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【ゆるキャン△】はどうして大成功したのか? 検証まとめ

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キャンプとアニメファンの相性

出典 : Amazon.co.jp

日本オートキャンプ協会が発行している「オートキャンプ白書2019」によると、2018年のオートキャンプ参加人口は前年比1.2%増で、10万人くらい増えたとのことです。
実はオートキャンプ参加数自体はここ数年ずっと増加していて、2018年の伸びが前年までと比較して特別大きな数字という訳ではなく、これだけをもって「ゆるキャン効果でキャンプする人が10万人増えた!」とは言えません。

ですが、キャンパーの傾向という項目を見ると、ゆるキャン効果が確実に出ていることがわかります。

というのも、2018年のキャンパーの傾向として1位に挙げられているのが「ソロキャンパーの増加」、2位が「冬のキャンパーの増加」だったのです。
これらに関しては、ゆるキャンの影響であることは間違いないでしょう。
オートキャンプ白書2019のサブタイトルも『のんびり「ソロキャンプ」』で、ゆるキャン効果が確実に現れていた証と言えます。

ここまでキャンプを始める人が多かったのは、単にアニメがヒットしたからではありません。

アニメファンの間では聖地巡礼という習慣が存在していますが、ゆるキャンの場合はキャンプ場をはじめ、実在するスポットをモチーフにした場所が数多く登場しており、必然的に聖地となるスポットもたくさんあります。
そのほとんどは撮影できる上に景色もいいので、聖地巡礼しがいのあるアニメと言えるのです。

また、聖地巡礼とキャンプという娯楽を兼ねることができるのもポイント。
アニメファンとアウトドアは相性が悪いように思われがちですが、それはバーベキューのような大勢でワイワイやるイベントが苦手な人が比較的多いだけの話で、ソロキャンであれば苦にしない人はたくさんいます。
「おっさんの趣味を美少女にやらせるアニメはヒットする」という格言がありますが、実際には「一人でできる趣味」との相性が良いと言えるでしょう。

距離感と関係性

出典 : Amazon.co.jp

日常アニメが成功する条件は幾つもあると思われますが、まず何より重要なのはメインキャラクターが視聴者から支持されることです。
日常アニメはストーリーでグイグイ引っ張るジャンルではないので、必然的にキャラ萌えが重要になってきます。
単に好感度が高いだけでなく、キャラを視聴者に愛しく思わせ執着させるだけの力がなければ、日常アニメの成功は難しいでしょう。

ゆるキャンは放送時から主人公の2人、しまりん各務原なでしこ(かがみはら なでしこ)の人気が高く、彼女たちが作品人気も牽引していました。
“イヌ子”こと犬山あおい(いぬやま あおい)、大垣千明(おおがき ちあき)、斉藤恵那(さいとう えな)の3人もそれぞれ個性豊かで役割がハッキリしており、邪魔な感じが一切ないので、まさに鉄壁の布陣です。

ただ、それ以上に注目したいのが距離感と関係性です。
日常アニメのメインキャラ同士は良くも悪くも子供っぽくベタベタした関係性であることが多いのですが、ゆるキャンの5人は適度な距離感を保った関係性を築いています。

例えば、なでしこは天真爛漫な性格で、一見すると仲良くなった相手と遠慮なく馴れ合おうとしそうなキャラですが、実は相手のパーソナルスペースを尊重し、引く時はちゃんと引きます。
逆にしまりんはソロキャンを愛する孤高な女子っぽいですが、実際には柔軟な対人関係を築けるキャラで、意外と茶目っ気もあり、配慮ができる子です。
賑やかで遠慮がなさそうに見える千明にしても、マイペースな斉藤さんにしても、ホラ吹きのイヌ子でさえも、相手の気持ちをちゃんと尊重して行動しています。

要するに、ゆるキャンのキャラはみんな大人なのです。
古い言い方をすればデリカシーがあると表現できるでしょう。

女の子達が一定の距離感を保ちつつ、じっくりと絆を深めるタイプの日常アニメは、ありそうで滅多にありません。
このジャンルはある程度コメディ要素が強くなければいけないので、キャラに多少無茶をさせたり、思い切った行動をとらせたりするのが常で、その匙加減次第では「やりすぎ感」が出てしまうものですが、ゆるキャンではそういったことは一切なく、ワイワイしながらも落ち着いた雰囲気を保っています。

ここが本作の最も大きな特徴であり、大成功した理由の1つと考えられます。

また、関係性の広がりも大きな特徴です。
当初は、キャンプ仲間になった「なでしこ&しまりん」、野クルメンバーの「なでしこ&千明&イヌ子」、以前から友人同士の「しまりん&斉藤さん」の関係性のみでストーリーが展開されていましたが、その後しまりんが千明を苦手にしていることが発覚し、でも次第に距離を縮めていく……という、あまり日常アニメでは見られない展開も用意されています。

この件も、もし普通の日常アニメであればギスギス要素になってしまいますが、しまりんは自分の苦手意識を他言していませんし、千明の方もしまりんが騒がしいノリを苦手にしているのを察して配慮しているため、一切ギスギスしません
登場人物が大人なゆるキャンだからこそ描けた関係性と言えます。

このゆるキャンならではの人間関係は、アニメ1期以降のエピソードでより顕著になっていて、キャンプを通して今まであまり絡んでいなかったキャラ同士が少しずつ親密になっていく様子が丁寧に描写されています。
日常アニメなのでストーリーものではないですが、各キャラ同士の関係性にはしっかりとしたストーリーがあるのです。

アニメでもこういった原作の特徴や魅力をしっかりと表現できているからこそ、アニオリ部分で違和感なく視聴者が楽しめたのだと思われます。

かといって、一般的な日常アニメとはかけ離れた作風では決してなく、普段このジャンルを愛好している人も問題なく楽しめる作品になっています。

「ユルいキャンプもの」「おじさん趣味×美少女もの」と大雑把に評されるその水面下で綿密かつ絶妙な人間関係を描き、その雰囲気を壊さない演出を用意したからこそ、ゆるキャンは大成功したのです。

まとめ

個人的に、ゆるキャンは「大人の日常アニメ」という印象です。
メインキャラはみんな女子高生で、子供っぽい発言や行動も多いですけど、決してやり過ぎない「節度あるわちゃわちゃ」を味わえるのが、この作品の醍醐味ではないでしょうか。
2期や映画でも、そんなゆるキャンの魅力を存分に味わえると思うので、楽しみですね!

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