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【アニメタ!】元アニメーターによる「アニメ業界の真実」・・。リアルさはSHIROBAKO以上!?話題のマンガ #アニメタ
出展 : Amazon.co.jp
月刊モーニングtwo連載『アニメタ!』は、元アニメーターの作者が当時の経験と確かな知識をもとに「アニメ業界の今」を描いた意欲作!
「次にくるマンガ大賞 2018」にもノミネートされるなど、注目を集めている本作の内容と魅力をまとめてみました!
アニメ業界の現実を描いた本格職業マンガ
アニメを作るうえで「トレス」という技術は超重要です。
「原画」と「動画」の違いがよくわからんという方も是非読んでみてください。
【試し読みhttps://t.co/8KYXWSuuON 】 pic.twitter.com/SyuZv2BTlt— 花村ヤソ (@hanamurayaso) 2018年2月3日
『アニメタ!』は、花村ヤソ先生が月刊モーニングtwoで連載するマンガ作品です。
花村先生は元Production I.G所属のアニメーターで、『攻殻機動隊』シリーズや『東のエデン』で有名なあの神山健治監督のもとで働いていた経歴の持ち主。
その経験を最大限に活かした本作は、アニメーターを志しアニメ制作会社「N2 FACTORY STUDIO」の門を叩いた“ユキムラ”こと真田幸(さなだ みゆき)の苦闘の日々を描いた職業マンガです。
本作の特徴は、「アニメ業界の今」をリアル過ぎるくらいリアルに描いていて、主人公補正が小さい点。
N2が制作したオリジナルアニメ『王立少女パンナコッタ』に感動してアニメ業界に入ったユキムラですが、画力の低さと経験の無さが災いし、なかなか上手くいきません。
それでも精進を重ね、画力も描くスピードもアップし少しずつ上達しますが、何度も壁に阻まれてしまいます。
また、主人公の上司にあたる富士結衣子(ふじ ゆいこ)や九条(くじょう)監督も手厳しく、ユキムラに辛辣な言葉を投げかけます。
これもアニメーターとアニメ業界の現実を描いているからこそですね。
しかし『アニメタ!』は決して厳しいだけの物語ではありません。
富士さんはスパルタながらも上達するための具体的な指導をしてくれますし、九条監督はユキムラの才能を誰よりも評価しています。
表面上のセリフだけを追ってしまうと「ギスギスしたお話」のように見えますが、実は「理想的な上司に囲まれたアニメーターの成長物語」でもあるんです。
本作はアニメ業界の過酷な現実を描きつつ、夢と理想も描いている希望に溢れたマンガなのです。
元アニメーターならではの専門的な描写
モーツー5月号に「アニメタ!」が掲載されてます。今月は振り向き動画解説なので既刊3巻と合わせて読むとタイムシートの読み方や原画と動画の違いなど新人育成に(多分)役立つ情報満載です。4月からの動画新人研修に是非!【試し読みhttps://t.co/8KYXWSuuON】 pic.twitter.com/oTt7cEEBPG
— 花村ヤソ (@hanamurayaso) 2017年3月26日
『アニメタ!』の最大の特徴は、作者の元アニメーターという経歴を活かした専門的な描写です。
線の引き方に始まり、中割りの描き方や原画トレスの注意点など、経験者でなければわからないような詳細な説明が作中の至る所で行われ、アニメの作画がこうやって出来ていくんだと読みながら学べます。
コミックスのおまけ解説では更に突っ込んだ内容になっていて、作中では取り上げない動画制作過程の細かい指示の解説、絵コンテやカット袋の詳細、そして「製作委員会」の解説など、アニメに関するあらゆる知識が詰め込まれています。
アニメーターを目指している人はもちろん、アニメが生まれるまでの過程に興味がある人、絵描きを志している人にとっても有益なマンガです。