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【推しの子】黒川あかね 徹底検証!死亡フラグを回避できたのか?
(画像引用 : 『【推しの子】原作』公式サイト https://youngjump.jp/manga/oshinoko/akanegenkikane/)
2023年春にアニメの放送を控えている【推しの子】より、ヒロインの黒川あかねを大特集!
炎上を乗り越え女優として順調な道を歩む一方、常に不穏な状況下にある彼女が今後どうなっていくかを徹底的に検証します!
黒川あかね(くろかわ あかね)キャラクター概要
(画像引用 : Amazon)
【推しの子】に登場する女性キャラクターで、本作のヒロインの1人。
芸能事務所および劇団「ララライ」に所属している芸能人で、女優として活動しています。
本名は「黒川茜」で、読みは同じです。
年齢は17歳で、芸能活動の傍ら高校にも通っています。
比較的裕福な家庭で生まれ育ち、女優業が本格化して以降も実家暮らしを継続中。
事務所の方針で、恋愛リアリティショー「今からガチ恋♡始めます(今ガチ)」に参加する事になり、そこで主人公・星野アクア(ほしの あくあ)と知り合う事になりました。
髪の色は青みがかった黒(マンガ/アニメ的表現。実際に染めている訳ではない)。
幼少期は同い年の子役・有馬かな(ありま かな)を真似てボブカットにしていましたが、今ガチの頃はセミロング、それ以降はロングまで伸ばしています。
非常に真面目な性格で、これと決めた事を一途に突き詰める研究家であり勉強家。
偏差値78と頭脳明晰で、心理分析やプロファイリングも長けており、しばしば相手の考えや思惑を鋭く読み取きます。
一方で演技以外に関しては決して器用ではなく、寄せられる批判や悪態に対しても正面から受け止めてしまい、時に一人で苦悩を抱え込む事もあります。
演技に関しては「役にどっぷり入り込む没入型」と評されており、憑依型女優と呼ばれるタイプ。
演じる役の人となりだけでなく、その人物の生い立ちや行動理念など、あらゆる角度から人物像を分析し、演技に落とし込みます。
その的確さから「天才女優」という評価を得ており、舞台だけでなく様々な媒体で活躍する事になります。
女優業で子供の頃から多忙を極めていたため学校を休む機会が多く、クラス内では冷ややかな目で見られていた模様。
反面、ララライでは他の劇団員と良好な関係を築いているようです。
「Aちゃん」から「黒川あかね」へ
https://twitter.com/Yorimen/status/1347482009241673729
(画像引用 : 『横槍メンゴ』公式Twitter https://twitter.com/Yorimen)
女優という職業を邁進し続けているだけあって、黒川あかねという人物は作中で幾つもの顔を見せています。
まずはそれを繙きつつ、物語序盤のあかねを振り返ってみましょう。
彼女が最初に登場したのは、コミックス2巻のラストカット。
今ガチのキービジュアルに、アクアの隣に並んで映っている姿でした。
この時のあかねはクール系美少女といった佇まいで、共演者の鷲見ゆき(すみ ゆき)やMEMちょと比べても一際大人びて見えます。
これを見た読者の殆どは、あかねをそういうタイプのキャラだと直感的に思った事でしょう。
ところが、今ガチにおける彼女は寧ろそのイメージとは真逆で「真面目過ぎるくらい真面目な子」でした。
その性格の為、自己アピール必須の現場である今ガチでは上手く立ち回れず、視聴者から「空気」「居ても居なくても良い」という評価でしたが、読者的には寧ろ高評価しかなく、コッテリとしたオタから早々に目を付けられます。
「焼き肉を食べる時には絶対トングを手放さない」と言えばトングちゃんと呼ばれ、「恋リアでリアルに恋するの?」というアンケートにAちゃん名義で答えればAちゃんと呼ばれ、曇った表情をすれば「庇護欲をそそられる」と喜ばれていました。
その後、偶発的にゆきの顔を傷付けてしまった場面が放送で流され、大炎上。
あまりに無慈悲な、目を覆いたくなるような数々の誹謗中傷を浴びせられたあかねは生きる気力を失ってしまい、突発的に横断歩道から飛び降りようとしてしまいます。
その窮地を救ったのがアクア。
彼の働きとメンバーの協力によって窮地を救われたあかねは無事持ち直し、今ガチへの参加を継続する事が出来ました。
ただし、素のままで今ガチに出演するのは叩かれた時のダメージが大きい為、別のキャラクターを演じようという話になります。
そこで、あかねはアクアが好きなタイプだと明言した「星野アイ」を演じる事にしました。
自分の為に尽力してくれたアクアに対する好意に他なりません。
その期待通りの展開に、予想以上の炎上と病み具合に困惑していたファンは「やっと可愛いAちゃんが見られる」と喜んだ事でしょう。
しかし、アイの分析を行うあかねの姿に、ファンは更なる困惑を抱く事になります。
あかねの写真やデータを部屋中に貼り付け、瞳孔が開いたような目で生々しい言葉の数々を用い分析するあかねの姿は、とても「Aちゃん」と重なるものではなく、この呼び方は以後一切されなくなりました。
更にその後、あかねは不可能だと思われたアイの完コピを見事に実現させ、アクアを驚愕させます。
アイはアクアにとって推しアイドルであり母親。
身近で彼女を見てきた彼ですら、あかねの演じるアイはアイ本人そのものでした。
このように、僅かコミックス1巻分の中で何度もイメージを改革してきたあかねですが、女優キャラによくある「意図的に演じたキャラ変」なのはアイの時のみ。
初期のクールな表情もキャラが定まっていなかったからではなく、元々こういう一面を持っている人物だったからで、クールで賢いあかねも、真面目過ぎて不器用なあかねも、恋する乙女なあかねも、全て彼女本来のパーソナリティによるものです。
「クソデカ感情」の持ち主
https://twitter.com/Yorimen/status/1466060367088734208
(画像引用 : 『横槍メンゴ』公式Twitter https://twitter.com/Yorimen)
色んな顔を持つあかねですが、もう一つ大きな特徴があります。
その真面目さと真剣さ故に、一度特別な感情を抱くとそれが極度に肥大化し、時に恐怖さえ感じさせてしまう事です。
いわゆる「クソデカ感情」ですね。
今ガチ終了後、アクアが例え話として「自分が芸能界にいる目的が人を殺す事だったとしたらどうする?」と問いかけた際に、彼女は一拍の間を置き「一緒に殺してあげる」と答えました。
それは決して冗談ではなく、自分が辛い時に支えてくれたアクアに恩返ししたい、彼の目的を叶えてあげたいという気持ちが言わせた偽りなき本心です。
そしてもう一人、あかねがクソデカ感情を持っている人物がいます。
有馬かなです。
あかねは幼少期、同い年でありながら子役として立派に活躍しているかなに憧れ、演技の道を志すようになりました。
その後、かなと現場で出会い思いを伝えますが……当時のかなは芸能界の忖度や政治ありきのキャスティングに辟易していた為、拒絶され「演技なんかどうでも良い」「私の真似なんかするな」などと言われてしまいます。
そんなかなの真意を知るため、あかねは必死に努力を重ね、精鋭揃いのララライで「若きエース」と言われるまでに成長しました。
そして同時に、かなに対する感情も肥大化し、同時に拗れてしまい、「私の知ってるかなちゃんはもっと凄い」「こんな演技はかなちゃんらしくない」といった厄介ファンのようなクソデカ感情を持つに至ったのです。
思い込みが強いタイプなのは間違いありませんが、あかねの場合はそこに天才的頭脳による客観的判断が加わり、極めて解像度の高い考察が行われる為、結果として「冷酷に正論を突きつけてくる」という一面が彼女に宿りました。
これもまた、黒川あかねを形成する大きな要素の一つです。
死亡フラグが追いかけてくるヒロイン
https://twitter.com/Yorimen/status/1428137450145075204
(画像引用 : 『横槍メンゴ』公式Twitter https://twitter.com/Yorimen)
あかねが登場してから暫くして、彼女は「死亡フラグが立っている」と言われるようになります。
理由は複数あり、主なものは以下の通りです。
1. 有馬かなが未来のインタビューで「天才だってナイフで刺されればお陀仏です」と言っている
2. そのインタビューで、主要キャラの内あかねだけが答えていない
3. アクアに強烈な好意を抱き、彼がアイを殺した犯人を追っている事をプロファイリングで突き止めた
4. アクアから「この子の頭脳は復讐に役立つ」と思われている
5. 単独行動で犯人を見つけてアクアの為に怒り犯人を刺激しかねない
6. 幸薄そうな雰囲気
1は普通に考えれば1巻でストーカーに刺されて死亡したアイの事ですが、かなはあかねを「天才役者」と表現しているので、1の「天才」があかねを指している可能性はあります。
2は単にあかねの存在が当時のプロットになかったか、インタビューに答える機会がなかった可能性もあり、2023年2月時点では後者の可能性がかなり高い状況です。
3はミステリーにおける死亡フラグの筆頭「真相に迫り過ぎた人物」に該当します。
4は真犯人がアクアの復讐心に気付いた場合、戦力を削るという意味で狙われる可能性があります。
5は彼女の性格と能力を考えれば十分あり得る展開であり、実際かなり近い状況になっていました。
6は何の根拠もありませんが、多くのあかねファンが危惧を抱いているのは寧ろこの点かもしれません。
このように幾つもの死亡フラグを立てていたあかねですが、原作10巻の時点で彼女の身に「ある事」が起こり、その結果死亡フラグは一旦回避されたかのように見えます。
しかし実際には、寧ろ更に強力な死亡フラグが立ってしまった状態です。
7. 真犯人と思われる人物に目を付けられている
8. 真犯人は現在進行形で殺人目的で動いている
9. 真犯人は価値ある人物の命を奪いたいと考えている
(これらの描写がアニメ化されるのは大分後になると思われるので、詳細については省略します)
よって、残念ながらあかねは死亡フラグを回避できていません。
あかねの名言・迷言集(~第四章)
https://twitter.com/oshinoko_comic/status/1604748377106915329
(画像引用 : 『漫画【推しの子】』公式Twitter https://twitter.com/oshinoko_comic)
一見すると優等生で清楚な印象ですが、実はそこそこ変わり者で結構怖い一面もあるあかね。
そんな彼女の名言・迷言をまとめました!
なお、アニメ1期で放送される可能性が高い第四章「ファーストステージ編」までの範囲からの選出です。
こういう場では絶対トングを手放さないって決めてるんです
今ガチメンバーで焼き肉を食べに行った際の一言。
この台詞から一部で「トングちゃん」と呼ばれていましたが、同じ回に出て来た「Aちゃん」の方が主流になりました。
なお、この後に行われた別の打ち上げでもトングを持っていました。
わ……私が不甲斐ないから……
今ガチで全く目立つ事が出来ていない事に対し、マネージャーが社長から怒鳴られている場面に遭遇し、精神的に追い詰められて零した言葉。
痛々しい場面ですが、この時のあかねの曇り顔が良いというファンは多い模様。
わかります。
このまま辞めたくない
炎上騒動の果てに自殺未遂をしてしまい、ギリギリのところでアクアに助けられ、その彼から「今ガチを続けるか辞めるか」を問われた際の台詞。
すぐにそう答えられる強さを持つあかねですら、ここまで追い込まれてしまうのがSNSの怖さですね。
アクアくんの好みを演じてアピールしたら喜んでくれるかな
今ガチ復帰に際しキャラ付けをして撮影に挑む事にし、そのキャラをアクアの好きな「星野アイ」に決めた時のモノローグ。
恩人であるアクアに対する好意を示す言葉です。
この時は非常に王道的なヒロインでした。
思春期の段階で性交渉があった子特有のバランスの悪さ
上記の場面の直後、自室にこもってアイに関する考察を行っている際の彼女に対する分析の一つ。
あくまで独り言なので遠慮は一切なく、その中でも特にヤバいプロファイリングがこれですね。
しかもこれが大当たりだったりするのが彼女の恐ろしいところです。
やっちゃったなぁとは思うけど あれくらいよくある話でしょ!
アイを演じている状態で、自分の炎上騒動について語った台詞。
勿論、実際には死のうとするほど追い詰められた訳ですが、そんな本心とは真逆の事をケラケラ笑いながら言えるところにあかねの「演じる力」の真髄を感じます。
ど……どうしたら良いのかなぁ…
上記の場面の直後、アイを演じているあかねに赤面し立ち去ったアクアの反応に他の女性陣が色めき立ち「どうする!?(ガチで付き合うの?)」と問われた際のリアクション。
どれだけ演技が凄くても、素の彼女は普通の17歳の女の子だとわかるほっこりなシーンです。
アクアくんは私の事 異性として見てないでしょ?
今ガチのラストシーンで、恋愛リアリティーショーのお約束でもあるキスを交わし、この後どういう関係性を築くかの話し合いの中で発した一言。
あかねの卓越した洞察力が窺える台詞であり、彼女の心情を考えると切ない台詞でもあります。
それは一番言われて嬉しい言葉でもあるから
上記の場面の直後、「異性としては見ていないけど、女優としてのあかねに強い興味を持っている」と言われ、納得したように発した返事の言葉。
女優としての矜恃が感じられるだけでなく、アクアが見せた精一杯の誠意に対して返した優しさでもあり、あかねの人となりがわかる台詞でもあります。
まとめ
作中随一の人気ヒロインで、アニメ化によって更にファンの数が大幅に増えると予想される為、普通であれば死亡するとは考え難いんですけど……ここまでフラグが立ってしまうと安心は出来ません。
現状、あかねが生き残れる可能性は五分五分といったところだと思います。
結論が出るのは、本作がクライマックスを迎える頃になるでしょう。
どんな形であれ、最後に彼女が幸せであって欲しいと願うばかりです。