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【ゾンビランドサガ】二階堂サキはリーダーの素質があるか!? 検証まとめ #ゾンビランドサガ
『ゾンビランドサガ』フランシュシュのメンバーで、最も気合いが入っているリーダーの二階堂サキについてまとめました!
彼女の特徴と魅力を、「フランシュシュのリーダーに相応しいか」という観点から徹底的に取り上げていきます!
二階堂サキ(にかいどう さき)キャラクター概要
『ゾンビランドサガ』のメインキャラクターの1人で、アイドルグループ「フランシュシュ」のゾンビ2号。
1979年5月15日生誕、1997年8月30日没(享年18歳)。
身長153cm、体重45kg、スリーサイズは77(C)/54/82。
かなり長い金髪を束ねポニーテールにして、オレンジと黄緑のメッシュを入れた独創的な髪型が特徴的。
普段の服装は赤のスカジャンにロングスカートの不良スタイルで、就寝時にはグリーンのジャージと赤いズボンを着用しています。
生前は九州制覇を成し遂げたレディースチーム「怒羅美(どらみ)」の特攻隊長で、自他共に認めるバリバリのヤンキーです。
ライバルチームの殺女(ころすけ)と決着を付けるため、佐賀・鏡山でチキンレースに挑んだ結果、崖下に転落しそのまま死亡。
その約20年後にゾンビとなって蘇り、巽幸太郎(たつみ こうたろう)の結成したゾンビアイドルグループ「フランシュシュ」のメンバーとして活動を開始しました。
ヤンキーなので柄が悪くケンカっ早いため、口癖の「ぶっ殺すぞ」をはじめ攻撃的な言動が目立つ一方、ヤンキーなので情に厚く一度認めた相手には素直に心を通わせます。
佐賀県出身で活動拠点も佐賀だったため常に佐賀弁で話しており、「ドライブイン鳥」などの佐賀のローカルスポットやローカルネタには最も詳しく、愛着も人一倍。
仕切りたがりな性格で、フランシュシュのリーダーを決める際には唯一立候補し、そのまま就任しました。
1997年当時爆発的なブームになっていた「たまごっち」に生前ハマっていた模様。
ゾンビ化した当初はたまごっちのことを常に気にかけていました。
アニメの担当声優は田野アサミ(たの あさみ)。
言うべきことを言える性格
フランシュシュのリーダーとなったサキですが、彼女にはアイドルの経験など一切ありませんでした。
そんなサキが、平成アイドルのトップを走っていた水野愛(みずの あい)や、昭和アイドルとして最前線で活躍していた紺野純子(こんの じゅんこ)よりもアイドル適性があるかというと、厳しいと言わざるを得ません。
しかし、アイドルのリーダーが必ずしもトップアイドルの素質を持っていなければならないとは限りません。
例えば元AKB48の高橋みなみさんは総選挙でTOP3に入ったことはありませんが、リーダーとしてAKB48を日本一のアイドルグループへと導き、長期にわたり引っ張り続けました。
そんな高橋さんがAKB48をまとめる上で重要視していたのが「嫌われる勇気を持つ覚悟」だったそうです。
AKB48の生みの親、秋元康さんから「嫌われてもいいから、チームのために言うべきことを言わなければ」と諭され、そう思い立ったとのこと。
つまり、アイドルグループを成長・維持させていくためには誰かが個人やグループの問題点を指摘しなければならず、その役割を担うのがリーダーということですね。
フランシュシュの場合、この「問題点の指摘」はとても重要と思われます。
フランシュシュは非常に特殊なメンバーの集まりです。
明治以前に生まれた“伝説の花魁”ゆうぎりもいれば、平成の子役として活躍した星川リリィ(ほしかわ りりぃ)もいて、史上類を見ないほどジェネレーションギャップが激しいグループでもあります。
この面々が同じグループで活動する以上、問題が噴出するのは必然であり、遠慮深い性格では到底リーダーは務まらないでしょう。
その点、サキは誰に対しても言いたいことをハッキリ言える性格なので、フランシュシュのリーダーに必要な条件を備えていると言えます。
プロデューサーの巽だろうがファンが相手だろうが構わず自分の意見を言う彼女はトラブルメーカー気質でもありますが、本来言い難いことをズバッと言えるという点においては極めて優秀です。
また、生前に「全国制覇」を目指しており、それを公然と口にできるのもプラス材料。
リーダーが高い目標を掲げ、それを口にすることで、グループは高い意識をもって1つにまとまれるのです。
加えて、サキはアイドル未経験者でありながら優れた感性を持っています。
10話「NO ZOMBIE NO IDOL SAGA」では曲間の動きについての問題点を指摘し、愛と純子からも納得を得ていました。
「言いたいことを言える」だけでなく「言うべきことを言える」のがリーダーであり、サキにはその能力があることを示したシーンです。
辞めさせないための行動
高橋さんはリーダーの仕事で一番難しいことを「辞めようとしているメンバーをもう一度奮い立たせること」と語っています。
これはアイドルのリーダー特有の問題ですね。
例えば会社のプロジェクトリーダーやスポーツのキャプテンの場合、会社やチームを辞めようとしている人間に対し、相談に乗ることはあっても最重要視することはまずありません。
リーダーはあくまでもプロジェクトや試合を成功に導くのが役割であり、辞めるか否かは個人個人の問題と考えるのが普通です。
しかしアイドルの場合、そういう訳にはいきません。
メンバーの離脱がグループ全体の人気に影響を及ぼすからです。
メンバーが1人抜ければ、そのメンバーのファンが離れる……というのも理由の1つですが、もっと大きな問題としてイメージの低下があります。
アイドルには偶像という意味があるように、実像だけではなくイメージがとても重要。
ファンから「脱退したのは虐められたから?」「実はブラックな環境なんじゃない?」などと思わてしまうとイメージダウンに繋がりますし、脱退者が複数になってくると更に印象は悪くなります。
メンバーの離脱によるイメージダウンはグループの低迷に繋がり、最悪存続にさえ影響を及ぼす場合があるのです。
よって、アイドルグループは離脱者を出さないことがとても重要で、モチベーションの落ちたメンバーに奮起を促すことはリーダーの大事な役割でもあります。
この点において、サキは他のどのメンバーよりも積極的です。
それが顕著に表れたのは、6話「だってセンチメンタル SAGA」および11話「世界にひとつだけの SAGA」です。
6話では愛と純子がアイドル観の違いから衝突し険悪になってしまいましたが、サキはそこで言い過ぎた愛を率先して窘め、その後も愛に和解を促していました。
辞めようとしていたのは純子ですが、その原因が愛との衝突にある以上、愛の説得は純子への慰留にも繋がります。
そして11話では、生前の記憶が戻った代わりにゾンビ時代の記憶を失い頑なにアイドル活動を拒否するさくらを案じ、誰より早く彼女の部屋を訪れ説得を試みていました。
アイドルとしての知識は全くなくとも、アイドルグループにおいて最も問題が生じるであろう「グループ内の人間関係」に対しては率先して解決を試みるサキは、アイドルのリーダーに相応しいのではないでしょうか。