ラノベ界に影響を与えた”不朽の名作”

『ブギーポップは笑わない』がヒットしことで、刊行元の電撃文庫の個性を形作り、ライトノベル界での位置づけを確定的なものとしました。
同時に現在活躍する多くのラノベ作家に大きな影響を与え、「ブギーポップ以降・ブギーポップ以前」という言葉が生まれるほどです。

『化物語』など『物語シリーズ』の人気作を生んだ西尾維新先生。
執筆業を志したきっかけを与えたのが本作や上遠野作品で、デビュー作『戯言シリーズ』や、その後の『人間シリーズ』はオマージュ作品だと明かしています。

『キノの旅』『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』などで有名な時雨沢恵一先生も影響を受けた一人で、本作を読んで「電撃ゲーム小説大賞(現在の電撃小説大賞)」へ投稿することを決めたと言っています。

前にどこかで話したと思うけど、１９９８年に（って今から２０年前かー！）本屋で『ブギーポップは笑わない』を手に取ったのが電撃文庫を追いかける、そして翌年に応募するきっかけ。それまでは電撃文庫をレーベルとして意識してなかった（いくつかは読んでいたが）。#boogiepop

— 時雨沢恵一＠ＧＧＯ！ (@sigsawa) March 10, 2018

さらには『月姫シリーズ』『Fateシリーズ』のTYPE-MOONのシナリオライターで小説家の奈須きのこ先生、『ダンガンロンパ』のノベライズ作品を書いた佐藤友哉先生にも影響を与えています。
どの作家も近年のラノベ作品をはじめ、アニメ作品やゲーム作品において最前線で活躍している人たち。
本作がどれほどの影響を与えてきたのか伺えますね。

まあ私のような世代のライトノベル作家は、かなりの部分で「ブギーポップ」に影響を受けているわけでして、同世代作家で盛り上がるネタは「おまえ、どの話が、すき？」。　#boogiepop

— 時雨沢恵一＠ＧＧＯ！ (@sigsawa) March 10, 2018

アニメ情報

スタッフ

原作：上遠野浩平
原作イラスト：緒方剛志
監督：夏目真悟
シリーズ構成・脚本：鈴木智尋
キャラクターデザイン：澤田英彦
音楽：牛尾憲輔
アニメーション制作：マッドハウス
製作：ブギーポップは笑わない製作委員会

キャスト

ブギーポップ／宮下藤花：悠木碧
霧間凪：大西沙織

※2018年8月11日追記

ティザーPV公開！

アニメ『ブギーポップは笑わない』のティザーPVが公開されました！
マッドハウス制作によるアクションシーン、これだけでも期待値が上がりますね！

まとめ

現代のラノベ作家に大きな影響を与えた『ブギーポップは笑わない』。
20年前の作品なので知らない人も少なくないと思います。が、『物語シリーズ』や『キノの旅』『Fateシリーズ』は知っている・好きという人は多いと思います。
これらの作品が好きな人には、ぜひ観ていただきたい作品です。

TVアニメ「ブギーポップは笑わない」公式サイト