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Apr

【異世界おじさん】2期の可能性を徹底検証! 度重なる延期も配信・海外で好調


(画像引用 : Amazon)

2度にわたる長期延期を経て、ついに無事完結した2022年夏アニメ『異世界おじさん』の2期が制作されるかどうかを徹底検証!
国内外における人気、実績、原作のストックの有無などから、続編の可能性を模索していきます!

人気ジャンルとなった「異世界モノ」を独自視点で描いたラブコメディ


(画像引用 : Amazon)

2022年夏に放送を開始し、2023年3月にようやく最終回を迎え無事に完走する事が出来た『異世界おじさん』。
2期の検証を行うにあたって、まずそのアニメ化までの道のりを振り返っていきます。

この作品は元々、作者の殆ど死んでいる先生が御自身のTwitterで公開していた漫画でした。
殆ど死んでいる先生は元々同人作家で、『シュタゲ』『ガルパン』『艦これ』など様々な作品の二次創作を行っていましたが、2017年にオリジナル作品として本作を投稿したところ、ネット上でたちまち話題になり、翌2018年にComicWalkerで商業連載をスタート。
2018年11月にコミックス第1巻が発売されると即座に重版がかかり、発売から2ヶ月足らずで累計発行部数が10万部を突破しました。

その後も勢いは衰えず、5巻発売時には100万部に到達。
あっという間にヒット作の仲間入りを果たし、連載開始から約3年が経った2021年6月にアニメ化の告知が行われました。

・『異世界おじさん』累計発行部数推移

2019年01月 010万部(1巻発売の2ヶ月後)
2019年04月 025万部(2巻発売)
2019年05月 035万部(2巻発売翌月)
2019年09月 040万部(3巻発売直前)
2019年10月 050万部(3巻発売)
2020年01月 065万部(3巻発売の2ヶ月後)
2020年04月 080万部(4巻発売)
2020年10月 100万部(5巻発売)
2021年06月 150万部(6巻発売、アニメ化決定)
2022年02月 180万部(7巻発売)
2022年06月 200万部(アニメ放送開始直前)
2022年08月 250万部(8巻発売、アニメ放送中)
2022年10月 300万部(アニメ放送中)
2023年03月 330万部(9巻発売、アニメ放送終了)

本作がここまでヒットした背景には、それぞれ受け皿の異なる三つの軸があった事が大きいと思われます。

一つ目の軸は「セガ推し」です。
本作の主人公であるおじさん(本名:嶋㟢陽介)は、当時のゲーム市場では比較的マイナーな部類だったセガサターンメガドライブといったセガのハードに情熱を注いでおり、作中ではセガ関連のゲームの話が次から次に出て来ます。
そんなおじさんのセガマニアぶりがネット上で大いに受け、同世代のセガファンを中心に、ゲーム好きな人達に共感を得ました。

二つ目の軸は「異世界もの」
ただし異世界を舞台とした従来の異世界ものではなく、異世界に転移して帰って来たおじさんの武勇伝を面白おかしく描くという、当時全盛を極めていた異世界モノのテンプレートを逆手に取ったような内容で、異世界ファンタジー好きに新たな切り口を提供しました。

そして三つ目の軸が「ラブコメ」
おじさんは異世界生活の間、エルフのスザイルギラーゼガルネルブゼギルレアグランゼルガ=エルガ(スイ)、氷の一族の末裔メイベル=レイベール、神聖勇者のアリシア=イーデルシアという三人の可愛い女性と縁ができ、彼女たちと様々な冒険やバトルを繰り広げます。
それぞれおじさんに好意を抱いている様子で、そんな彼女たちヒロイン勢と、恋愛に関しては鈍感を極めるおじさんとのやり取りは下手なラブコメよりラブコメしており、ラブコメ好きからも熱い視線を注がれるようになりました。

コメディとしての質も高く、幅広い層へ訴求力を発揮した事で『異世界おじさん』は一気に人気作へと上り詰めたのです。

放送直後は大反響も3度の放送延期……制作会社はどこ?


(画像引用 : Amazon)

原作人気の高さもあって、アニメ『異世界おじさん』の前評判は上々でした。
dアニメ調べ「今期何見る?2022夏アニメ人気投票」、gooランキング調べ「これは外せない!2022年夏スタートの深夜アニメランキング」でいずれも3位にランクインするなど、2022夏アニメの目玉の一つに数えられていました。

そして実際に放送が始まると、1話放送直後に「#異世界おじさん」がトレンド入りするなど、早々に話題沸騰。
セガサターン起動画面に始まり、『心霊呪殺師 太郎丸』『セイントソード』『ゴールデンアックス』『Digital Dance MIX Vol.1 安室奈美恵』などセガゲームのパロディをふんだんに取り入れたOPも話題になりました。

このまま人気アニメとして夏クールを引っ張っていく……と思われましたが、第4話が放送された2022年7月27日、コロナウイルス感染者急増によって5話以降の放送が延期されるというニュースが公式サイトでアナウンスされます。
とはいえ、この時は2週間の延期だったので、ファンの間でも「残念だけど仕方ない」くらいの空気でした。

が。

7話まで放送された後、再びコロナの影響で8話以降の放送が一時休止となる事を発表。
この際の延期は2ヶ月半にも及び、8話が放送されたのは秋クールも後半に突入した11月24日でした。

しかし悲劇はまだ終わりません。

まさか夏アニメを秋アニメと一緒に観終える事になるとは……などと思いながら最終回直前の12話を観ていたファンは、三度唖然とする事になります。
またしてもコロナの影響で放送・配信の延期を発表。
しかも放送日は「未定」とあって、残り1話で随分長い事おあずけを食う事態になってしまいました。

そして、12話の放送から2ヶ月半後の2023年3月8日。
2023年冬クールのアニメが終盤を迎える頃、ついに『異世界おじさん』は最終回を迎える事になりました。

結局、全13話の1クールアニメが実に3クールに跨がって放送されるという異常事態になりましたが……この事態を招いた要因は制作会社の規模にあります。

本作のアニメを制作したのはAtelier Pontdarc(アトリエポンダルク)という制作会社です。
聞覚えがある人は少ないかもしれません。

それもその筈、この会社は2020年7月に設立したばかりの新会社で、過去に元請けとなった作品はWebアニメの『がんばれ同期ちゃん』のみ。
つまり、テレビアニメは本作が初めてだったのです。

WHITE FOXでプロデューサーを務めた吉川綱樹さんが代表取締役を務めるこの会社は、公式HPの情報を見る限り従業員数4名の極めて小規模な会社です。
アニメーション制作は元請けの会社だけで行うのではなく、殆どの制作工程において外注する為、必ずしも従業員が多く所属している必要はありません。
ただ、外注先のスタッフが多数コロナに感染するなどのトラブルが起きた場合、自前のスタッフがいないと自分達でフォローする事も難しく、新たな人手を確保する為に相応の時間を要する事になります。

本作の場合、EDクレジットを見ると明らかですが、スタッフに外国人の名前が多数見受けられます。
それ自体は近年のアニメ制作において珍しい事ではありませんが、海外のスタッフがコロナでダウンした場合、そこから更に横の繋がりでフォローを頼むという事は中々難しいと思われ、日本の会社メインで作るよりもトラブル対応が困難なのは想像に難くありません。
それに加え、延期が長引くと放送枠の確保も難しくなります。

結果、これほど連続かつ長期的な延期が発生してしまったのでしょう。

度重なる延期による売上の影響は?


(画像引用 : Amazon)

三度もの延期によって、アニメ『異世界おじさん』は少なからず機会損失の影響を受けたと思われます。
特に大きいのは、2022年秋クールが話題作・人気作目白押しの激戦区だった事です。

このクールは『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』『ブルーロック』など前評判の高いアニメが多かった上、『ぼっち・ざ・ろっく!』が爆発的ヒットを記録。
それによって、夏クールで『異世界おじさん』を楽しんでいたアニメファンの内、何割かは別のアニメに目移りし、続きを観るのを辞めてしまった可能性があります。

実際、配信サイトにおける再生数を見ても延期の影響は明らかです。

・『異世界おじさん』各話のABEMA視聴数(2023年3月25日現在)

第01話 200万視聴(常時無料)
第02話 31.2万視聴
第03話 29.7万視聴
第04話 33.2万視聴
第05話 26.4万視聴(2週延期)
第06話 24.6万視聴
第07話 28.3万視聴
第08話 21.5万視聴(2ヶ月半延期)
第09話 19.5万視聴
第10話 17.3万視聴
第11話 17.5万視聴
第12話 19.5万視聴
第13話 09.7万視聴(2ヶ月半延期)

・『異世界おじさん』各話のニコニコ動画再生数(2023年3月25日現在)

第01話 92.0万再生(常時無料)
第02話 55.2万再生
第03話 53.5万再生
第04話 52.4万再生
第05話 46.6万再生(2週延期)
第06話 43.3万再生
第07話 40.3万再生
第08話 32.9万再生(2ヶ月半延期)
第09話 30.1万再生
第10話 31.8万再生
第11話 29.8万再生
第12話 32.2万再生
第13話 22.9万再生(2ヶ月半延期)

一方、Blu-ray・DVD(円盤)セールスについては、2022年9月に発売された1巻の初動(初週売上)が1600枚だったのに対し、延期の影響で2023年1月発売となった2巻は約2000枚を記録。
こちらは延期の影響をあまり受けていないように見えます。

とはいえ、延期がなければ1巻発売時には最終話まで放送されていた筈で、その場合はもっと1巻に予約が入っていたと考えられます。

2期の可能性は?


(画像引用 : Amazon)

前述したように、『異世界おじさん』の円盤売上は2000枚前後で、この数字だけを見ると2期は難しそうに見えます。
しかし近年は円盤セールスが低くても配信で好調、或いは海外で人気の作品はどんどん2期が作られているので、円盤の売上が絶対的な指標にはなっていません。
特に、なろう系に代表される異世界モノについては、円盤売上がそこそこでも配信が好調で2期に繋がっているケースが多数あります。

『異世界おじさん』も、このルートを辿れる可能性はあります。

各配信サイトの順位でポイントを算出しているサイト「ランキングストーカー(仮)」によると、本作は2022夏クール内で7話までしか配信されなかったにも拘わらず、同クールの上位にランクイン。
GEM Partnersによる「2022年の年間配信サービス視聴者数ランキング」においても、7月は全体の9位、8月は14位、9月は11位、12月は15位にランクインしています。

トータルでは夏クールアニメの中でもトップクラスの配信成績と言えるでしょう。
制作の遅延がなければ、更に好調だったのは間違いありません。

また、本作は中国の動画共有サービス「ビリビリ動画」でもかなり好評で、8880万再生を記録(2023年3月25日現在)。
これは、2期が制作された、或いは制作が決まっている『スライム倒して300年』『聖女の魔力は万能です』『精霊幻想記』『月が導く異世界道中』『進化の実』『最果てのパラディン』などと比べても全く遜色ない数字です。

よって、2期の可能性は十分にあると言えますが……問題はストックです

アニメ1期では原作7巻の1話目まで消化しました。
そして原作は2023年3月現在、9巻が発売されたばかり。
はっきり言ってストックは全く足りていません

では、最短でストックが溜まるのはどれくらいかを検証していきます。

まず前提として、1期はキリの良い神化魔炎竜戦で終わらせたかったのか、全13話と多めの話数で構成していました。
2期は全10~12話で制作すると想定した場合、11巻まで行けば2期が作れるギリギリのラインに到達すると考えて良いでしょう。

『異世界おじさん』の単行本は半年に1冊のペースで発売しています。
よって、11巻が出るのは2024年春頃と予想されます。
2期の制作が行われる場合、この頃に発表が行われる事になりそうです。

ただ、もう一つ懸念材料があります。
前述したように1期では3度も延期している為、Atelier Pontdarcが再び制作を行う事が出来るかというと……少々厳しいかもしれません。
もし別の制作会社が作るとなれば、また一から選定しなければならず、スケジュール調整や内容の擦り合わせなど様々な事に時間を割く必要が出てくる為、放送までにかかる時間はより長くなってしまうでしょう。

まとめ

度重なる延期は残念でしたが、アニメ自体はとても良い出来で、映像化が難しいと言われた『異世界おじさん』を素晴らしいアニメにしてくれました。
このクオリティでしっかり1クール内に納めて作ってくれるなら、ぜひ同じ制作陣で2期を制作して欲しいです!

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