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Sep

【ツルネ】のあらすじ・キャラクター・声優・腐女子情報・原作などを一挙にまとめてみた!!【2018秋アニメ】 #ツルネ

2巻

出展 : Amazon.co.jp

県大会優勝を機に、再び以前の仲に戻った湊と愁。小学生の時から良きライバルであり、尊敬に値する存在であった愁を前に湊は「もっと上手くなりたい、もっとマサさんに褒めて欲しい」と願う。そんな純粋な思いから湊は愁の射を真似る

しかし、気をよくしないのはマサさんである。県大会から手首を痛めていた湊は今無理をするべきではなかったし、何より、いろんな方面からアドバイスを貰う湊にヤキモチをしていた。マサさんにとって湊たちは初めてできた弟子なのである。毎日見ている癖や体調を崩していることなどをトータルでアドバイスができる自分と、ちょっと湊たちの弓を見てあれこれ言う輩とはわけが違う。

「俺以外の奴の色をつけるな」「藤原にこだわるな」「もっと手首を痛めることになるぞ」とついつい厳しい言葉が飛ぶ。マサさんは一番に湊が手首を壊すのではないかと心配していたのに、その言葉足らずの助言は湊を傷つける。

そんな中、地方大会が開催される。風舞高校は決して弓道を軽んじていたわけではないが、県大会を優勝しているため「地方大会に勝たなくても全国大会への出場はできる」という気の緩みが弓道に出てしまった。リベンジを望む桐先高校の勢いに負けるどころか、なんと県大会優勝校である風舞高校は、1回戦トーナメントで「辻峰高校」に敗退するのであった。

ここで、珍しく好々爺のトミー先生が嘆く。
今回の大会、たとえ勝っていたとしても褒められたものではなかったーーー。

気の緩みに気づかない風舞高校の面々は、なぜそこまで嘆かれているのか、そして何が「原因」なのかピンとこない。問題点は自分たちで見つけろと言われた手前、とりあえず練習あるのみだと的に向かおうとした湊を止めたのはマサさんだった。

無理を押して試合をした湊。
手首の負傷は明らかで、マサさんは湊に1週間の弓道禁止を言い渡した。

地方大会に敗れたのだからここで全国大会に向けて練習しないでどうするんだ!
まさかの弓道をマサさんから奪われることになると思わなかった湊は「マサさんのバカやろー!エロオヤジ!」というなんとも情けない罵倒とともに部活を後にした。

文字通り弓道の道具をマサさんに奪われて何もできない湊は結局そわそわと弓道場を覗き見た。と、信じられないことに目に飛び込んできたのはマサさんから弓道を習う愁の姿である。何でここに愁が?!どうして練習に混じっている?!困惑を隠せない湊は、マサさんとトミー先生が地方大会優勝をかけて愁と「1週間稽古をつける」という約束をしていたことを知らなかったのである。

もともと自分とは雲泥の差を持って弓道が上手い愁が、あのマサさんから学んでいる。しかも自分だってまだマサさんのお腹を触ったことはない(誤解がないように言うが、愁がマサさんのお腹を触ったのは弓道の息継ぎを触診して学ぶためだ)。自分は弓を弾くことも許されない見取り稽古しかできないのに愁は弓に触れている…。

いろんな焦燥が襲う湊はとうとうもやもやする思いに心を塞ぎ、見取り稽古もサボってしまう。
弓がそこにあるのに触れてはいけないということが湊には一番きつかった

弓にじれる湊とは別に、風舞高校の面々は愁の練習介入によって気づきを得ていた。
はるかに優れた弓引きであるのにわざわざ学びに他校まで来る愁を見て、自分たちは「地方大会で勝たなくても後はある」とどこか思っていたのではないかと。

敗因は気の緩みにあった。
そのことにメンバーが気づいたのと、湊が1週間の解禁を解かれるのはちょうど同じだった。

ようやく弓に触れることができる。「弓禁止令」のせいでどこかギクシャクしていたマサさんと湊も、お互いに腹の中を明かして和解をすると湊は早速夜多森弓道場で弓を引いた。みんなが答えにたどり着いたように、湊も湊で答えを掴んでいた。「落」という、団体戦で最後の砦を務めるポジションにいる湊は自分の役目をこう語る。「みんなが間違った道に行かないように後ろから照らす役目」なのだと。

こうして体制を整え直した風舞高校は全国大会へと降り立った。
地方大会優勝の桐先高校はもちろんの事、地方大会上位として全国大会に参加する辻峰高校はまさに宿敵だ。
辻峰高校はまさに変わり者そろいの高校だが、湊と静弥にとってはそれだけではない。なんと桐先中学時代の先輩にあたる「二階堂永亮(にかいどう えいすけ)」が所属するのだ。1つ上の二階堂は自分で「惰性で弓道をやっている」と言ってしまうほどの人間だが、そのくせ弓道への固執は強い。湊は知らない事実であるが、二階堂は湊のことが気に食わずとにかく難癖をつける。湊の何が彼をイラつかせるのかといえば、自分と変わらない平凡な立ち位置であるはずなのに酷く恵まれていることである。

二階堂の嫉妬。それは「たまたま愁のおこぼれで」湊が名のある先生から弓道を無償で習い。中学で早気に陥りはしたものの、湊は再び「風舞高校」という恵まれた環境で弓道を楽しくやっている、ということだ。

二階堂が所属する辻峰高校は顧問はまともに部活動の指導をせず、コーチすらいない。校内に弓道場はなく、強豪部に練習場をとられては肩身の狭い部活動。入院中の永亮の叔父に練習様子を撮影したビデオを見てもらい助言をもらうぐらいの悪環境ーーー。

二階堂からすれば湊は恵まれすぎていた。そんな風舞高校には絶対に負けられない。弓道は高校で引退するなどと愚痴を零すくせに絶対に全国優勝をして学校側に弓道部の環境改善を申し立てると意気込む二階堂率いる辻峰高校の曲者メンツは風舞高校と一戦交えることになる。

だが、弓の世界は険しく、それゆえに面白い。

全国大会の結果は…1位は県大会の雪辱を晴らした桐先高校。
2位が宿敵に敗れた風舞高校。そして3位が辻峰高校である。

夢を叶え歓喜するものもいれば、夢に敗れて改めて弓道への思いを知るものもいる。
そして風舞高校の面々はまたこの舞台に上がってくるのだと、涙して閉会式へと参列したーーー。

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