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Apr

【小林さんちのメイドラゴン】3期の可能性を徹底検証! 2期の評価は? 京アニの現在は?


(画像引用 : Amazon)

アニメ2期も無事放送され、スピンオフ作品も多数連載が続く人気作『小林さんちのメイドラゴン』の3期は果たしてあるのか?
2期の評価やストックの有無、京都アニメーションの現状から、その可能性を徹底検証します!

大きな苦難を乗り越え2期放送(本当に大変だったと思います)

(画像引用 : 『小林さんちのメイドラゴンS』公式Twitter https://twitter.com/maidragon_anime

2021年7月7日。
たくさんの人達が星に願い事をするこの日、京都アニメーションおよび『小林さんちのメイドラゴン』のファンは一つの願いを叶えて貰いました。
アニメ2期『小林さんちのメイドラゴンS』第1話の放送です。

勿論それは、人気作の2期が放送されたというだけではありません。
この日を迎えるまでに、ファンやキャスト、原作者のクール教信者先生、そして何より京アニのスタッフの方々は本当に大変な思いをしてきた筈です。
3期の検証を行う前に、その足跡を振り返ります。

『小林さんちのメイドラゴン』は2013年、月刊アクションの創刊号で連載を開始します。
クール教信者先生は当時既に『旦那が何を言っているかわからない件』『小森さんは断れない!』といった作品を手掛けていましたが、まだそれらがアニメ化される前の時期。
その為、メイドラゴンは創刊号の表紙を飾る事はなく、数ある新連載の中の一つとしてスタートしました。

評判は上々で、ニコニコ静画でも配信され読者を順調に増やし、創刊4号目で早くも表紙に登場。
2014年5月に発売された1巻は早々に重版がかかり、月刊アクションの看板作品として定期的に表紙&巻頭カラーを飾る人気作となりました。

そして2016年4月、テレビアニメ化が発表されます。
当時はまだ伏せられていましたが、その半年後に制作は京都アニメーションが行うと判明。
『涼宮ハルヒの憂鬱』『CLANNAD』『けいおん!』『響け! ユーフォニアム』など数多くのヒット作を送り出した京アニが手掛けるとあって、メイドラゴンの知名度もこの報道以降、一気に上昇しました。

2017年冬に放送されたアニメ1期は、当時ほとんど手掛けなくなっていたコメディ路線の作風とあって「昔の京アニを思い出した」という声も多数あがり、好評を博します。
放送終了後も熱は冷めず、ニコニコ動画で第1話が150万再生を突破。
OP映像の再生数も伸び続け、2期を望む声が相次ぎました。

その声に製作委員会(ドラゴン生活向上委員会)および京アニが答えます。
2019年2月にテレビアニメ2期の制作が発表され、ファンは歓喜の渦に包まれました。

しかし2019年7月18日、京都アニメーション放火事件が発生。
この事件によって監督の武本康弘さん、美術監督の渡邊美希子さんらが犠牲になり、会社自体も深刻なダメージを受けてしまいました。

その為、ファンも2期を絶望視し、望む事すら躊躇してしまう状況でしたが……京アニは少しずつ、再起への道を歩み始めます。

そして2020年8月、『小林さんちのメイドラゴンS』の放送を翌2021年に行う事を発表。
武本監督の遺志を継いだ石原立也監督の指揮の下、無事世に送り出された第1話のOPクレジットには「シリーズ監督 武本康弘」と表記されました。

配信は好調!(円盤売上もまずまずです)


(画像引用 : Amazon)

『小林さんちのメイドラゴン』は、Blu-ray・DVD(円盤)が大いに売れた作品という訳ではありません。
ただ持続力は素晴らしく、1期が平均3600枚だったのに対し、2期は3400枚(S巻は除く)。
1期から4年半が経過にしたにもかかわらず、全くと言っていいほど落としていません

それに加え、2期は配信もかなり好調。
各配信サイトの順位でポイントを算出しているサイト「ランキングストーカー(仮)」によると、本作は2021年夏アニメ内で堂々のクール2位を記録。
日常系は配信で上位に来る事が比較的少ない事を考えると大健闘ですね。

1期の円盤売上は2期を作る上ではやや物足りない数字と思われましたが、無事2期が制作された今となっては、1期と同等の数字を残している時点で更なる続編に期待が持てます。
配信でも結果を出している事を考えると、3期の可能性は大いにあると言えるでしょう

また、アニメは原作の宣伝という意味合いも少なからずあります。
特にメイドラゴンの場合は、この点が非常に重要です。
何故なら、本編の連載に加えスピンオフ作品が多数あるからです。

メイドラゴンのスピンオフは、アニメ1期の時点ではカンナを主人公として才川ら友人達との日常を描いた4コマ漫画『小林さんちのメイドラゴン カンナの日常』だけでした。
その後、会社で働くエルマを主人公とした4コマ漫画『小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記』、ルコアと翔太のおねショタを描いた『小林さんちのメイドラゴン ルコアは僕の××です。』、ファフニールと滝谷のオタ生活を描いた『小林さんちのメイドラゴン お篭りぐらしのファフニール』が相次いでスタート。
2023年3月現在、これらの作品は一つも終わる事なく全て月刊アクションで連載中です。

よって月刊アクションでは本編を含む5作品のメイドラゴン関連作品が連載されている状況。
まさに月刊メイドラゴンといった雑誌になっています。
これらのスピンオフも売上好調で、シリーズ累計発行部数は350万部に到達しました。

・『小林さんちのメイドラゴン』シリーズ累計発行部数の推移

2016年12月 **48万部(本編⑤巻発売)
2017年03月 **70万部(本⑤、カンナ①。アニメ1期放送中)
2017年07月 *100万部(本⑥、カ②)
2018年03月 *120万部(本⑦、カ④)
2019年02月 *130万部(本⑧、カ⑥、エルマ②。アニメ2期決定)
2019年11月 *180万部(本⑨、カ⑥、エ②、ルコア①)
2020年08月 *200万部(本⑩、カ⑧、エ④、ル②)
2021年08月 *260万部(本⑪、カ⑨、エ⑤、ル③、ファフ①。アニメ2期放送中)
2022年03月 *300万部(本⑫、カ⑩、エ⑥、ル④、フ②)
2022年12月 *350万部(本⑬、カ⑪、エ⑥、ル④、フ②)

アニメ3期が放送されれば、この5作品全てに宣伝効果があります。
出版社である双葉社にとって大きなメリットであり、3期に対して前のめりになる理由は十分にあると言えるでしょう。

2期でもビリビリ動画で億超え達成!(海外人気も健在です)


(画像引用 : Amazon)

メイドラゴンの2期が実現した理由の一つに、海外人気の高さが挙げられます。
この作品は日本でも人気の高い作品として周知されていますが、国外での評価も高く、特に中国では絶大な人気を誇っています

中国の動画共有サービス「ビリビリ動画」におけるアニメ1期の再生数は、脅威の3.4億再生
1クールのアニメの数字としては、日本の全アニメの中でもトップ5に入るくらいの数字です。

2期はさすがに1期ほどの勢いはありませんが、それでも1.2億再生を突破。
2021年放送のアニメとしてはトップクラスの再生数を記録しています。

この人気の理由は幾つかあると思われますが、有力なのはトールの角が中国の龍をモチーフとしたようなデザインである事、そしてカンナが銀髪寄りの紫の髪である事が挙げられます。
中国では銀髪のキャラが人気で、更にカンナは日本でも大人気のマスコット的可愛さを持つキャラ。
彼女達のキャラ人気が中国での高評価を支えていると思われます。

更に本作はアメリカでも高く評価されています。
アメリカのアニメ賞「クランチロール・アニメアワード」で最優秀コメディ作品賞と最優秀エンディング賞の2冠に輝いており、同じくアメリカのメディアが主催するアニメアワード「Anime Trending Awards」ではOPを担当したfhánaが「Anisong Artist of the Year」グループ部門を受賞しています。
アニメの内容だけでなくOP、EDともに海外での評価が高く、1期OP「青空のラプソディ」のMVは4900万再生、2期OP「愛のシュプリーム!」は1年で1600万再生を記録しています。

その人気の高さから、「青空のラプソディ」のスーパーちょろゴンず(メインキャラの声優陣)バージョンのMVまで制作されました。
こちらも約1000万再生を記録しています。

『小林さんちのメイドラゴン』主題歌MV一覧

・1期OP「青空のラプソディ」
https://www.youtube.com/watch?v=maKok2RItxM

・青空のラプソディ(スーパーちょろゴンず ver.)
https://www.youtube.com/watch?v=yrFYVd8BiL8

・2期OP「愛のシュプリーム!」
https://www.youtube.com/watch?v=XCs7FacjHQY

・2期ED「めいど・うぃず・どらごんず❤︎」
https://www.youtube.com/watch?v=J6_8EYrgk2Y

ストックは余裕!(4期までいけます)


(画像引用 : Amazon)

メイドラゴンのアニメは原作通りの進行ではなく、エピソードの順番を変えつつオリジナル要素を加えたり一部カットしたりと再構築した上で映像化しています。
その為、厳密には全てのエピソードを消化している訳ではありませんが、一応1期で1~4巻、2期で3~7巻まで消化しています。
大体1クールで3巻分くらいを消化していますね。

2023年3月現在、メイドラゴンは13巻まで発売されています。
ストック的には十分過ぎるほどあり、3期どころか4期まで制作する事も可能です。

なので原作サイドの方は全く問題ありませんが……やはり制作サイド、京アニの状況が問題です。
事件後の京アニはどのような体制、どのような規模でアニメ制作を行っているのでしょうか。

現在、京アニは本社・第2スタジオ、第5スタジオ、東京オフィスの4つを拠点として活動しています。
従業員の数は2023年3月時点で184名
最大手ほどではないものの、アニメ制作会社の中ではかなり大きな規模です。

その京アニが現在手掛けている作品は、2023年夏公開の『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~ 』および2024年放送予定の『響け!ユーフォニアム 久美子3年生編』のみ。
3月に『ツルネ』2期の放送が終わり、現状動いている事が好評されている作品はユーフォのみとなりました。
ユーフォの監督は石原さんなので、メイドラゴン3期を作る場合ユーフォと同時進行という事になりますが、複数の作品を同じ監督が同時期に手掛ける事は珍しくないので、問題はないでしょう。

事件後は1年に1~2作(テレビシリーズ+映画)のペースで活動している京アニですが、基本的には今後もこのペースのままだと思われます。
よって、2023年は既にツルネ2期とユーフォの映画で埋まっていて、2024年もユーフォでテレビシリーズが埋まっている事を考えると、メイドラゴン3期は早くても2025年という事になりそうです。

一方で、事件前から京アニは自前のコンテンツをメインにしていて、KAエスマ文庫で出版した作品のアニメ化を積極的に行ってます。
過去作で言えば『Free!』『中二病でも恋がしたい!』『境界の彼方』『無彩限のファントム・ワールド』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『ツルネ』が該当します。

この路線は今後も継続すると思われ、そうなるとKAエスマ文庫の作品のアニメ化企画が水面下で進行している可能性があります。
その場合は更にメイドラゴンが遅れる事も考えられます。

あとキャストの問題として、イルルを担当した嶺内ともみさんが2022年をもって声優業を引退なさっています。
そのため、今後は後任の方があらためて選出される事になるでしょう。

2023年は10周年! 映画の可能性も?(アニバーサリーのサプライズもありですかね)


(画像引用 : Amazon)

前述したように、テレビシリーズ3期となると例え実現するとしても大分先という予想になってしまいますが、映画化の場合は話が変わってきます。

京アニは昔から映画制作に力を入れていて、『涼宮ハルヒの消失』『映画けいおん!』は深夜アニメ発の映画としては当時最高の興行収入を記録していました。
以降もテレビシリーズで手掛けたアニメの多くを映画化していて、成功を収めています。
最も映画制作に長けたアニメスタジオの一つと言えるでしょう。

よってメイドラゴンについても、現状では3期よりも映画化の方が可能性が高いと言えそうです。
その判断に傾く理由が、他に二つあります。

一つは、7巻以降に映画化に相応しい長編エピソードがある事。
7巻終盤~8巻にかけて収録された「カンナと龍玉編」は本作初の長編で、終始シリアスな内容でスケールも大きく、映画化すれば間違いなく映える壮大なエピソードになっています。
ファンの間でも、この長編は映画になるんじゃないかという意見がかなり多いようです。

もう一つの理由は、2023年にメイドラゴンが10周年を迎える事。
映画という華やかな舞台はアニバーサリーを飾るにはこれ以上ないほど相応しく、映画化の発表で10周年を盛大に祝う事が考えられます。

メイドラゴンの公式アカウントは現在も稼働していて、2023年の元旦には『「小林さんちのメイドラゴン」シリーズを宜しくお願いいたします』というメッセージも投稿されました。
その事を考えると、今後大きなサプライズが待っていると期待してもバチは当たらないでしょう。

まとめ

当然3期がベストですけど、映画化も嬉しいですよね。
最高のシナリオは8巻の長編を映画でやって、9巻以降を3期というパターン。
『ゆるキャン』などもそうですが、最近は映画とテレビシリーズ続編を同時に発表する事も結構あるので、10周年のビッグサプライズに期待しましょう!

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