（画像引用 : Amazon）

2024年4月より放送を開始したテレビアニメ『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』を大特集！
二度目のアニメ化となった『狼と香辛料』の情報を余す事なく紹介。旧作との違いについても徹底検証します！

ロレンスとホロの旅が再びアニメに！ 原作1巻からのリスタート

（画像引用 :アニメ『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』公式サイト https://spice-and-wolf.com/）

『狼と香辛料』という作品は、2000年代を代表する人気ライトノベルとして現在でも語り草となっています。
2008年に放送されたテレビアニメもヒットを記録し、翌2009年には第2期も放送。
2011年に一度完結しましたが2016年に新シリーズ『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』の立ち上げと同時に本編も再開しました。

シリーズ累計発行部数は500万部を突破。
2018年にはVRアニメ作品の制作を行うためクラウドファンディングを実施したところ、目標額の800万円を開始2時間で達成する脅威の勢いを見せ、最終的には合計7200万円以上が集まりました。

それほど濃いファンを抱えている理由としては、この作品がラノベとしてはかなり異例の分野を扱っている点が挙げられます。
主人公のクラフト・ロレンスは行商人で、本作のストーリーはこのロレンスと賢狼の少女ホロが出会い、ホロの故郷ヨイツを目指し旅する道中で様々な「商い」に関する事件と遭遇します。
いわゆる「剣と魔法の世界」が標準的なファンタジーにあって、本作では超常的な現象は殆どなく、経済活動をメインに物語が組み立てられています。

こういった作品で人気を獲得した例は殆どない為、自然と根強いファンも多くなるというもの。
前述したクラウドファンディングの際、アメリカのクラウドファンディング「Kickstarter」で3000万円以上が集まった事からもわかるように、海外にも多くのディープなファンを抱えています。
そんなファン達の熱意もあって、2024年春より15年振りに新たなテレビアニメが放送される事になりました。

ただし今回のアニメ化企画は3期ではなくリメイク。
前作から年月が経ち過ぎている事、旧アニメでは省略されたエピソードが多く後半に重要な存在となったキャラを出していないという問題もあった為、妥当な判断と言えるでしょう。

ここからは、新アニメ『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』に登場するキャラクターとその担当声優について紹介していきます！

クラフト・ロレンス　キャラクター概要

（画像引用 :アニメ『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』公式サイト https://spice-and-wolf.com/）

ローエン商業組合に所属している行商人で、年齢は25歳。
18歳で一人立ちして以降、何処かの街で店を構えるという夢を抱きつつ商人として各地を巡っていましたが、パスロエ村に立ち寄った際にホロと出会い、共に旅する事に。
以降、彼女と様々な事件に遭遇し、時に衝突しながら苦難を乗り越え絆を深めています。

商人としては確かな才覚を持ち、困難と思われる交渉も幾度となく成立させ、その実績から周囲の信頼を勝ち得ています。
人柄も良く多方面にかけて豊富な知識を持っていますが、その一方で情に脆く恋愛にも疎いのが弱点。

担当声優は福山潤（ふくやま じゅん）さん。

BLACK SHIPの代表取締役CEOを務める男性声優。
1997年に声優デビュー。2000年放送『無敵王トライゼノン』神威章でアニメ初主演を果たし、2006年より演じる事となった『コードギアス 反逆のルルーシュ』ルルーシュ・ランペルージ役で大ブレイク。初代声優アワード主演男優賞を受賞しました。
その他の代表作は殺せんせー（暗殺教室）、松野一松（おそ松さん）、キング（七つの大罪）、ドラルク（吸血鬼すぐ死ぬ）など。

旧作でも福山さんが演じていました。

ホロ

（画像引用 :アニメ『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』公式サイト https://spice-and-wolf.com/）

パスロエ村で数百年にわたり豊穣の神として崇められていた狼の化身。
しかし時代と環境の変化で村民の信仰心が薄れ、望郷の念に駆られていた最中に村を訪れたロレンスと旅する事になりました。

本来の姿は巨大な狼ですが、人里に溶け込むため普段は尻尾と獣耳を持つ人間の美少女の姿になっています。
「賢狼」と名乗るだけあって知識はかなり豊富ですが、反面精神年齢は人間時の見た目のままで寂しがり屋の意地っ張り。
ロレンスとはたまに言い合いをするものの、良きパートナーとして信頼を置いています。

担当声優は小清水亜美（こしみず あみ）さん。

オフィス リスタートに所属している女性声優。
2003年放送『明日のナージャ』ナージャ・アップルフィールドに抜擢され主演での声優デビューを果たし、以降現在に至るまで毎年数多くの作品でメインキャラを演じています。
その他の代表作は美雲・ギンヌメール（マクロスΔ）、紅月カレン（コードギアス）、北条響/キュアメロディ（スイートプリキュア♪）、纏流子（キルラキル）、中原ミズキ（リコリス・リコイル）など。

旧作でも小清水さんが演じていました。

ノーラ・アレント

（画像引用 :アニメ『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』公式サイト https://spice-and-wolf.com/）

教会都市リュビンハイゲンの教会に雇われている羊飼いの少女。
本当は服の仕立て職人になりたいと思っているものの、諸々の事情で中々実現できずにいるようです。

担当声優は中原麻衣（なかはら まい）さん。

アイムエンタープライズに所属している女性声優。
2001年より声優活動を開始。2006年に『ひぐらしのなく頃に』竜宮レナ、2007年に『CLANNAD』古河渚を演じた事で大きく知名度を上げ、以降も多数の作品で主人公やメインヒロインを担当しています。
その他の代表作は鹿島遊（月刊少女野崎くん）、雪ノ下陽乃（やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。）、わたし（人類は衰退しました）、赤城（アズールレーン）、深森白夜（かつて魔法少女と悪は敵対していた。）など。

旧作でも中原さんが演じていました。

ゼーレン

（画像引用 :アニメ『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』公式サイト https://spice-and-wolf.com/）

修道院に立ち寄ったロレンス達に儲け話を持ちかける駆け出しの商人。

担当声優は浪川大輔（なみかわ だいすけ）さん。

ステイラックで代表取締役を務める男性声優。
1985年に子役で声優デビュー。吹き替え版『E.T.』の主役エリオットに抜擢されるなど多くの有名な洋画に出演し、2000年代に入ってからは本格的にアニメ・ゲームへの出演を行っています。
代表作は及川徹（ハイキュー!!）、ウェイバー（Fate/Zero）、風早翔太（君に届け）、脹相（呪術廻戦）、ギルベルト（ヴァイオレット・エヴァーガーデン）、アナスイ（ジョジョの奇妙な冒険）など。

旧作でも浪川さんが演じていました。

リヒテン・マールハイト

ミローネ商会のパッツィオ支店店長。
沈着冷静で器の大きな人物。

担当声優は大塚芳忠（おおつか ほうちゅう）さん。

クレイジーボックスに所属している男性声優。
1980年代に声優活動を開始。アニメやゲーム以外にも洋画の吹き替え、ナレーションなど幅広い活動を40年以上続け、現在も第一線で活躍する重鎮です。
代表作は自来也（NARUTO）、鱗滝左近次（鬼滅の刃）、鶴見中尉（ゴールデンカムイ）、阿伏兎（銀魂）、ハクロウ（転生したらスライムだった件）など。

旧作でも大塚さんが演じていました。

ハンス・レメリオ

レメリオ商会の主人。
思い詰めると無謀な行動に出る事も。

担当声優は郷田ほづみ（ごうだ ほづみ）さん。

尾木プロ THE NEXTに所属している男性声優。
1982年に声優活動を開始し、翌1983年に『装甲騎兵ボトムズ』主人公キリコ・キュービィー役に抜擢されるも、同年に結成したお笑いトリオ「怪物ランド」での活動が本格化し声優は休業。しかし1990年代に復帰し、以降は俳優や音響監督など様々なポジションで幅広い活動を行っています。
その他の代表作はレオリオ（HUNTER×HUNTER）、ヤン・ウェンリー（銀河英雄伝説）、ライオコンボイ（ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー）など。

旧作でも郷田さんが演じていました。

ヤレイ

パスロエ村の交渉人。
ロレンスとは顔馴染みの青年。

担当声優は杉田智和（すぎた ともかず）さん。

株式会社AGRSで代表取締役を務める男性声優。
1990年代に声優活動を開始し2006年に『銀魂』主人公の坂田銀時、『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョン役を演じた事でブレイク。公式アカウントが200万以上のフォロワー数を誇るなど業界屈指の人気を誇っています。
その他の代表作はジョセフ・ジョースター（ジョジョの奇妙な冒険）、悲鳴嶼行冥（鬼滅の刃）、シャーロット・カタクリ（ONE PIECE）、烏間惟臣（暗殺教室）、柴大寿（東京リベンジャーズ）など。

旧作には登場していません。

旧作との違いは？　高橋丈夫監督は引き続き参加

（画像引用 : Amazon）

2008～2009年に放送された旧作と2024年放送の新作では、制作スタッフが異なっています。
旧作は1期がIMAGIN、2期がブレインズ・ベース×マーヴィージャックでしたが、2024年版のアニメーション制作はパッショーネが担当しています。
パッショーネは旧作で監督を務めた高橋丈夫さんが取締役を務めており、今回も総監督という立場で参加しています。

監督を務めるのは『女子高生の無駄づかい』『私の百合はお仕事です！』のさんぺい聖さんです。
主要スタッフも全て旧作とは異なり、シリーズ構成は『ストライクウィッチーズ』『ハイスコアガール』の浦畑達彦さんが担当。
キャラクターデザインは『最果てのパラディン 』の羽田浩二さんが務めます。

OP曲はHana Hope「旅のゆくえ」、ED曲は ClariS「アンダンテ」。
OP映像の絵コンテは旧作同様に高橋丈夫さんが担当しています。
また、EDで使用されたイラストは原作挿絵＆キャラクターデザイン担当の文倉十さんが手掛けており、これも旧作と同じです。

第1話がロレンスとホロの出会いから旅立ちまでを描いている点は同じですが、一部登場キャラクターが異なります。
旧作では、原作の登場キャラであるヤレイがロレンスに想いを寄せるクロエというアニメオリジナルキャラの女性に差し替えられていましたが、新作では原作そのままにヤレイが登場。
ただ、そのヤレイを捕まえた村の女の子がクロエそっくりのビジュアルで、原作も旧アニメもリスペクトした粋な計らいとファンから喝采を浴びていました。

まとめ

第1話でクロエらしき女の子が出たのには驚きました！
こういうファンサービスがあると、前作を観たファンも色んな楽しみ方が出来ていいですよね。

キャスト陣が旧アニメから継続だったのも嬉しかったです。
主要キャストのお二人をはじめ、15年前のキャスト陣の多くが今も第一線で活躍しているからこそ実現できた事ですよね。

ファンからの評判は概ね好評で、海外のファンもかなり注目しているみたいです。
他の作品では味わえない独特な世界観なので、令和世代にとっても新鮮で面白いアニメになると思います！