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May

フル・フロンタルとシャア・アズナブルの相違の考察

フル・フロンタルの人物像

まず、フロンタルの人物像について整理しておきます。
フロンタル自身、「ジオンの理想を受け継ぐ者たちの意思を受け入れる器」と称しており、この「器」という言葉はフロンタルから何度も発せられています。
また、シャアを思わせるその容姿についても「シャアだというプロパガンダ」と発言しており、シャアに似せることで、ある種の象徴として機能するためのようです。

このことから、フロンタルは自分がシャアであることにこだわりはなく、「周囲が望むのなら」という理由でシャアのようなそぶりをしていることがわかります。つまり、フロンタルにはあまり自我がないことが伺えます。

ではフロンタルは何者か、というと、確定した情報ではありませんが、おそらくは強化人間・人工ニュータイプ(プルシリーズなどと同じ)でしょう。
それを裏付けるのは、ジオン共和国の国防大臣であるモナハン・バハロの発言、

モナハン「あんなものはいくらでも造れます、連邦のガンダムと同様、所詮は象徴ですよ」
(引用元:『機動戦士ガンダムUC』)

というセリフです。「いくらでも造れる」というのはまさに強化人間のことを示しますし、象徴として崇めるためなのであれば、かつてネオ・ジオン軍を率いていたシャアを模すというのは、合点が行く話です。

しかし、それは外見・容姿だけにすぎなく、思想に関してはシャアと異なるものを持っていると思わせるようなフロンタルのセリフがあります。
シャアは『ファースト』において、

シャア「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを」
(引用元:『機動戦士ガンダム』)

という名言を残していますが、これに対しフロンタルは反論するかのように、

フロンタル「過ちを気にやむことはない。ただ認めて、次の糧にすれば良い。それが大人の特権だ」
(引用元:『機動戦士ガンダムUC』)

と発言しています。シャアは「若いことによる過ちを認めたくない」と言っていますが、フロンタルは「過ちを認めて、糧にすることが大人の特権」真逆のようなことを言っています。加えて、フロンタルは達観したような発言で、相手をたしなめるような雰囲気が感じられます。

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