22Dec
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月刊アフタヌーン連載『天国大魔境』が「このマンガがすごい!2019」1位に輝いたことを記念して、本作についてまとめました!
『それでも町は廻っている』で知られる石黒正数先生の最新作として注目を集めている『天国大魔境』とは、こんなマンガです!
『それ町』の作者が描く謎多きサバイバル冒険譚
アフタヌーンの発売日です。
今回の「天国大魔境」では、紺先輩みたいな顔のマルからこのようなメッセージが。 pic.twitter.com/omHuhrbRx1— 石黒正数 (@masakazuishi) November 23, 2018
『天国大魔境』は、石黒正数先生が月刊アフタヌーンで連載しているマンガ作品。
2018年より連載を開始し、2019年3月にコミックスの2巻が発売予定です。
本作は2つの舞台が描かれています。
1つは第1話に登場した「謎の施設」。
建物内でありながら小川や木などの自然があるその平和な場所で、子供たちはロボットの先生から教育を受けています。
そこには子供だけでなく大人もいて、園長先生と呼ばれる老婆は施設の外のことを「あさましい怪物がうごめく汚れた世界」「地獄」と呼んでいました。
もう1つの舞台は、その「地獄」と揶揄された施設の外と思われる崩壊した世界です。
アフタヌーン連載時の柱に「たぶん未来、たぶん日本」と書かれていたことから、近未来の日本であることは間違いないでしょう。
本作の物語は、両方の舞台を交互に描写しながら進行します。
施設パートではトキオという名の少年やミミヒメという少女など大勢の子供がいて、彼らの日常がメイン。
一方の地獄パートでは、マルという天国(謎の施設の可能性大)を目指す少年と、彼のボディーガードを請け負った女性・キルコの冒険を描いています。
崩壊した日本は多くの建物が破損し、人口もかなり少なくなっているようです。
崩壊の原因は災害であることがキルコの言葉から明らかになっていますが、どういった規模でどのような災害に見舞われたのかは不明。
そして、その荒廃しきった世界には「ヒルコ」と呼ばれる人食いの怪物が現れ、人間を襲っているようです。
謎はそれ以外にも多岐にわたります。
マルが天国を目指しているのは、そこに彼と同じ顔の人間(トキオの可能性大)がいて、その人間にとある薬を打つため。
そうすると「皆が助かるかもしれない」と教えられているそうですが、詳しいことは聞かされておらず、そもそも誰がそれをマルに教えたのかも判明していません。
また、マルにはヒルコを倒せる謎の能力がありますが、何故彼がそのような能力を持っているかも不明です。
また、1巻のラストでキルコは体は女性だけど脳は男性であることが明かされました。
彼女の頭には手術跡のような縫い目があり、脳の移植が行われたことが示唆されていますが、その理由は不明です。
このように、本作は1巻だけで非常に多くの謎が散りばめられています。
石黒先生というとアニメ化もされたヒット作『それでも町は廻っている』で有名ですが、『天国大魔境』の内容はそれ町とは全く違う路線です。
結構ハードな描写もありますが、石黒先生特有の脱力感溢れる描写も健在で、シリアス一辺倒でもありません。
いろんな意味で今後への期待感を持たせてくれる作品です。
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