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25

Mar

【葬送のフリーレン】アウラ様はなぜこうも人々を惹き付けのか? 「ヒンメルはもういないじゃない」「アウラ、自害しろ」はネットミームに


(画像引用 : アニメ『葬送のフリーレン』公式サイト https://frieren-anime.jp/

『葬送のフリーレン』より、七崩賢の1人で500年以上生きるかわいい大魔族「断頭台のアウラ」を大特集!
複数のネットミームを生み出すなど、爆発的な人気者となった彼女。一体なぜそこまで支持されるようになったのか、その理由を徹底検証します!

アウラ キャラクター概要


(画像引用 : アニメ『葬送のフリーレン』公式サイト https://frieren-anime.jp/

『葬送のフリーレン』に登場する女性キャラクター。
魔王直属の幹部「七崩賢」の一角を担い「断頭台のアウラ」の異名を持つ女性魔族
500年以上の時を生きており、魔族の中でもかなりの長命です。

ボリュームのある紫髪を左右で三つずつお下げにした独特な髪型と、頭頂部から生やしている二本の大きなツノが特徴。
顔立ちは幼く体も華奢。
紺と紫を基調とした服装で、肩や背中を露出したビスチェ風のトップ、スカートを覆う腰布、オペラグローブ、派手な黄金のチョーカーを身に付けています。

生涯の大半を特定の魔法の研究および研鑽に費やす魔族の習性に倣い、自身と相手の魂を「服従の天秤」に掛けて魔力残量を測り劣った相手を支配・操作する「服従させる魔法(アゼリューゼ)」を開発し、魔力量を増やす事に注力してきました。
戦術も「服従させる魔法(アゼリューゼ)」に特化しており、相手の魔力量を観測・注視し欺かれていないか確認した上で魔法を使用して、操作した相手を配下に加えます。
ただし強靱な意志を持つ者は一時的に抵抗できるため、配下の魔族リュグナー、リーニエ、ドラートに「首切り役人」の任を与え、標的の首を落とした上で不死の軍勢として手駒としています。

魔王が健在だった約80年前に北側諸国のグラナト領に侵攻し、勇者ヒンメル一行と戦闘。
その際に配下のほとんどをフリーレンに葬られ、自身もヒンメルによって一撃見舞われ撤退。
以降は身を隠し続けていましたが、ヒンメルの死と同時に活動を再開しグラナト領への侵攻を始め、伯爵の息子をはじめ多くの兵士の命を奪い配下に加えています。

担当声優は竹達彩奈(たけたつ あやな)さん。

リンク・プランに所属する女性声優。
2008年に声優デビュー、2009年に『けいおん!』中野梓を演じて大ブレイクを果たし、以降数多くの作品で主役やメインヒロインを担当。
2012年より歌手デビューも果たし活動の幅を広げ、2019年には声優の梶裕貴さんと結婚した事を発表しました。

その他の代表作は高坂桐乃(俺の妹がこんなに可愛いわけがない)、リーファ(ソードアート・オンライン)、中野二乃(五等分の花嫁)、枝垂ほたる(だがしかし)、軽井沢恵(ようこそ実力至上主義の教室へ)など。

人気爆発の要因は?

(画像引用 : 『葬送のフリーレン』公式X https://twitter.com/FRIEREN_PR

2022年に『葬送のフリーレン』連載100話突破とアニメ化を記念して第1回人気投票が実施され、第10位に「断頭台のアウラ」がランクインしました。
実質的な出番は3巻の前半のみと極めて少ないため、この順位は本来ならば大健闘。
しかしファンからは「思ったより低かった」という声が相次ぐなど、この時点で既にアウラ様は本作の看板キャラの1人と言えるほどの人気者になっていました。

そしてアニメの放送が始まると、その人気は更に過熱します。
2024年に実施されている第2回人気投票の中間発表では4位に急上昇しました。

第1回の頃よりキャラは増え、アニメでも既に出番を終え一級魔法使い試験編の放送真っ直中とあって第1回より不利な状況でありながら大幅アップ。
メインキャラのフェルン(10位)を大きく上回っています。

一体何故、ここまでアウラというキャラが多くの人の心を掴んだのでしょうか?
その人気爆発の要因は完璧なまでの「様式美」にあると思われます。

アウラが登場したエピソードは、『葬送のフリーレン』において初の長編エピソード。
そのボスを担うアウラは七崩賢という肩書きもあって「初めてフリーレン一行が遭遇する強敵」という認識を持たれていた筈です。
外見はかなりキュートでとても強そうには見えませんが、一方で常に不敵な笑みを浮かべ猛者に相応しい余裕を見せていました。

服従させる魔法(アゼリューゼ)でアウラに操られている兵士達を「以前の戦いの際に魔法で吹き飛ばしたらヒンメルに怒られたから」という理由から魔法解除で無力化するフリーレンに対し、心底不思議そうに「ヒンメルはもういないじゃない」と返すアウラ。
その言葉がフリーレンの逆鱗に触れ、魔力制限によって魔力量を偽装していたフリーレンに敗れたアウラは、服従させる魔法(アゼリューゼ)の法則に従ってフリーレンに支配され、「アウラ、自害しろ」との命令に逆らえず長い生涯に呆気なく幕を下ろしました。

この一連の流れは起承転結の典型的な形と言えます。
仰々しい肩書きと強力な魔法の使い手として登場(起)、魔族特有の性質を見せ「フリーレンの憎き敵」という認識を強化(承)、魔力偽装による立場逆転で徐々に高まる焦燥(転)、そして今までの余裕から一転して涙を流し悔しがりながら迎える最期(結)。
しっかりとした前フリを利かせた上でのインパクトのある散り際は、アウラという存在を印象付けるには十分過ぎるものとなりました。

加えて、幼い顔立ちの生意気なキャラが主人公に圧倒的敗北を喫し絶望に顔を歪ませるその様は、一定数の支持層を持つ「メスガキわからせ」というジャンルにおいても典型的な流れ。
幅広い層とディープな層の両方に対して様式美を示した事で、アウラ様は広く深く愛されるキャラになったのです。

他の理由としては、やはりアウラ構文の流行は外せません。
「ヒンメルはもういないじゃない」「アウラ、自害しろ」といったセリフがネットミームとなり「アウラ構文」と名付けられ、それぞれのセリフを応用して「○○はもういないじゃない」「アウラ、○○しろ」という形で各所でパロディのネタにされ、ファン以外にまで波及する一大ブームを巻き起こしました。

前者は汎用性が高く、何処か滑稽な口調もあってネタにしやすい点が魅力。
後者はアウラに限定している為アウラというキャラが印象付けられる上に非情さが前提の為これもネタにしやすく、アウラの知名度と親近感の向上に大きな貢献を果たしているのは間違いありません。

アウラ様の麗しき名言・迷言集


(画像引用 : アニメ『葬送のフリーレン』公式サイト https://frieren-anime.jp/

少ない出番で強烈なインパクトを残したアウラ様。
そんな彼女の名言・迷言をまとめました!

そうねぇ。80年振りかしら、フリーレン。

記念すべき初セリフ。
フリーレンに「久しぶりだね、アウラ」と挨拶された事を受け、微笑みながらの返答でした。
このセリフのポイントはしっかり年数を覚えていた事。
アウラ様にとって勇者一行との戦いは特別なものだった事が窺えます。

前に戦ったときは派手に吹き飛ばしていたじゃない。

不死の軍勢に魔法解除による無力化を行ったフリーレンに対しての率直な疑問。
アウラ様の服従させる魔法(アゼリューゼ)はかなり強力で、それを解除する為には多大な魔力を消費する必要があり、前回の戦いとは違うその回りくどい対処の仕方に疑念を抱いたようです。

何気ないようで実はかなり重要な気づきで、もしアウラ様がこの事をもう少し掘り下げて「私には理解できないけどフリーレンには必要な事」と解釈できていれば、勝利できたかもしれません。
アウラ様は慎重な性格ですがちょっぴり迂闊な所があり、その隙も魅力です。

ヒンメルはもういないじゃない。

前述した通り、アウラ様の御言葉の中で最も有名なセリフです。

フリーレンの新たな旅は「生前理解しようとしなかったヒンメルについてもっと知りたい」という動機からヒンメルが残した痕跡を辿る為のもので、そんな彼女を全否定するような言葉ですがアウラ様にそのような意図は全くなく、魔族ゆえに人類の感情を理解できないため純粋に「なんでもういない人物に配慮する必要があるの」と疑問に思ったのをそのまま口走ったに過ぎません。
またフリーレンも元々人間の心を理解しようとはせず「死んだら何も残らない」という考えだった為、少し前の自分と重なる部分もあり同族嫌悪の対象にもなったと思われます。

フリーレンを複数の意味で激昂させ、尚且つ魔族特有の性質を表現し、引いては『葬送のフリーレン』という作品のテーマにまで踏み込んだ一言。
ネットミームになるのも納得の名言です。

そうね。残念だわ。

フェルンと戦っていた配下の首切り役人リュグナーが倒され死亡した事を察知し、フリーレンに失敗した事を指摘されての返答。
しかし直後にすぐフリーレンさえ仕留められれば十分な戦果だと告げ、ノーダメージである事をアピールしました。
これは決して強がりではなく本気でそう考えての発言だと思われます。

『葬送のフリーレン』の魔族は感情こそ人間と同等に豊かですが、社会性はなく同胞に対しての仲間意識も皆無。
唯一「力による上下関係」があるのみで、配下の者に対する労りの心や好感といったものは一切ありません。
その為、リュグナーの死については「残念」の範疇には入っておらず、あくまで配下を失った事による作戦失敗、今後補充が必要になるデメリットに対しての「残念」だったのでしょう。

少し警戒しすぎた。

「服従の天秤」によってフリーレンの魔力が自身より下回っているのを確認した上でのモノローグ。
80年前の戦いでフリーレンが優秀な魔法使いだと知っていたアウラ様は、80年の間にどれだけ彼女の魔力が向上したのか内心ヒヤヒヤだったようで、不死の軍勢をけしかけてフリーレンの魔力を消耗させる作戦に出ていました。
しかし80年前と魔力の量が大して変わっていない事を確認し、自身の勝利を確信しました。

慎重な性格のアウラ様らしい策ですが、この直後に「服従の天秤」がフリーレンの魂に傾いたにもかかわらず余り危機感を持っておらず、それが致命的な判断ミスとなりました。
迂闊ですアウラ様。

私は五百年以上生きた大魔族だ。

自分の魔力の方が上だと確信していたアウラ様ですが、フリーレンは魔力を制限していたに過ぎないと述懐。
淡々と勝利宣言するフリーレンに対し、思わず出た言葉がこれでした。
魔族としてのプライドの高さが窺えますが、生きた年数でそれを誇示する所は、力のみが価値基準の全てで力あるものだけが生き残るという魔族の生態を示しています。

…ありえない…この私が…

フリーレンに魔力で上回られた結果「服従の天秤」による支配が己に降りかかり、服従せざるを得なくなった状態でフリーレンに「アウラ、自害しろ。」と命じられ、涙を流しながら呟いた最期のセリフ。
最後までプライドの高さを滲ませるところにアウラ様らしさが現れており、清廉で儚い散り方でした。

まとめ

原作の時点でもかなり話題になった人気キャラでしたが、アニメ化で更にその人気が爆発しましたね!
出番は本当にちょっとしかないんですが、フリーレンの敵キャラと言えばまずこのアウラ様を思い浮かべる人が大半ではないでしょうか。
グッズ展開でもフリーレンとセットになる事が多く、最早フリーレンの相棒と言えばミミックかアウラ様といった風潮すらあります。

本格的な再登場はまだありませんが、2024年4月17日発売の「小説 葬送のフリーレン」では短編の一つとしてアウラ様を主人公としたエピソードが収録されています。

 

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