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【ごちうさ】ココア(保登心愛)は本当に主人公なのか?検証まとめ #ごちうさ
出展 : Amazon.co.jp
『ご注文はうさぎですか?』のメインキャラクター、“ココア”こと保登心愛の人物像を徹底検証!
彼女は『ごちうさ』の主人公なのか、チノの祖父にかけた「おまじない」とは何なのか……等、様々な視点で考察してみました!
保登心愛(ほと ここあ)キャラクター概要
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『ご注文はうさぎですか?』のメインキャラクターとして、アニメ・原作ともに1羽(話)から登場。
肩の辺りまで伸ばしたセミロングの髪には常に桜型の髪飾りを付けています。
身長は154cmで、女子高生としてはほぼ標準体型です。
年齢は作品開始時が15歳(高校1年生)で、原作コミック6巻の時点では17歳(高校2年生)。
誕生日は4月10日です。
幼少期に訪れた木組みの家と石畳の街をとても気に入り、高校進学を機に引っ越して喫茶店「ラビットハウス」で下宿することに。
高校の方針で下宿先に奉公するよう言われているため、下校後や休みの日はラビットハウスで店員として働き、看板娘のチノを公私共々サポートしています。
とても明るくマイペースな女の子で、基本的には何事にも前向き。
同時に早とちりやうっかりが多いドジっ娘で、「Rabbit House」のスペルを「Rabbit Horse」と間違えてチラシを作ってしまい回収のために店員総出で奔走するなど、生粋のトラブルメーカーでもあります。
感受性豊かで人一倍泣き虫ですが、負けず嫌いな一面もあり、得意のパン作りでさえも勝てない姉・モカに対しては敬愛と同時に反骨心も抱いています。
「出会って3秒で友達」をモットーとし、初対面の相手でも一切人見知りせずフレンドリーに接することができるため、社交性は抜群。
ラビットハウスでは主に接客業をこなしています。
アニメの担当声優は佐倉綾音(さくら あやね)。
名前の由来は「ホットココア」。
ココアは主人公ではない?
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『ごちうさ』という作品を紹介する様々なメディアにおいて、ココアはしばしば主人公として紹介されています。
実際、原作コミック第1巻の冒頭はココアのモノローグから始まり、本編もココアの視点でストーリーが進行していくので、主人公という定義が正解の1つであることは間違いないでしょう。
キャストも1番手としてクレジットされていますし、原作コミックの表紙でも唯一全巻に登場しています。
ただ、メインキャラクターが出揃って以降のエピソードを見ていくと、必ずしもココア視点の話ばかりではありません。
他のメインキャラであるチノ、リゼ、千夜(ちや)、シャロの視点で描かれる回も多く、ココアがストーリーを牽引しているという印象はあまり受けません。
出番の多さもココアが突出している訳ではなく、アニメ公式サイトのキャラクター紹介でも彼女を主人公として扱っている記述はないので、ココアを主人公と断定するのには躊躇してしまいます。
また、エイプリルフール企画の「魔法少女チノ」のように、アニメに関してはチノが前面に出るケースも多いため、彼女を主人公と思っているアニメファンは少なからずいるようです。
アニメ1期のBlu-ray BOXのジャケットイラストのように、ココアとチノの2人が描かれている版権イラストも多いことから、この2人がW主人公という解釈もできます。
そもそも「主人公」の定義とは何なのか……それを考える必要がありそうです。
一般的には「物語の中心人物」であり、同時に「ストーリーの牽引者」で、読者の視点や感情を代行する役割を担うキャラとされています。
ただ、近年ではこれらの定義がかなり曖昧になっていて、主人公と明言されていながら物語が進むにつれメインストーリーに関与しなくなるキャラも頻繁に見受けられます。
タイトルに名前が入っているキャラであっても主人公とも限りません。
例えば国民的アニメ『ドラえもん』も、主人公はドラえもんだと捉えている人もいれば、のび太だと思っている人もいます。
こういった主人公の定義の難しさは、特に日常アニメと呼ばれるジャンルにおいては顕著です。
序盤からメインキャラクターが数人存在する上に、ストーリーを特定のキャラが引っ張ることがあまりないので、主人公自体が存在しない「群像劇」という見方もできるからです。
ごちうさもこの範疇に入る作品なので、ココアが主人公だと見なすこともできる一方で、「ごちうさに主人公はいない」「メインキャラ全員が主人公だ」という意見も一理あるところです。
そこで今回、主人公の定義は一先ず置いておくことにして、ココアの「主人公らしさ」について検証していきたいと思います。