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【艦これ】ガンビア・ベイは何故人気艦娘になれたのか? 検証まとめ #艦これ #kancolle
出展 : Amazon.co.jp
2018年も数多くの艦娘が新たに実装された『艦隊これくしょん -艦これ-』ですが、その中でも特に多くの提督から愛でられているガンビア・ベイについてまとめました!
何故彼女が人気艦娘になれたのか、様々な視点から徹底検証します!
ガンビア・ベイ(Gambier Bay)キャラクター概要
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— 「艦これ」開発/運営 (@KanColle_STAFF) November 12, 2018
ブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』に登場するアメリカ艦娘。
Casablanca(カサブランカ)級航空母艦の19番艦「ガンビア・ベイ」をモチーフにしており、ゲーム内の艦種は軽空母(史実的な分類は護衛空母)。
2018年冬の期間限定イベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」のE-4「サマール沖 その先へ――」の海域突破報酬として実装されました。
低燃費型の低速軽空母で、初期スロット数は2と少なく、性能も全体的に低め。
特に耐久・装甲・回避といった防御面は軽空母の中でもワーストの数値で、非常に脆いです。
性格は見た目や性能そのままに弱気で恐がり。
Lv45でGambier Bay改に改装可能。
スロット数は3に増加し、能力も全体的に底上げされるものの、軽空母最弱という点は変わりません。
容姿面は凄まじいボリュームの金髪が特徴で、それをツインテールでまとめているものの、あちこちはねており、まとめきれていません。
迷彩柄のカジュアルな制服とホットパンツという動きやすそうな格好で、腰には救命いかだのような物(おそらくカーリーフロート)を装着しています。
担当声優は内田秀(うちだ しゅう)、イラストレーターはアキラ。
一目でどんなキャラか把握できるわかりやすさ
“ガンビー”の愛称で親しまれているガンビア・ベイの最大の特徴は、その表情です。
通常立ち絵では他のほとんどの艦娘が真面目な顔や笑顔を浮かべている中、彼女だけはおどおどした頼りなさげな表情を浮かべています。
そしてこの表情こそが、彼女を人気キャラに押し上げた要因でもあります。
艦これは2018年4月23日で5周年を迎えました。
2018年初秋までに実装された艦娘は、なんと約220人。
ガンビーが実装された時点でも、既に200人を越えていました。
これだけ長く続き、多数のキャラが登場しているゲームなので、既に嫁艦やお気に入りの艦娘が固まっている提督が大半なのは想像に難くありません。
中には新しい艦娘への興味が以前ほど湧かなくなっているという提督も少なからずいるでしょう。
新参者が突出した人気を獲得するのは困難な状況なのです。
そういった中、ガンビーはこれまで実装された全ての艦娘と明らかに違う表情だったため、まず第一印象の時点でインパクト大。
そして何より、その一目でポンコツだとわかる表情によって、彼女がどんなキャラなのかを即座に把握できるのがポイントです。
いわゆるポンコツ属性のキャラを好んでいる人が一瞬で好みだとわかるため、新艦への関心を薄めていた提督にも彼女の魅力が届きやすかったのではないでしょうか。
余談ですが、彼女のおどおどした表情は「サマール沖で栗田艦隊に奇襲を受けた史実に由来するのでは」と言われています。
イラストレーターが史実をデザインに落とし込むのは艦これの醍醐味ですが、それがわかりやすい形で現れているのもガンビーの魅力の1つですね。
担当声優とイラストレーターの新境地
ガンビーの声を担当している内田秀さんは艦これでデビューを果たした声優さんで、オーストラリアで育ったため英語の発音がとても流暢です。
艦これではガンビーのほか、イギリス海軍のクイーン・エリザベス級戦艦2番艦ウォースパイト(Warspite)と航空母艦アークロイヤル(Ark Royal)を担当しています。
ウォースパイトは女王のような気品に満ちた容姿で、アークロイヤルは姫騎士といった感じの凛々しい風貌と、タイプはそれぞれ異なるものの美しい女性という点は共通していますね。
そんな2人に続いて実装されたガンビーは、明らかにこれまでとは異なるタイプの艦娘。
弱気な性格も内田さんの可愛くて初々しさの残る声質と合っており、この声のマッチ具合も人気の要因となっていると思われます。
そして、ガンビーはイラストレーターのアキラさんにとっても新境地と言えるキャラです。
アキラさんは当初、敵勢力である深海棲艦のイラストのみを手がけていましたが、2015年実装の瑞穂(みずほ)を皮切りに艦娘のデザインも担当するようになり、その後もコマンダン・テスト(Commandant Teste)、神威(かもい)のデザインを手がけ好評を博しました。
そして、その次にアキラ艦隊に仲間入りしたのがガンビーです。
アキラさんは見た目が完全に幼女の北方棲姫を手がけたこともありますが、他の深海棲艦や艦娘は総じてスタイリッシュなデザインなので、キレイ系のイメージが強い絵師さんでした。
しかしガンビーの容姿は可愛い系に振り切っており、かといって北方棲姫のような幼女・少女といった見た目でもなく、表情も豊か。
これまでアキラさんが手がけたどのキャラとも異なるタイプのカジュアルなデザインで、その意外性および完成度の高さもまた、ガンビーの人気に火を点ける要因となったことは間違いないでしょう。
「弱くてもOK」な艦これism
ゲームにおけるプレイヤー側のキャラクターは、アニメやマンガのキャラとは違い、使えるキャラか否かが人気に多大な影響を及ぼします。
強いキャラであれば必然的に使用機会が増え、愛着も湧きやすく、結果そのキャラを好むプレイヤーが増えるのは必定。
逆に弱いキャラだと使用機会が少なくなり、次第に印象も薄れていきます。
しかし艦これの場合、強いから人気を得たという艦娘は決して多くはなく、寧ろ少数派です。
これは、艦これというゲームがあまり突出して強いキャラを生まず、できるだけ多くのキャラを使ってもらえるように作られているゲームなのも影響していると思われます。
艦種や速力によって出番に差こそ生じますが、艦種内における能力の差は小さく、愛で十分にカバーできる範囲。
戦闘ではほとんど使用されず、入手手段も限られている鹿島(かしま)が圧倒的な人気を得ていることからも、強さと人気が比例していないのは明らかです。
ガンビーは、艦種内の実力差が小さい艦これでは珍しいくらい他の軽空母と比較し性能面で見劣りしてしまう艦娘で、こと戦闘においては心許ない存在だと言わざるを得ません。
ですが、そんな彼女が「使えない」と一刀両断されてしまうのではなく、使えないことさえもイジリのネタとして人気の要因になってしまうのが艦これなのです。
ちなみに、史実のガンビーは栗田艦隊に大打撃を与えた実績があり、決して弱い艦ではありません。
また、艦これでは羽黒や神通のように弱気な性格の艦娘が高い火力を備えているケースも珍しくないため、ガンビーが改二で化ける可能性は十分にあります。
この伸びしろへの期待感も、彼女の人気に一役買っている……かも?