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Oct
【氷菓】非アニメ化原作エピソードまとめ-2期の可能性も- #氷菓
出展 : Amazon.co.jp
京都アニメーション制作の人気アニメ『氷菓』の放送から6年以上が経過した今、改めて2期の可能性についてまとめてみました!
未だ2期を待望する声が後を絶たない本作、果たしてストックはあるのか、現在の人気はどうなのか……等、様々な角度で検証します!
『氷菓』概要
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『氷菓』は、2012年4~9月に放送された京都アニメーション制作のテレビアニメです。
古典部に所属する折木奉太郎(おれき ほうたろう)、千反田える(ちたんだ える)、福部里志(ふくべ さとし)、伊原摩耶花(いばら まやか)の4人が、日常に潜んだ謎に挑む物語が描かれています。
その『氷菓』の原作は、米澤穂信先生が手がけるミステリ小説『〈古典部〉シリーズ』。
氷菓というタイトルは〈古典部〉シリーズの第1弾、すなわち第1巻に該当する書籍のタイトルです。
その続刊である『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』『遠まわりする雛』に関しても、アニメ『氷菓』内のエピソードとしてそれぞれ映像化されています。
〈古典部〉シリーズは元々、ライトノベルの新人賞の1つである「角川学園小説大賞」のヤングミステリー&ホラー部門で奨励賞を受賞し、角川スニーカー文庫〈スニーカー・ミステリ倶楽部〉から刊行された経緯があります。
当初は明確にライトノベルとして発売された作品だったのです。
しかしその後、スニーカー・ミステリ倶楽部は凍結。
〈古典部〉シリーズもその影響で、3作目『クドリャフカの順番』以降はラノベ専門レーベルではなく角川書店から単行本としてリリースされ、その後に角川文庫から文庫版を発売する形式になりました。
こういった経緯もあって、「〈古典部〉シリーズはラノベなの? 一般のミステリ小説なの?」といった疑問が度々挙がっていますが、1作目から一貫して「若年層向けのミステリ小説」という点は変わらないので、内容に関してはラノベの範疇の作品と見なして問題ないと思われます。
ただし一般的なラノベとは違い、マンガ的なイラストが表紙や挿絵に用いられていないので、「ラノベではない」という見方にも一理あるところです。
また、「日常生活の中にある重大な事件に発展しない謎」を扱ったミステリ作品に関しては“日常ミステリ”というジャンルがあり、〈古典部〉シリーズはこの日常ミステリに属するという見解もあります。
〈古典部〉シリーズ以外だと『ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ』や『〈ハルチカ〉シリーズ』などが日常ミステリに分類されています。
現在の人気を検証
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2012~2013年に発売されたアニメ『氷菓』のBlu-ray・DVDの売上は平均1万枚弱で、2期制作が十分に可能なレベルのヒットとなりましたが、『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』『けいおん!』といった当時の京都アニメーションの錚々たる作品群には及びませんでした。
しかし、2015年にBD-BOXが発売されると、これが1万セットを超える売上を記録!
アニメ化から約3年が経過してもこれだけのビッグセールスを記録したことで、2期を心待ちにするファンがかなり多くいると判明したのです。
ですが、その結果を受け即2期制作……とはいかない事情がありました。
京都アニメーションは以前からの方針を改め、2011年に立ち上げた自社の文庫レーベル「KAエスマ文庫」のアニメ化に注力するようになります。
その事情もあって、他社の原作作品をアニメ化する機会は大幅に減ってしまい、『氷菓』もまた2期の制作がないまま6年以上が経過しました。
アニメ化から長らく遠ざかっている本作ですが……現在の人気は果たしてどうなっているのでしょうか?
アニメに関しては動きがないので測りようがありませんが、原作とコミカライズについてはアニメ放送後も継続しているので、そちらで検証してみましょう。
原作の最新巻は、2016年11月にリリースされたシリーズ6作目『いまさら翼といわれても』。
6年半ぶりの新刊として注目を浴びた本巻は発売以降何度も重版を重ね、部数も10万部を突破するなど大ヒットとなりました。
タスクオーナ先生が手がけるコミカライズは、2017年10月に11巻を発売。
こちらもコミカライズとしては異例とも言える売上水準を保持し続け、安定した人気を確保しています。
また、2017年には実写映画が公開されるなど、現在もメディアミックスを展開中。
『氷菓』の看板はまだまだ廃れていません。