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31

Jul

【はねバド】など途中で作風がガラッと変わった作品まとめ #はねバド #幽遊白書 #fate #キン肉マン #ヒカルの碁

幽☆遊☆白書

80年代~90年代のジャンプ作品は、『ドラゴンボール』などの影響で“困ったらバトル路線”という風潮が目立ちました。
その最たる例が、『ドラゴンボール』『スラムダンク』と共にジャンプ2次黄金期を支えた『幽☆遊☆白書』です。

出展 : Amazon.co.jp

この作品は当初、えんどコイチ先生の『死神くん』のような路線で、子供を庇って死んだ不良・浦飯幽助(うらめし ゆうすけ)が生き返るための試練に挑む……というお話でした。
ハートフルなエピソードも多く、『地味ながら良いお話』という印象を持っていた人が多かったのではないでしょうか。

その後、無事生き返った幽助は霊界探偵となり、ここからバトル路線に突入。
桑原和真(くわばら かずま)、蔵馬(くらま)、飛影(ひえい)といった仲間を加え、暗黒武術会編に突入します。

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この時点で既に初期の面影はありませんが、ここから本作は更に作風を変え、異能バトル要素と哲学的思想の強い「仙水編」、更には「魔界編」が描かれていきます。
特に仙水編は当時のジャンプ作品としては異例の内容で、この頃から作者の冨樫義博先生は持病悪化に伴い、『HUNTER×HUNTER』でもおなじみの“ラフ画のような荒れた絵”を誌上に掲載するようになりました。

行け!稲中卓球部

出展 : Amazon.co.jp

ギャグマンガは継続が難しいと言われていて、実際大ヒットを記録した作品でも10巻台、或いは10巻以内で終了したマンガはたくさんあります。
古谷実先生『行け!稲中卓球部』もその1つで、発行部数2500万部を記録したモンスター級のヒット作ですが、全13巻で完結しています。

この作品は1巻から13巻まで、ずっとギャグマンガです。
その点については変化はありません。
しかしギャグの質は明らかに変わっています

出展 : Amazon.co.jp

初期の稲中は下ネタなどの低俗ギャグが中心で、ヤングマガジン連載ながら子供向けの作風でした。
ですが中期以降はギャグのテイストが変わり、哲学や社会風刺が混じった多角的なギャグにシフトしていきます。
この路線は古谷先生のその後の連載『僕といっしょ』『グリーンヒル』に引き継がれ、更にはギャグをほぼ排除した『ヒミズ』以降の作風へと繋がって行くことから、作者の精神面の変化が作品に現れた例と言えるでしょう。

その逆で、当初はまともなスポーツコメディ路線だったのに単行本4巻以降は下ネタギャグ路線にシフトした久米田康治先生の『行け!!南国アイスホッケー部』という作品もあります。
このマンガで確立した風刺ネタやあるあるネタはその後の『かってに改蔵』『さよなら絶望先生』へ引き継がれており、その点は古谷先生と共通しています。

ギャグマンガ家に関しては、変遷しなければ精神がもたず継続が困難なのかもしれません。

まとめ

その作品が好きな人にとって、絵柄や作風の劇的な変化を受け入れるのは簡単じゃありませんよね。
特に、自分が好きだったポイントがその変化で消えてしまった時、キャラへの愛着や思い入れだけでファンを続けられるかどうかは難しいところ。
作者の方の熱意や成長によって変わった場合は非難するのもおかしいですし、悩ましいです。

個人的には、そういった場合は作品からそっと離れてみるのも一つの方法だと思います。
それからしばらくして、心に余裕がある時に変化後の作品を手に取ってみて、自分に合うかどうかもう一度確認してみましょう。
「やっぱり離れて正解だった」と思うかもしれませんし、「今ならこの変化も受け入れられる」と気持ちが再燃するかもしれません。

どっちに転んだとしても、悪くない気分でその作品と向き合えると思います。

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