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23

Jul

【この世の果てで恋を唄う少女YU-NO】アニメ化記念! シュタゲにも通じる不朽の名作をまとめてみた #yu_no

セガサターン版も大ヒットを記録

出典 : Amazon.co.jp

『YU-NO』のオリジナル版を発売したのは、当時エロゲ業界の頂点に君臨し『同級生』『ドラゴンナイト』などをヒットさせていたエルフというゲーム会社です。
そして本作のプロデュースおよびシナリオを担当したのが、菅野ひろゆきさん(当時の名義は剣乃ゆきひろ)。
別会社において『DESIRE』『EVE burst error』といった作品で多くの支持を集めていた人気クリエイターで、この両者がタッグを組んだことが当時大きな話題になり、『YU-NO』は爆発的なヒット作になりました。

勢いそのままに、リリースから1年後の1997年12月にセガサターンへと移植。
そのコンシューマ版でもPCゲームからの移植作としては異例のヒットを記録し、コミカライズも行われるなど不動の人気を獲得しました。

原作者の逝去後、数奇な運命に導かれ移植が実現

『YU-NO』の凄さは発売時の大ヒットのみならず、発売から長い年月が経った後でも語り継がれる作品というところにあります。
一方でA.D.M.Sというシステムは「世界線移動」「ループ」といった限定的なシナリオに直結しているため、他作品で同じようなシステムを使用することは難しく、フォロワーとなるゲームはほとんど制作されませんでした。

その為、本作は唯一無二とも言えるゲーム作品となっており、セガサターン版発売以降も数多くの会社が移植を希望していたそうです。
しかし原作者である菅野さんがエルフを退社していたこともあり全て断っていたらしく、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』というタイトルを見かける機会は経年と共に少なくなっていきました。

そして『YU-NO』発売から15年が経過した2011年、ゲーム業界にとって大きな損失となる残念極まりないニュースが流れます。
菅野さんが脳梗塞およびそれに伴う脳内出血のため、43歳の若さで帰らぬ人となってしまったのです。

いよいよ『YU-NO』の移植は絶望的となったかに思われましたが……その3年後の2014年、事態は急転します。
株式会社MAGES.が本作の版権を取得し、リメイク版を発売することになったのです。

MAGES.に所属する浅田誠さんが、菅野さんと同時期に故人となった『YU-NO』の音楽を担当者・梅本竜さんと仕事仲間だった縁で、『YU-NO』の移植を希望したとのこと。
当時は頑なに移植を断っていたエルフも、長い年月の経過によって事情も変わり、また作品に理解があるクリエイターなら……ということで版権の譲渡を決断したのではないでしょうか。
(その後エルフは2017年をもって活動を終了)

MAGES.といえば、2009年に『YU-NO』と共通する世界観を持った『シュタインズ・ゲート』を発売し大ヒットさせた5pb.が吸収合併される形で発足した会社。
まさに数奇な運命に導かれるようにして、『YU-NO』は現代に蘇ったのです。

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