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Jun

【お兄ちゃんはおしまい】2期の可能性を徹底検証! おにまいの続編を観られる日はいつ?


(画像引用 : Amazon)

2023年冬に放送され、クール内で最も話題になっていた人気アニメ『お兄ちゃんはおしまい!』の2期が制作される可能性を徹底検証!
“おにまい”の愛称も定着し、多くのファンに期待されている続編が実現するかどうかを様々な観点から予想します!

【TS×ロリ×百合×妹×日常のカオスなアニメがクールNo.1の話題作に】


(画像引用 : Amazon)

『ぼっち・ざ・ろっく!』『チェンソーマン』『ブルーロック』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』など話題作が目白押しだった2022年秋と比較し、その次クールの2023年冬はあまり話題になるようなアニメがないと予想されていました。
実際、このクールは『東リベ』『防振り』『吸血鬼すぐ死ぬ』といった人気作の続編が多く、またなろう系の新作アニメが10作以上もラインナップされるなど、やや新鮮味に欠ける陣容だったのは否めません。
放送前の期待度ランキングでも、それらの作品が上位の大半を締めていました。

しかし実際に放送が始まると、アニメファンの間ではあまり注目されていなかったタイトルが日に日に存在感を増していきます。
それが『お兄ちゃんはおしまい!』です。

原作は、ねことうふ先生が手掛けている漫画作品。
元々はpixivで公開されていたオリジナル漫画で、同人誌としても発売されています。

同人誌というと二次創作のイメージが強いですが、近年はオリジナル作品の比率がかなり増えていて、中には長期的にシリーズ化されている人気作もあります。
本作はまさにその代表例で、2017年のコミティア120で発売された1冊目が好評を博した事でシリーズ化し、コミックマーケット(コミケ)やCOMIC1といった有名な同人誌即売会で毎回のように新刊や総集編がリリースされ、ドラマCDを制作するほど需要の高い作品になりました。

更に、次にくるマンガ大賞2018のWebマンガ部門にノミネートされ、5位に入る大健闘を見せた事で知名度が大幅アップ。
その人気を受け、2019年より月刊ComicREXで商業版の連載をスタートします(内容は基本的に同人版と同じ)。
販路が増えた事でファンが急増した結果、AnimeJapanが実施する大規模アンケート「アニメ化してほしい漫画ランキング2020」で3位にランクインするなど、映像化を期待する声も多くあがり始めました。

この人気を受け、2022年にファン待望のテレビアニメ化が決定。
2023年冬に放送される運びとなったのです。

ただ、前述したようにアニメファンの間ではまだまだ知られていない段階だった為、dアニメストア主宰「今期何見る?2023冬アニメ人気投票」では35位、他の期待度ランキングでも軒並み圏外という状況でのスタートでした。
ですが、初回放送でその状況は一変します。

複雑な説明も前情報もなく、突然女の子に性転換した主人公。
中学生(むしろ見た目は小学生)の女の子が次から次に繰り広げる可愛くてエッチで百合百合しいムーブ。
OPだけでなくEDまでぬるぬる動く神作画。

TSものは本来ニッチなジャンルですが、そこに「ロリ」「百合」「妹もの」「日常系」と様々な要素が加わる事でカオス極まりない内容になり、それをコメディとしてテンポ良く描写し、かつ丁寧で美しい作画に仕上げた事で、これまでにないクオリティの大盛りアニメが爆誕したのです。
その結果、1話放送終了後には複数の関連ワードがトレンド入りを果たし、多くのアニメファンに『おにまい』の愛称が知れ渡る事となりました。

また、こういった作品は1話のインパクトのみが突出し、以降は話題にならないケースもありますが、おにまいは2話以降も着実にファンを増やし続けます。
当初は3万人だった公式フォロワー数は話数を重ねる度に増え、現在は11万人以上に増加しました。

・『お兄ちゃんはおしまい』公式アカウントのフォロワー数推移

*31,000 01月04日(放送前日)
*38,000 01月06日(第1話放送翌日)
*51,000 01月13日(第2話放送翌日)
*59,000 01月20日(第3話放送翌日)
*67,000 01月27日(第4話放送翌日)
*72,000 02月03日(第5話放送翌日)
*81,000 02月10日(第6話放送翌日)
*81,000 02月17日(第7話放送翌日)
*85,000 02月24日(第8話放送翌日)
*88,000 03月03日(第9話放送翌日)
*92,000 03月10日(第10話放送翌日)
*95,000 03月17日(第11話放送翌日)
103,000 03月24日(第12話放送翌日)
112,000 06月09日(現在)

放送終了後は「2023年冬に最も話題になったアニメ」と言われ、アニメ!アニメ!が実施したアンケート「2023年冬アニメ(1月クール)で一番良かった作品は?」でも2位にランクイン。
視聴者の満足度が極めて高い、良質なアニメとして方々で高い評価を得ています。

円盤売上は2期合格ラインの5000枚を楽々突破! ニコニコ動画でもクール内1位に


(画像引用 : Amazon)

おにまいはTSものですが、2010年代に全盛を極めていた「美少女がたくさん登場して沢山の『可愛い』を振りまく日常アニメ」の流れを汲んだ作品でもあります。
その為、2010年代の日常アニメが好きな層を中心に人気を集めたと思われ、それはBlu-ray・DVD(円盤)の売上にも表れています。

近年は配信でアニメを視聴する人が増え、円盤売上は業界全体で著しく低下しています。
メガヒットを記録した人気アニメでも、円盤売上は1万枚未満というケースはザラ。
かつては「円盤売上が5000枚を超えたら2期有力」と言われましたが、そういったボーダーラインは過去の基準となりつつあります。

そんな時代にあって本作は、アニメ円盤を買っていた世代に受けた強みもあってか、非常に好調な売上を記録しました。

2023年4月19日に発売された上巻は初動だけで5600枚を記録。
その後も伸び続け、6600枚にまで達しています。
イベント優先購入抽選券などのブースト特典があった訳でもない為、下巻で売上が大きく落ちる事は考えられず、かつて2期合格ラインと言われた平均5000枚をクリアする事ががほぼ確実です。

この円盤売上だけでも、おにまいの2期はほぼ間違いないと言って良いでしょう。

更に本作はニコニコ動画でも大きな盛り上がりを見せ、「2023年冬アニメランキング」で堂々の1位を獲得。
再生数は1話が73万再生、有料の2話以降も30~40万再生で安定しており、かなり多くのユーザーから視聴されています。

そして、それ以上に目立ったのがコメント数。
ニコニコ動画における1話のコメント数は脅威の113万を記録し、またABEMAでもコメント数クール内1位を獲得するなど、凄まじい盛り上がりを見せていました。
この結果からも、アニメ実況民から絶大な支持を受けた作品と言う事が出来るでしょう。

こういった作品の熱狂的ファンは離れにくく、根強い人気を保つ事が多い為、続編の検討を行う上でも確実にプラス要素となります。
その点を考慮しても、おにまい2期の可能性は極めて高い情勢と言う事が出来るでしょう。

ストックはちょっと足りない? 制作会社の状況は?


(画像引用 : Amazon)

おにまいのアニメ1期は、4巻の終盤まで映像化されました。
ほぼ4巻分と言っていいくらいの消化率です。
よって、2期を制作する為には8巻までリリースされている必要があります。

2023年6月現在、おにまいの単行本は7巻まで発売済みです。
よって、次巻が出た時点でストックは溜まったと言えます。
7巻がリリースされたのは2023年1月で、大体10ヶ月に1冊のペースでリリースされている為、8巻の発売は2023年末~2024年初頭が予想されます。

そのため2期が実現する場合でも、2023年内の発表はまずないと考えられます。
最速でも2024年春~夏に発表、2024年秋~2025年冬に放送という事になるでしょう。

ただ、本作には原作ストックとはまた別の事情で続編が遅れる可能性があります。
その事情とは、制作会社の都合です。

おにまいのアニメを制作した会社はスタジオバインドです。
アニメに詳しい人なら、この社名を聞いてちょっと驚いたかもしれません。
というのも、このスタジオバインドは『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』のアニメを制作する為に設立された会社だからです。

無職転生は小説家になろうに投稿されている小説を原作とした作品で、一時はなろうの累計ランキングで歴代1位になるほど(現在は3位)多くのファンを抱えています。
2015~2016年に『オーバーロード』『この素晴らしい世界に祝福を!』『Re:ゼロから始める異世界生活』のアニメが立て続けに大ヒットした事で、小説家になろうの作品を原作とした「なろうアニメ」がブランド化し、かなりの確率で人気作になる状況が生まれました。
その為、無職転生への期待が非常に大きくなり、その制作に集中する環境を作る為に、リゼロを制作したWHITE FOXとアニメのプロデュースを行うEGG FIRMの共同出資によってスタジオバインドは誕生しました。

つまりこの会社は、無職転生のアニメ化の為だけに生まれたと言っても過言ではありません。
にも拘らず、なろうアニメでもなくジャンルも作風も全く違うおにまいをこのスタジオバインドが制作するのは相当なサプライズでした。

何故そういう事になったのかというと、無職転生の1期と2期の間に制作のスキマがあり、そこで何か「1クール」「低カロリーで作れる」という条件を満たす別のアニメを差し込みたいという意向がスタジオバインドにあり、ちょうどアニメ化企画が水面下で進んでいたおにまいが条件にも合致した事で縁が生まれたようです。

そういった事情がある為、スタジオバインドはあくまで無職転生の制作が本ラインであり、おにまいは別ライン。
無職転生を作っている間は、おにまいの制作は当然ストップという事になります。
また、会社設立にあたって「無職転生は長期的にアニメ化する事を想定している」というコメントがあった為、3期の制作もほぼ確実な為、おにまい2期が作られるとしたら2期と3期の間のスキマ期間という事になるでしょう。

ただ、そのスキマ期間が今回もあるとは限りません。
例えば制作が遅れてしまったり、2期から間を置かず3期を作るという判断がなされたりした場合は、残念ながらおにまい2期は後回しとなり、2025年以降という可能性が高くなります。

会社、スタッフは2期も継続?


(画像引用 : Amazon)

最速でおにまい2期が作られる状況として、制作会社の変更という選択肢も考えられます。
本作のプロデュースを行ったEGG FIRMは様々な制作会社と繋がりがあり、特にJ.C.STAFFとは関わりが深く、毎年のようにタッグを組んでいます。
よって、スケジュールの空いている別会社で2期を作るかもしれません。

ヒットしたアニメが続編で制作会社を変えるケースは稀ではありません。
例えば1期をWHITE FOXが制作した『ご注文はうさぎですか?』は、2期がキネマシトラスとの合同制作となり、3期は完全にWHITE FOXを離れエンカレッジフィルムズが担当する運びとなりました。
同じくWHITE FOXが1期を作っていた『ゴブリンスレイヤー』も2期はライデンフィルムの制作となっており、WHITE FOXは人気作を他に譲るケースが比較的多い会社と言えます。

こういった事例もある為、違う制作会社が2期を担当する可能性は十分にあります。

ただ、どちらかというと継続の可能性が高いでしょう。
その根拠は、作者のねことうふ先生の義理堅さにあります。

前述したように、おにまいは同人でドラマCDを制作した事がありました。
その際に起用した声優が、アニメでも継続して起用されているのです。
これは、決して大きな仕事とは言えない同人ドラマCDに出演を快諾してくれた声優陣を変更したくないという、ねことうふ先生の要望である事が明らかになっています。

アニメ化前に制作されたドラマCDのキャスト陣が、アニメ化された際に一新されるケースは多々あります。
というより、同じキャスティングの方が珍しいくらいです。
それでも「同じ声優陣でやりたい」というねことうふ先生の意向があり、製作陣もその意向に理解を示した事で、継続が実現したようです。

この話を聞く限りでは、2期で制作スタッフを変える可能性は低いと推察されます。

もっとも、制作会社が変わっても主要スタッフは継続、というケースも珍しくはありません。
おにまいのアニメ制作に深く関わったメンバーが残留という条件であれば、制作会社が変わる事も考えられます。

まとめ

単に明るくて楽しくてちょっとエッチな日常アニメというだけでなく、TSものならではの葛藤、家族の絆、更には「引きこもりニートを社会復帰させるにはこれくらい思い切った事が必要」という教訓もあって、とても見応えのあるアニメでしたね!
出来れば2期が実現して欲しいですし、このクオリティで制作してくれたスタッフ陣でまた作って欲しいです!

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