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23

Oct

【君の膵臓をたべたい】ネタバレあり!小説版の内容をまとめてみた #君の膵臓を食べたい #キミスイ

山内桜良の死因

膵臓の病気で余命1年と診断されている桜良。そんな桜良は大方の予想通り、物語の途中で亡くなってしまいます。
しかし、死因は膵臓の病気ではありません。桜良は通り魔によって殺害されてしまいました。あまりに唐突な出来事で気になるのは通り魔の正体
桜良の元彼であるタカヒロが逆上して起こした事件かと思われたのですが、犯人が捕まった後に春樹が「どこの誰かも分からない」と語ったように、通り魔の正体は明かされません。物語の中で通り魔の正体は重要ではないのです。いつ死ぬか分からないという現実を知らしめることに通り魔の意味があります。
春樹自身も桜良は病気で死ぬと考えており、あと1年は時間があると思っていました。しかし、この出来事を目の当たりにし、死は平等でいつ死ぬかも分からない残酷なものということを改めて思い知ります。
余命が宣告され、気丈に振る舞いながら精一杯生きていてもたった1度の理不尽で全てが終わってしまう。余命分は生きていて欲しかったと読者の多くが思いますが、「今を大切に生きよう」という作者のメッセージがより伝わる出来事です。

タイトルの意味

出展 : Amazon.co.jp

『君の膵臓をたべたい』という思わず手にしてしまうインパクトのあるタイトル。このタイトルには2つの意味が込められています。
1つは言い伝えによるもの。
「病気になった部分の臓器を食べることで病気が治る」という言い伝えがあり、桜良が春樹に対して冗談交じりで「君の膵臓をたべたい」を食べたいと言っていました。
1つ目の意味に関しては物語の序盤にでてきたため、2人の関係性ができあがっておらず大きな意味を持っていません。
もう1つは2人の関係性を表すもの。
「爪の垢を煎じて飲む」という言葉がありますが、これは爪の垢を薬にし、その人にあやかろうという意味。桜良に憧れていた春樹は「君の爪の垢を煎じて飲みたい」と伝えようとしますが、ありきたりすぎると考えて断念します。
2人の関係性に合っていて、2人にしか伝わらない暗号のような言葉として「君の膵臓をたべたい」としました。
冗談だった言葉が意味を持つ言葉に変わる過程はこの作品を読む上で1つのポイントとなる部分です。

桜良の死後の春樹の行動

桜良の死後、春樹は桜良の母親から「共病文庫」を託されます。改めて中身を読んでみると最後の方に遺書が書き記されていました。
「共病文庫」を誰かに見せるのも捨てるのも春樹の自由。春樹は「人と関わる」という桜良との約束を果たすため、「共病文庫」を恭子に見せ、友達になってもらうことを決意。
しかし、病気のことをずっと黙っていたことに恭子から罵倒され、友達になることを拒否されます。それでも春樹はめげず、1年後にやっと友達となりました。
その後、ガムをくれようとするクラスメイトとも友達になり、桜良との約束を自分なりに果たしていきます。

まとめ

『君の膵臓をたべたい』は猟奇的なタイトルとは裏腹に、余命わずかの少女とそれに惹かれていく少年が繰り広げる儚い物語です。現実の厳しさや理不尽さを感じるとともに、今を精一杯生きようと思わせてくれます。
原作である小説版はもちろん、アニメ映画や実写映画、コミカライズ版を読んで、それぞれの違いを見つけるのも1つの楽しみ方かもしれませんね。

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