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Sep

【FGO】キングハサンは山の翁ではなかった?!史実から見る山の翁の正体 #fgo #fate

【史実と創作】

こちらの項目では、そんな山の翁の史実の部分と創作の部分について言及していきます。果たしてどこまでが史実なのか、何処からがFate独自の設定なのか。気になる人は是非とも目を通してみてください。

モデルとなる人物「ハサン・サッバーハ」について

史実には、確かに「ハサン・サッバーハ」なる人物は存在しています。しかし、彼自身が暗殺で成り上がったような描写はなく、実際に彼自身が暗殺能力に長けていたかどうかについては疑問が残ります。

どちらかと言えば、人々を支配するための手腕に優れていた人物であると考えるのが妥当ではないでしょうか。

暗殺教団

これも、過去に実在したもの。こちらの元ネタは、ハサンの開宗したイスラム教の派閥の一つである二ザール派にあたります。ただし、こちらの二ザール派も実際には、暗殺を生業としていたわけでも、暗殺を信仰していたわけでもなく、暗殺はあくまでも敵対する宗教派閥の勢力を削るための手段の一つでしかなかったと言われています。

このような暴力的な方法を用いていたことから、対抗勢力であるスンニ派からは強い反感を持たれていたようです。

山の翁の伝承とハサン・サッバーハ

山の翁とは、マルコ・ポーロが著作した東方見聞録の一節が元になったと言われています。しかし、ココで記されている山の翁とは、実は史実のハサン・サッバーハを指したものではありあせん。この「山の翁」に該当する人物は、ラシード・ウッディーン・スィナーンと呼ばれるハサンよりも後年に登場した二ザール派の指導者のこと。

そのため、山の翁=ハサンといった認識は誤りであると言えるでしょう。あるいは、Fate世界独自の設定であると解釈しても良いかもしれません。

19人のハサン

こちらも、やはり史実には存在しないもの。歴代の当主がハサン・サッバーハを名乗らなければいけないといった戒律もなければ、山の翁を公称していたといった記録もありません。もちろん、歴代当主は髑髏の仮面をつけなければならなかったといった戒律も、当然存在していません。

アサシンクラスと言えばハサンの理由

これは、そもそも「アサシン」という言葉そのものが、ハサンの作り出したニザール派に由来したものだからだと考えられています。

暗殺教団の元ネタとなったニザール派は、暗殺だけでなく、コーランで禁じられていた大麻を当たり前のように使用していたと記録されています。そして、「Asassin」という単語は、大麻漬けの生活を送るニザール派を皮肉ったスンニ派が、「大麻を吸うもの」のアラビア語である「hashsh āsh(ハシーシュ)」という単語をもじってつけたもの。

すなわち、本来アサシンに「暗殺者」という意味合いはなく、アサシンの名を冠す者たちが暗殺行為を日常的に用いていたことから、やがてアサシンに「暗殺者」の意味が付随するようになったのです。

【まとめ】

山の翁は史実とゲーム内で相違点の多い英雄。

Fateシリーズは、英雄の逸話を拡大解釈して捉え、更にそこにキャラクターに深みが出るようなフレーバーで味付けすることで有名ですが、特にこの山の翁はFGOの設定と史実に大きな齟齬のある人物ではないでしょうか。

史実上の初代ハサンや歴代当主が麻薬や暗殺を通して人々を恐怖で支配していた人物であることと対照的に、FGOにおける山の翁や歴代ハサンは暗殺を自身の正義や理念に則って行っています。

そのため、山の翁は、史実から名前だけ拝借したFateシリーズオリジナルの登場人物といっても過言ではありません。サーヴァントとしての山の翁の略歴と、史実のハサンを混同しないように注意しましょう。

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