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【ゾンビランドサガ】はどうして成功したのか? 検証まとめ #ゾンビランドサガ

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「ゾンビ」を最大限に活かした設定

出展 : ©ゾンビランドサガ製作委員会 : TVアニメ「ゾンビランドサガ」公式サイト

1話の時点では「ハチャメチャなアニメ」という印象を強く持たれていたゾンビランドサガですが、放送が進むにつれ、その評価は少しずつ変化していきます。
当初は奇抜さや斬新さを狙ったと思われていた「ゾンビ×アイドル」という組み合わせが、実は設定やストーリーに最大限活かされていたのです。

まず、ゾンビにしたことで「あらゆる年代のアイドルを同じグループに入れられる」という点。
さくらの所属するゾンビアイドルグループ「フランシュシュ」には、昭和のアイドル・紺野純子(こんの じゅんこ)と平成のアイドル・水野愛(みずの あい)が同年代の姿で共存しています
永遠に年を取らないゾンビだからできることです。

これによって、「昭和のアイドル観と平成のアイドル観がぶつかり合う」という、これまでのアイドルアニメでは実現できなかったテーマの確立に成功。
このテーマを扱った6話「だってセンチメンタル SAGA」および7話「けれどゾンビメンタル SAGA」は、多くのアニメファンに支持されました。

また、ゾンビであれば「永遠のアイドル」を物理的に再現可能。
姿形がずっと変化せず、声変わりも未来永劫しません。
男の娘アイドル・星川リリィ(ほしかわ りりぃ)が成立するのも、この設定ありきです。

そして、ゾンビなのでどれだけ無茶もしても問題ありません。
拳銃で撃たれようと崖から落ちようと、ゾンビなので死にませんし体の損傷もすぐ治ります。
それによって、「アイドルを酷い目に遭わせる」という悲壮感も小さくなり、思い切ったギャグ表現や演出が可能となりました。
7話で見せた「落雷 → 帯電により発光&テクノボイス → 指からレーザー射出」はその典型ですね。

これらも、ゾンビランドサガが成功した大きな理由の1つと言えるでしょう。

ターニングポイントは5話と7話

出展 : ©ゾンビランドサガ製作委員会 : TVアニメ「ゾンビランドサガ」公式サイト

ゾンビランドサガが本格的に人気を博したのは、どの回だったのでしょうか。
その検証のために、ゾンビランドサガおよび比較対象として『SSSS.GRIDMAN』のニコニコ動画における再生数を見てみましょう。

【ゾンビランドサガ】
1話:649,139 再生
2話:355,576 再生
3話:253,325 再生
4話:242,776 再生
5話:300,655 再生
6話:270,559 再生
7話:322,904 再生
8話:334,953 再生
9話:260,144 再生

【SSSS.GRIDMAN】
1話:639,256 再生
2話:447,277 再生
3話:344,278 再生
4話:352,381 再生
5話:327,693 再生
6話:335,759 再生
7話:305,415 再生
8話:251,608 再生

(2018年12月5日現在)

どちらもクールを代表する人気作なので離脱者がかなり少ない点は共通していますが、その推移には差異が認められます。

永続的に無料で配信される第1話がダントツで再生数が多いのはどのアニメでも同じ。
そして2話以降は少しずつ減っていき、評判の良い回は微増する……というのが普通のアニメの推移です。
SSSS.GRIDMANはまさにそういった推移です。

しかしゾンビランドサガの場合、5話と7話で大幅な上昇が見られます
そして3~4話より5話~9話の方が遥かに再生数が多いのです。
これはかなり珍しい現象です。

5話「君の心にナイスバード SAGA」はフランシュシュのメンバー全員が佐賀の鳥料理専門店「ドライブイン鳥」のCM出演やイベント「ガタリンピック」への参加を行う、全編ドタバタ劇のコメディ回
その5話でギャグアニメとしての真価を見せ、6~8話で一転してシリアスに振り切ったことで、ゾンビランドサガというアニメの振り幅の大きさにノックアウトされたアニメファンがかなりいたと思われます。

視聴者を引き込む謎、謎に引き込まないストーリー

出展 : ©ゾンビランドサガ製作委員会 : TVアニメ「ゾンビランドサガ」公式サイト

ゾンビランドサガは非常に謎の多い作品です。
さくらたちがゾンビになった理由、火葬されているはずなのに肉体が無事な理由、彼女たちが佐賀を救わなければならない理由、そして迷プロデューサー・巽幸太郎の存在そのもの……そういった謎は、物語終盤まで解き明かされていません。
この回答を知りたくて視聴を続けた人も多いでしょう。

しかし本作は、これらの謎を物語の主軸にはしていません
ここが大きなポイントと言えます。

謎や伏線がある物語というのは、その回収が主目的になってしまうと、どうしてもそれ以外の部分がおざなりになってしまうもの。
謎解きが主目的であるミステリーならばともかく、そうでない作品の場合は大問題です。
いくら謎や伏線が魅力的でも、そこに至るまでの物語が面白くなければ、どうしても中だるみしてしまいます。

ましてアイドルアニメの場合、キャラクターの魅力や日常描写がとても重要で、わかりやすさが求められます。
では、ゾンビランドサガはこうしたアイドルアニメの常道から逸れているかというと、そうではありません。

幾つもの謎を提示しているけれど、物語の中心はあくまでもアイドル活動
謎の1つである各アイドルの死因もそれぞれのメイン回で明らかになりますが、その判明自体がエピソードの目玉ではなく、ゾンビアイドルとして死因を乗り越えることがテーマになっています。
ゾンビランドサガのストーリーは、決して謎に引き込んではいないのです。

だからこそ、謎や伏線にはあまり興味がない人でも気楽に観ることができ、裾野を広げることに成功しているのではないでしょうか。

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