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20

Dec

【天気の子】新海誠監督の3年ぶりとなる新作は“ドエンタメ”作品!? #天気の子

キャラデザは『君の名は。』に続き田中将賀

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『天気の子』のキャラクターデザインは、『君の名は。』でも担当した田中将賀さんです。
ただし、田中さんと新海監督の共同制作は『君の名は。』が最初ではなく、2014年2月に発表されたZ会のCM『クロスロード』です。

新海監督はストーリー性のあるアニメCMを手がけていることでも有名ですが、この『クロスロード』もその1つ。
東京と地方にそれぞれ住んでいるお互い面識のない2人の少年少女が、Z会の通信教育を通して縁を結ぶ……という内容で、この作品を手がけたことが『君の名は。』の制作に繋がったと新海監督がインタビューで語っています。

その『クロスロード』でキャラデザを担当したのが田中さん
この時の出会いに手応えを感じたことで、名タッグ誕生となったようです。

田中さんはアニメファンの間ではとても有名なキャラクターデザイナーで、『君の名は。』以前にも『とらドラ!』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』『ダーリン・イン・ザ・フランキス』など数多くの人気作品を手がけています。
実はこの中の1つ、2008年に放送された『とらドラ!』を新海監督が好んで観ていたことが過去のインタビューで語られています。

「ドエンタメ」の意味

本作について、新海監督はご自身のアカウントで「身近で壮大で、大いに笑って泣ける(はずの)ドエンタメ映画です。」と語っています。
この言葉から『君の名は。』同様、エンターテイメント性の強い作品になりそうだと想像した人は多いでしょう。
実際、『君の名は。』の時のインタビューで新海監督は「エンタメのど真ん中を目指した作品」と語っており、ならばドエンタメである『天気の子』も当然『君の名は。』と同じ方向性の作風と受け取ることができます。

ただ、製作発表会見では「賛否が分かれる要素があると思う」とも語っています。
これに関しては、主人公の帆高の設定からも想像は難しくありません。
高校1年生でありながら家出して東京で怪しげなオカルト雑誌のライターになる……という彼の設定は模範的な高校生とは程遠く、不道徳な印象を受ける人もいるかもしれません。
恐らくそれ以外にも「賛否が分かれる要素」はあるのでしょう。

エンタメの定義は「人々を楽しませることを目的とした娯楽」です。
新海監督の言う「大いに笑って泣ける」という表現そのままの意味ですね。
条件としては「コメディ要素がある」「観ていてモヤモヤした気持ちにならない」「最後はハッピーエンド」といったところでしょうか。

そういう意味では、『君の名は。』以前の新海作品はエンタメ映画とは言えなかったでしょう。
「映像の美しさで観客を魅了し感動させる」というエンタメ要素はあるものの、物語としては決してハッピーな内容ではなく「届かない想い」や「諦観の念」を描いた作品が多かったからです。

こういったテーマを描いていた理由の1つは、新海監督の制作環境にあったようです。

『君の名は。』のメインキャラは一般的なレベルの交友関係を持っており外に開いていますが、過去作では主に内省的で孤独な登場人物が描かれています。
この件について、新海監督はインタビューで「暗い部屋の中、1人で描いている当時の気持ちが、作品全体に反映されているんだと思います。」と語っていました。
また、作風の変化に関しても、「時代の変化に伴い自然と表現内容が変化しても不思議ではない」と語っており、外部からの影響が大きいことを示唆しています。

新海監督の言う「ドエンタメ」は、恐らく一般的な意味での「エンタメ」と大きくは違わないと思われます。
ただ、『天気の子』がドエンタメ映画として作られているからと言って、『君の名は。』と同じ方向性の作品とは限りません。
制作環境や時代の変化によって作風が変化するように、新海監督の中での「エンタメ」の意味も少しずつ変わっているかもしれないからです。

賛否が分かれる要素があるからといってエンタメ路線から外れる訳ではありませんが、『君の名は。』とは違う方向を向いている可能性は十分にあります。

まとめ

あれだけの大ヒット作の次ということで、『天気の子』はものすごいプレッシャーの中で作られた映画になると思います。
そんな環境で生み出された映画がどんな内容になるのか……という意味でも楽しみな作品です!
エンタメに振り切りつつも新海監督らしさを感じることができる映画であって欲しいですね

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