アニメ・漫画・ゲーム・コスプレなどの気になるコンテンツ情報が盛りだくさん!

MENU

24

Apr

【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている】4期の可能性を徹底検証! 俺ガイル結のアニメ化は?


(画像引用 : Amazon)

2019年に原作、2020年にアニメが完結を迎え、惜しまれつつも一旦物語の幕を閉じた『俺ガイル』ですが、「俺ガイル結」の刊行やゲーム発売など、現在も展開は続いている様子。
そんな俺ガイルのアニメ4期の可能性を徹底検証します!

大団円で完結した筈が……?


(画像引用 : Amazon)

2020年夏に放送された俺ガイル3期は、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』と銘打たれているように、原作の最終巻となる14巻ラストまでを映像化しました。
つまり問答無用の大団円
これで俺ガイルのアニメ展開は終了だと、ファンの誰もが思った事でしょう。

しかしその後、完結後のエピソードを纏めた14.5巻を発売し、更に新シリーズとして『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結』をスタート。
更に3作目となるゲームの発売もあって、俺ガイルはまだまだ現役タイトルという印象を強く与えました。

となると、気になるのはアニメ展開です。
3期で終了だと思われましたが、4期の可能性が否定できない状況になっています。

その4期の実現について検証を行う前に、『俺ガイル』がこれまで歩んで来た足跡を振り返ります。

2010年前後、アニメ業界では『とらドラ!』『バカとテストと召喚獣』『僕は友達が少ない』などラノベを原作としたラブコメ作品のヒットが相次ぎました。
また、この時期はラノベが過渡期に突入していて、埋もれないように少しでも内容をわかりやすく伝えるべく『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』など文章系の長いタイトルが流行り始めていた頃でもあります。

そんな中、2011年3月に当時の流行を取り入れた新たな恋愛ラノベとして発売されたのが『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』です。
作者の渡航先生は本作が2作目、イラストのぽんかん⑧先生は本作が商業デビュー作
まだ実績のないコンビによって生み出された事もあって、当時既に同ジャンルでヒットしていた『はがない』の作者、平坂読先生が帯のメッセージを担当していました。

その効果もあってか発売直後から反響を呼び、僅か1週間で重版が決定。
以降も続々と重版がかかり、2巻が発売されるまでに4度の重版(5刷)を達成しました。

更に2巻も発売から2日後に重版がかかり、流行に乗った勢いで1巻だけ売れる「出オチ」的な人気ではない事を証明します。
3巻発売時点で20万部を突破し、この勢いに乗って翌2012年からは複数の雑誌でコミカライズも開始。
そして2012年7月、5巻発売のタイミングでテレビアニメ化が発表されました。

そのアニメも好評を博し、1期放送から1年後の2014年4月に2期制作が発表されファンは大喜び。
2期放送後、更に原作完結後も人気は一向に衰えず、シリーズ累計発行部数1000万部という大記録を打ち立て、アニメ3期をもって有終の美を飾った……筈でした。

・『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』シリーズ累計発行部数の推移

2011年11月 **20万部(原作小説③発売)
2012年02月 **30万部(原④)
2013年05月 *100万部(原⑦、漫画版妄言録①、漫画版@comic①)
2013年08月 *140万部(原⑦→7.5、妄②、@①)
2014年04月 *250万部(原⑨、妄③、@②)
2014年07月 *300万部(原⑨→6.5、妄④、@③)
2014年11月 *350万部(原⑩、妄⑤、@④)
2015年06月 *400万部(原⑪、妄⑦、@⑤)
2018年09月 *700万部(原⑫、妄⑫、@⑪)
2018年11月 *800万部(原⑬、妄⑫、@⑫)
2019年11月 *900万部(原⑭、妄⑮、@⑭)
2019年11月 *900万部(原⑭、妄⑮、@⑭)
2021年09月 1000万部(原⑭、原作結①、妄⑲、@⑱)

にも関わらず、前述したように俺ガイルは現在も歩みを止めていません。
そういう訳なので、ここからは4期の可能性について徹底検証していきます!

アニメは1~3期全て大ヒット! 続編に死角なし


(画像引用 : Amazon)

『俺ガイル』のアニメ1期はブレインズ・ベースが制作しました。
当時『夏目友人帳』が絶好調で、ラノベ原作アニメも『狼と香辛料』の2期や『デュラララ!!』でヒットを記録するなど、勢いに乗っていた会社です。
キャラクターデザインは、のちに『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』『マクロスΔ』『フルーツバスケット』『ブルーロック』を手掛ける進藤優さんが担当しています。

2期は制作会社をfeel.に変更。
それに伴い、監督は1期の吉村愛監督から、のちに『ウマ娘 プリティーダービー』を手掛ける及川啓監督へと変更されました。
また、キャラデザも『とあるシリーズ』の田中雄一さんに変わり、各キャラのデザインはかなり様変わりしています。

この劇的なまでの変更は、2期以降の範囲がコメディ色薄めになり、より青春モノっぽくなっていく作風の変化を考慮しての事と思われます。
とはいえ、1期から2期でここまで大胆に変えてくるケースは稀です。

3期は制作会社、監督、キャラデザ全て2期から継続となりましたが、助監督およびシリーズ構成が変更となっています。
1~3期でこれだけスタッフが変わるアニメは珍しいかもしれません。
また、2期から3期まで5年以上のブランクがありました。

このように、2期および3期はファンが離れてもおかしくない要素が幾つかありましたが、俺ガイルのBlu-ray・DVD(円盤)売上は総じて安定しています。
1期の平均セールスは約1.0万枚、2期は1.1万枚と微増。
そして円盤が売れない時代になった2020年に放送された3期は、更に売上を伸ばし1.2万枚を記録しました。

この好調な売上の背景には、もちろん作品の人気の高さが根底にありますが、もう一つ『特典小説』という強みがあります。
というのも、俺ガイルの円盤には原作者・渡航先生による書き下ろしの短編小説が特典として毎巻付いてきます(1期は1・3・5巻のみ)。
それ自体はラノベ原作アニメではよくある特典ですが、原作自体の人気が凄まじい事、ボリュームもかなりある事から強力な特典になっています。

近年は必ずしも円盤売上が続編制作の絶対的な指標という訳ではありませんが、高い円盤セールスを見込める作品が最も出資を得やすいのは今も同じ。
加えて、俺ガイルはキャラ人気が際立って高い作品なので、急にファンが離れる心配も不要。
続編を作る上でこれほどノーリスクな作品はそうそうありません。

加えて、本作には「グッズ売上」という強みもあります。
水着や入浴などのサービスシーンがほぼ皆無で、ラブコメのラノベとしては異例なくらい露出が少ない俺ガイルですが、公式グッズがやたらヒロイン達を脱がせる事でも知られています。
本編とのギャップもあってか、それらのグッズは売上が非常に好調で、各ショップの予約ランキングでも常に上位に入っています。

このように、売上面においてはあらゆる点で死角がなく、4期を否定する理由は何もないと言って良いでしょう。

海外でも大人気! ラブコメは国境を越える


(画像引用 : Amazon)

円盤やグッズといった昔ながらの売上指標において強さを見せる俺ガイルですが、実は海外でも高い人気を誇っています
中国の動画共有サービス「ビリビリ動画」の再生数は、1期が1.1億再生、2期が1.6億再生、3期が9870万再生
驚異的な安定感を誇っています。

また、アメリカのアニメファンからの評価もかなり高いようです。
アメリカのメディアが主催するアニメアワード「Anime Trending Awards」において、2期がAnime of the Year、すなわち年間最優秀賞を受賞
3期でもBest in Voice Cast(最優秀声優賞)およびRomance Anime of the Year(最優秀ロマンス作品賞)を受賞しています。

日本のラブコメ作品は海外でも一定以上の需要があり、近年も『かぐや様は告らせたい』『トニカクカワイイ』『ホリミヤ』などの作品が高い評価を得ています。
これらの作品に共通しているのは、「好き」という表現を強めに打ち出している点。
主人公とヒロインの微妙な距離感を楽しみ、2人が結ばれるとピークを過ぎたと思う人が多い日本のアニメファンとは少し傾向が異なり、海外ではラブラブな2人のイチャイチャな描写が人気を集めている印象です。

その点でいうと、3期ラストで八幡と雪乃が結ばれ決着が付いた俺ガイルですが、今後も海外で高い需要が見込めます。
これも、もしかしたら4期制作を行う上での追い風になるかもしれません。

4期は「俺ガイル結」のアニメ化?


(画像引用 : Amazon)

人気面においては国内外を問わず文句なしの俺ガイルですが、4期を制作する上では他にも問題となる事項が幾つかあります。

まず、最も重要なのが原作のストック。
前述したように、3期で本編のラストシーンまで映像化されているので、ストックに関しては潤沢とは言えません。
本編でカットされたエピソードに関しても、短編作品ならともかく長編作品において今更抽出するのは難しいでしょう。

ですが、本作には新シリーズの『俺ガイル結』があります。

このシリーズは2巻帯に記された「もうひとつの俺ガイル」「由比ヶ浜結衣の物語」が示しているように、八幡と雪乃が恋人同士になった本編とは異なる世界線で、結衣をメインとしたストーリーが展開されています。
順当に考えれば、4期はこの俺ガイル結のアニメ化という事になるでしょう。

2023年4月現在、俺ガイル結は2巻まで刊行されています。
1期や2期は飛ばし気味だったので5~6冊分が映像化されましたが、3期では3冊分(最終巻は厚めですが)だった事を考えると、3巻まで発売されればストックは十分溜まったと言って良いでしょう。
つまり、次巻が出た時点で4期を制作可能な状態になります。

俺ガイルのリリースペースは11巻以降かなり不安定になっています。
それまでは年間3冊ペースで定期的に発売していましたが、11巻から12巻まで2年3ヶ月も空いてしまいました。
そこからは年1冊のペースになりましたが、俺ガイル結は1巻から2巻まで1年半空いています。

ただ、このペースダウンは円盤特典の小説執筆や『やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。』シリーズ付属OVAの脚本、ゲームの監修を行っていたのが主な原因です。
よって、渡先生の筆が遅くなったという訳ではないと思われます。

2巻が発売されたのは2023年2月。
この後に大きな仕事がなければ、次巻は半年~1年後になると思われます。
あくまで予想ですが、早ければ2023年夏、遅くとも2024年冬にはストックが溜まると推察されます。

ちなみに、俺ガイル結は2期円盤特典小説の「俺ガイルanother」がベースになっていると思われます。
この俺ガイルanotherは、いわば「由比ヶ浜ルート」であり、本編で結ばれなかった八幡と結衣がこちらでは……といった内容でした。
よって、展開こそ変えていますが、最終的には俺ガイル結もanother同様の結末に向かっていくと思われます。

ここで重要なのは、既に特典として書き上げた物語を、何故あらためて新章としてシリーズ化したのか。

シリーズ累計1000万部以上を売り上げている作家が、生活の為に完結したヒット作に縋り付く必要はありません。
小説は漫画と比べて単価が高く、俺ガイルの売上は原作小説が大半を占めているので、一生食べていくのに困らないだけの印税が既に入っている筈です。

では何故かというと……やはりアニメ化の為ではないかと思われます。
俺ガイルanotherは文庫本2冊分程度の量なので、アニメ化するにはちょっと足りない。
ならその足りない分を補う意味も込めて、物語を再構築して『俺ガイル結』を発足したと考えれば納得も出来ます。

俺ガイル1期放送から10周年を迎えた2023年、既に「俺ガイル10周年記念プロジェクト」と称した様々な企画が立ち上がっています。
その最後に「俺ガイル4期制作決定」というニュースが発表される可能性は、十分にあると言って良いでしょう。

まとめ

正直、3期で綺麗に終わったし原作も完結したから、これ以上のアニメ化はないと思っていました。
でも2023年になって『五等分の花嫁』が新アニメを作るというニュースが流れた時、「だったら俺ガイルもありでは?」と思い、4期に可能性を見出しました。
というのも、『五等分』も既に映画で本編最終回まで映像化していたからです。

ちなみに『五等分』はアニメ1~2期および劇場版でやっていなかった原作エピソードを映像化するそうです。
俺ガイルも映像化していない短編がかなりある為、その方式で4期をやる事も十分可能。
いずれにしても、4期がグッと現実味を帯びてきたように思います!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です