将校」である鶴見は頭脳戦に優れ、金塊争奪戦でも「情報」の価値に重きを置き、暗躍しています。
さらには相手の心理を巧みに操る人心掌握術で兵士をまとめ上げており、鶴見に心酔する部下も少なくありません。
本部に目をつけられるほどの曲者
過去に頭を砲弾で吹き飛ばされたことによる前頭葉の一部損失が原因なのか、突飛で残忍な言動をすることが多々ある鶴見。
情緒不安定さが目立つ一方で戦況の先を冷静に読む能力や臨機応変さは健在であり、さらに状況によっては敵対していた者ともあっさりと手を組むなどただの狂人ではない面もしっかりと描かれています。
過激な性格をしていながらも部下の面倒見は良く、多くの兵士から慕われる理由の一つとなっています。
金塊を狙う目的
第七師団の小隊長として出征した日露戦争・旅順包囲戦。
その二〇三高地攻略において無謀な作戦の指揮を執らされた鶴見は功績を上げ、勝利します。
しかし味方の被害は甚大で、第七師団は戦果に見合わない冷遇を受けることに。
仲間や部下、その遺族に報いるために、鶴見は軍に対するクーデターを計画し、その軍資金に充てるためアイヌの金塊を狙うことになりました。
鶴見を象徴するエピソード
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すぐ拷問してしまう鶴見
敵から情報を引き出すためには手段を選ばない鶴見。
しかも脳の損傷によりすぐ頭に血が上ってしまうため、手近にあるものですぐ拷問してしまいます。
具体的には「刺青人皮のありかを吐かない杉本の顔を、さっきまで食べていた団子の串で刺す、「造反者である二階堂の耳を持っていた剃刀で切り落とす」などのお手軽拷問エピソードがあります。
拷問の際、非常に楽しそうにしているところも「常軌を逸している」ポイントです。
人たらしな鶴見
巧みな話術で人の心に入り込む鶴見は、尾形曰く「人たらし」。
部下はもちろん、剥製職人の江渡貝も鶴見を慕う人間のひとりです。
江渡貝邸を訪れた鶴見は、幼少期から母親の歪んだ愛情受けて育ち誰からも理解を得られない嗜好を持っていた江渡貝の孤独を即座に見抜きます。
そして江渡貝の心情に寄り添い呪縛から解放した鶴見は、偽物の刺青人皮を作らせることに成功したのです。
つかみどころのない性格
網走監獄に突入し看守や囚人を皆殺しにする旨の命令を下すなど、立ちはだかる敵には容赦のない攻撃を与える鶴見。
しかし、怪我をした二階堂の元を何度も訪れ様子を見に来たり、両親のいない赤ん坊の引き取り先を見つけたりと、人情味のある一面を見せることもあります。
本心なのか計算された行動なのか、掴みどころのない性格をしている人物です。
鶴見の過去
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ここからは、鶴見の過去のエピソードをネタバレ紹介していきます。
鶴見の過去については主観で語られることはほとんどなく主に第七師団のメンバーの回想に登場するのみにとどまっており、断片的に過去の動向が明らかになっています。
月島のスカウト
月島が実の父親を殺した罪で死刑囚となってしまったエピソードでは、頭を損傷する前の鶴見が登場します。
来たる日露戦争を前にロシア語が話せる部下を欲しているという鶴見は、行方不明になった月島の大切な幼馴染「いご草ちゃん」を探し出し、月島を説得。減刑のために偽装工作をしたうえ、月島に(無理やり)ロシア語を習得させ軍に復帰させます。
共に赴いた奉天会戦では敵の砲撃により頭を負傷してしまいますが、この事故を含めた一連の出来事により、月島は鶴見に忠義を誓うこととなりました。
日露戦争前からの計画?
月島を監獄から出すためにロシア語を習得させたのは建前であり、実際は「信頼できる仲間」探していたという鶴見。
実は月島の同郷の兵士と通じていることを思わせるシーンもあり、月島の説得材料だった「いご草ちゃんの安否」についての真相は闇の中です。
このように回りくどい工作をしてまで忠実な部下を得ようとしたのは、日露戦争終結前からアイヌの金塊を狙う計画、もしくはクーデターの計画があったためとも読み取れます。
花沢中将の死
尾形百之助の父でもある花沢中将は、公には「二〇三高地攻略において味方に甚大な被害を出したことの責任を取り自害した」とされています。
しかし、実際は尾形と花沢中将の確執に目を付けた鶴見が尾形に指示して(あるいは焚き付けて)殺害させたということが判明。
これは、「軍神」と呼ばれた花沢中将の代わりに息子である尾形を祀り上げ第七師団の結束を図ろうとした、あるいは尾形の忠誠心を高めようとしたのではないかと言われています。
鶴見の名前
『ゴールデンカムイ』の主要キャラクターでありながら、長らく下の名前を呼ばれることがなかった鶴見。
『ゴールデンカムイ』179話、とあるキャラクターの過去の回想に鶴見が登場するエピソードでやっと「鶴見篤四郎(とくしろう)」というフルネームが明かされます。
こちらのエピソードでは「反逆の情報将校」となる前の鶴見の姿が描かれていますが、いつから計画を企て始めたのかという決定的な瞬間が明らかになるのはまだ先のようです。
まとめ
「北海道に軍事政権を樹立するために軍資金を得る」という目的で金塊を狙っていることが早い段階で明らかとなっている鶴見。
しかしストーリーが進むにつれて、きっかけとなった日露戦争以前から金塊について何らかの情報を得ているのではないかと思わせる描写も出てきました。
鶴見の本当の目的とは何なのか、これからの動向にも目が離せません。