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May

ガンダムにおける「正義と悪」〜『ファースト』から『逆襲のシャア』までの「正義と悪」を考察

『ファースト』における正義と悪

『ファースト』では人類の統一を図り、地球の安全を守る地球連邦軍と、それに対抗するジオン軍が「一年戦争」と呼ばれるようになる戦争を開戦します。
なぜ戦争が開かれてしまったのか、これについては『逆襲のシャア』や『UC』で語られているように、「ニュータイプがオールドタイプより優れている」と考えるジオン軍が「ニュータイプこそがこれからの時代を担う」とし、オールドタイプの粛清を企んでいました。その結果が『逆襲のシャア』での「アクシズ落とし」となります。

ジオン軍のそのような思想は、地球連邦政府の傲慢な政策により強まります。
地球にいながら宇宙市民を支配し続けようとする政府の高圧的とも取れる態度に怒り心頭のジオン側は、一念発起し戦争を仕掛けます。
しかしこれはジオン共和国の初代首相であったジオン・ズム・ダイクンの考えていた構想ではなく、ダイクンが不審死し、その後2代目首相となったデギン・ソド・ザビによるものでした。

ダイクン不審死の理由はいまだに解明していませんが、ザビ家によるマスコミ操作で「地球連邦政府による暗殺」とプロパガンダ。このことから、ザビ家による暗殺という線も考えられるでしょう。
デギンは元来軍事拡張を行ってきており、ダイクンともその件で衝突しています。
暗殺の理由としては、おそらく、さらなる地球連邦政府への対抗のほか、「国の実権を掌握したい」という野望もあったでしょう。
そしてその野望を見破っていたシャア・アズナブル、実名キャスバル・レム・ダイクンはジオン軍で活躍しながらもザビ家掃討を密かに図ります。
ここに、ジオン軍内部の「正義と悪」を見ることができるでしょう。
ニュータイプを軍事的に利用し、独裁的な実権を握ろうとするザビ家に対し、ダイクンの思想であったジオニズムに基づき、ニュータイプによって新しい時代を築いていこうとするシャア。
「正義」のシャアと「悪」のザビ家、と捉えることができるのではないでしょうか。

少し脱線してしまいましたが、このようなことから地球連邦軍とジオン軍は衝突。結果的にはジオン軍の敗退となりました。
しかし、目を向けておきたいのは「必ずしも地球連邦軍は正義ではない」という点です。
宇宙市民に対し保守的な政策ばかりで、宇宙市民の自活を認めないと言うのは、宇宙市民にとっては独裁のようなものです。
それも「地球にいながら」ですので、なおのこと怒りが湧き上がったのだろうと思います。

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