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26

Feb

【リコリス・リコイル】新作は2期? それとも劇場版? 今後の展開を徹底検証


(画像引用 : Amazon)

2022年夏に放送されたオリジナルアニメ『リコリス・リコイル』の新作制作が発表されました!
その新作が果たして2期なのか、それとも劇場版なのか。大ヒットした1期の栄光を振り返りつつ、ちさたきの新たな活躍の場を徹底検証します!

百合アニメの新たな金字塔

https://twitter.com/lycoris_recoil/status/1476911946092150785

(画像引用 : 『リコリス・リコイル』公式Twitter https://twitter.com/lycoris_recoil)

2022年のアニメ市場を牽引し、多くのアニメファンから称賛された『リコリス・リコイル』。
ですが、放送が開始するまでは決して注目作という訳ではありませんでした

制作が発表されたのは2021年12月31日の夜
日本国民の多くは紅白を観たり、お正月の準備をしたり、年の瀬でまったり過ごしていたりと、アニメの新作に対して情報を得ようとするモードではない時期だったと思われます。
実際、その時に公開された公式Twitterのコメント欄をあらためて見ても、多くは放送が始まってから後追いで寄せられたコメントで、リアルタイムでの反響はそれほど多くなかった事がわかります。

それから放送開始までの間も、Twitterのアカウント数はあまり伸びず、各メディアが行っている期待度調査でも軒並み下位。
人気クリエイターである足立慎吾さんが監督を務めるというサプライズこそありましたが、初監督作品でどんな作風になるのかは全くの未知数であり、しかも原作のないオリジナルアニメとあって、「取り敢えず様子見」といったアニメファンが多かったようです。

しかし放送が始まると、その状況は一変します。

第2話から挿入されたOP映像でメインキャラの千束とたきながお互いにお尻を蹴り合うシーンが流れた途端、SNSやまとめサイトでこぞって取り上げられ、本作の知名度は一気に上昇。
この場面は映画『スタンド・バイ・ミー』のオマージュで、千束の映画好きという設定とも綺麗にリンクしており、キャラ描写としても秀逸なシーンとして称賛されました。
アニプレックスの公式YouTubeチャンネルで公開されたノンテロップのOP映像は公開から僅か9日で100万再生を突破し、その後も伸び続け、2023年2月14日現在で491万再生を記録しています。

また、各話のクライマックスでさユりさんによる「花の塔」のイントロが流れるシティーハンター方式のEDも好評を博します。
花の塔はオリコンのデジタルシングルランキングで最高5位、通算8週のTOP10を果たし年間27位(7.7万DL)にランクインする健闘を見せ、ED映像も400万再生を突破するなど、作品を大いに盛り上げました。

・『リコリス・リコイル』OPムービー
https://www.youtube.com/watch?v=VxR_BYPG7v4

・『リコリス・リコイル』EDムービー
https://www.youtube.com/watch?v=WIKKyrGGaDk

OP、EDの評判の良さに加え、作品自体も尻上がりに評価を上げていきます。
第3話「More haste, less speed」では古巣DAへの復帰が叶わず落ち込むたきなを千束が抱きかかえて励まし、第4話「Nothing seek, nothing find」では恩人を見つけられず物憂げな千束をたきなが魚の物真似で励ますなど、メイン2人の絆が深まる過程を丁寧に描いた事で「ちさたき」推しが激増。
百合好きのアニメファンを中心に絶大な支持を得た事で、『リコリコ』の愛称がトレンドランキングで1位になるなど、爆発的な盛り上がりに発展しました。

円盤セールスは2022年1位! オリジナルアニメでも歴代上位に


(画像引用 : Amazon)

圧倒的な勢いで2022年夏を駆け抜けた『リコリコ』ですが、単なる一過性の人気ではなく、多くの熱烈なファンを獲得しています。
それはBlu-ray・DVD(円盤)の売上実績を見ても明らかです。

2022年9月に発売された第1巻の初動セールス(初週売上)は23,400枚
円盤が売れない時代にあって、この数字は驚異的と言うしかありません。
更にその後も数字を伸ばし続け、2023年2月現在の累計セールスは33,000枚にまで達しています。

2巻以降も高水準の売上をキープしており、5巻(全6巻)の時点での平均売上は28,000枚
これは、2022年に放送された全テレビアニメの中でNo.1となる数字です。
更に、2020年代の全深夜アニメ中でも4位に入る数字で、暫定ながら『呪術廻戦』や『鬼滅の刃(無限列車編)』といった超ビッグタイトルと肩を並べています。

・2020年代深夜アニメ円盤ランキング

01位 193,000 ウマ娘 プリティーダービー Season 2
02位 *95,000 うまよん
03位 *32,000 プリンセスコネクト!Re:Dive
04位 *28,000 リコリス・リコイル(5巻まで)
05位 *27,000 呪術廻戦
06位 *27,000 鬼滅の刃 無限列車編(TV版)
07位 *25,000 ぐらぶるっ!
08位 *24,000 ぼっち・ざ・ろっく!(2巻まで)
09位 *23,000 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(1期)
10位 *20,000 鬼滅の刃 遊郭編

それだけではありません。
オリジナルアニメ全体の中でも歴代上位にランクインしています。

・オリジナルアニメ円盤ランキング(2000年~)

01位 71,000 魔法少女まどか☆マギカ
02位 70,000 ユーリ!!! on ICE
03位 45,000 コードギアス 反逆のルルーシュ(1期)
04位 36,000 ガールズ&パンツァー
05位 34,000 Angel Beats!
06位 32,000 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
07位 29,000 TIGER & BUNNY
08位 28,000 リコリス・リコイル(5巻まで)
09位 21,000 ゾンビランドサガ(1期)
10位 20,000 天元突破グレンラガン

※ガンダムSEED、マクロスFなど過去シリーズの新作は除く

円盤があまり売れない、オリジナルアニメが中々当たらないと言われている今の時代にこれだけの結果を残したのは、紛れもなく偉業です。
それだけ『リコリコ』という作品が熱狂的なファンを多く生み出した証と言えます。

また、本作は配信でも好調な数字を残していて、各配信サイトの順位でポイントを算出しているサイト「ランキングストーカー(仮)」によると2022夏クール内で1位
放送終了後も口コミで評判を聞いて視聴した人がかなり多かったようで、10月以降にも再生数を伸ばしている点が特徴的です。

更に、本作は国外でも人気が高く、海外のアニメファンが運営するメディアサイト「Anime Trending」では『Summer 2022 Anime Awards(2022夏アニメアワード)』の大賞を受賞
『Character Awards(キャラクターアワード)』でも女性部門で千束、男性サブ部門で真島、カップリング部門でちさたきがそれぞれ受賞しており、作品とキャラクターの両方が大いに受けた事がわかります。

新作アニメの制作が決定! 2期? 劇場版? OVA?

(画像引用 : 『リコリス・リコイル』公式Twitter https://twitter.com/lycoris_recoil)

国内外のアニメファンから絶対的な支持を集めた『リコリコ』とあって、続編はほぼ確定的……という内容で書き進めていた2023年2月11日午後8時26分、本当に続編の発表が行われました。
これだけのヒット作で、内容的にも続きを作ることに支障がないとあって、1作のみで終わると思っていたファンはほぼいないと思われますが、この続編発表は予想以上のスピード。
その反響は凄まじく、「#リコリコ新作」が瞬く間にトレンドランキング1位となり、新作アニメーション制作決定のPVは新映像なしにもかかわらず僅か3日で90万再生を突破しました。

ただ、この時点では続編が2期なのか、劇場版なのか、それともOVAや単発のスペシャルアニメなのかは定かではありません。
そこで、過去の事例からどの可能性が最も高いかを検証していきたいと思います。

かつては大ヒットアニメが生まれた場合、即座に2期の制作に取りかかるのが通例でした。
しかし近年は『鬼滅の刃』『呪術廻戦』のように1期の後に劇場版が制作されるケースも増えています。
OVAでワンクッション挟んで2期に向かって行くパターンもあれば、『ガールズ&パンツァー』のようなOVAからの劇場版、という展開も前例があります。

その為、続編=2期と断定する事は出来ません
制作スタッフのスケジュールや製作サイドの意向も影響してくる為、安直に「続編と言えば2期が一番多いんだから2期で決まり!」とも言えません。

そこで、『リコリコ』の製作会社であるアニプレックスの傾向を探ってみます。

アニプレックスはソニーグループ傘下の製作会社で、アニメを扱う会社としては最大手に属します。
これまで数多くの大ヒット作を手掛け、続編も世に送り出してきました。

その中には、純粋に2期、3期とテレビシリーズを重ねていく作品もあれば、『七つの大罪』のように4週連続テレビスペシャルを挟んだり、『Fate』シリーズのようにスピンオフ作品を次々アニメ化させたり……と、これという決まったパターンはなく作品にとってベストな選択をしているように見受けられます。

では、オリジナルアニメに絞るとどうでしょう。
アニプレックスの主なオリジナルアニメの1期後の展開をまとめてみました。

エウレカセブン …… 劇場版を経て新たなテレビシリーズ
DARKER THAN BLACK …… 2期制作
天元突破グレンラガン …… 劇場版総集編2部作を公開
STAR DRIVER 輝きのタクト …… 劇場版を制作
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 …… 過去エピソード+後日談の劇場版
DOG DAYS …… 3期まで制作
Angel Beats! …… 新作アニメなし
魔法少女まどか☆マギカ …… 劇場版総集編を経て新作の劇場版を公開
甲鉄城のカバネリ …… 劇場版総集編を経て新作の劇場版を公開
ハイスクール・フリート …… OVAを経て劇場版

このように、劇場版を制作する確率が圧倒的に高いことがわかります。
原作付きアニメでは『ソードアート・オンライン』や『夏目友人帳』のように複数の劇場版が制作されている作品があり、これらの実績を見る限りでは、アニプレックスは映画化にかなり積極的な製作会社と言う事が出来ます。

こういった過去の事例を踏まえると、2期よりも劇場版の方が可能性が高いように思えます。
特に近年はアニメ映画の大ヒット作が増えており、製作サイドの映画化を希望する声は5年前、10年前より遥かに多くなっている事が予想され、ますます劇場版の方に傾きます。

近年は『鬼滅』のように、劇場版公開の後に2期を制作するというパターンも見受けられます。
ただ、オリジナルアニメではこの展開はあまり見られません
原作付きアニメの場合は、劇場版を「過去編や特別編あるいは中編エピソードの映像化」といった位置付けにする事も多々ありますが、オリジナルアニメの場合は劇場版=テレビシリーズの続編になるケースが大半なので、そこからまたテレビシリーズに戻る場合は『エウレカセブン』のように時代や主人公を変えて仕切り直すのが一般的です。

アニプレックス以外の作品であれば、『TIGER & BUNNY』『蒼穹のファフナー』といった事例があります。
ただ、どちらの作品も1期から2期までの間に11年もの歳月が流れており、ファンにとっては例え2期が実現したとしても、そんな先の事は想像できない……という人が殆どでしょう。

最後にOVAですが、メガヒット級の作品でOVA展開を行うケースは少なく(それなら映画作れとなる為)、この可能性は低いと思われます。
短期間のスペシャルアニメについても同様です。

以上の理由から、2期よりは劇場版の方が可能性は高いと思われます。
しかし、これらはあくまでも前例をもとにした検証であり、それは未来を確約するものでは決してありません。
2期を望むファンの声が多ければ、そちらに傾く事も十分にあり得ます。

続編の時期を大予想! オリジナルアニメは時間がかかる?


(画像引用 : Amazon)

最後に、続編が世に出るタイミングについて考察していきます。

オリジナルアニメは、一般的に原作付きのアニメよりも制作(企画から完成まで)に時間がかかる事が多いとされています。
最初からストーリーが決まっている原作付きアニメと比べ、一から作るオリジナルアニメは作業工程がより複雑になるのは当然で、それだけ多くの時間を費やす事になるのは想像に難くありません。

また、人気原作を映像化する場合は1期を作る前に2期の話が既に出ていたり、最初から2期以降を視野に入れて企画したりするケースもあるでしょう。
それに対し、オリジナルアニメは放送されてみない事には人気作になるかどうかわからないので、2期に着手するのは円盤予約や配信で顕著な結果が出るなどして、資金の目処が立ってから。
スタートラインの位置からして、かなり違うのは明らかです。

よって、オリジナルアニメである『リコリコ』の続編は、一般的な人気原作アニメより遅れる事が予想されます。
例えば『鬼滅』は1期放送終了から劇場版公開まで僅か1年でしたが、このスピードを『リコリコ』に求めるのは酷でしょう。
2期が来る場合でも同様で、同じA-1 Pictures制作の『かぐや様は告らせたい』のように1年ちょっとで2期……というのは難しいと思われます。

A-1 Picturesの前例を挙げると、『ハイスクール・フリート』の場合は劇場版の制作決定が2018年4月に行われ、実際に公開されたのは2020年1月でした。
別会社ですが、『ゾンビランドサガ』は2018年秋放送 → 2019年7月に続編決定 → 2021年春に2期放送、という流れでした。
コロナ禍という事もあり、近年は続編を発表するまでに時間を要するケースが増えています。

その為、『リコリコ』も1期が放送された2022年夏から約2年後、2024年の放送もしくは公開が有力です。

ただ、近年にないヒット作となった本作だけに、アニプレックスおよびA-1 Picturesが総力を挙げて制作に当たる事も考えられます。
「アニメは配信で観る時代」と言われ、配信市場がここ数年で大きく拡大したのは紛れもない事実ですが、円盤が売れる作品がドル箱である事も変わりありません。
少々下世話な話ですが、平均28000枚ものセールスをあげた『リコリコ』は誰が見てもわかる「金のなる木」であり、優先的に制作を進める事も十分考えられます。

その証拠という訳ではありませんが、1期放送終了から4ヶ月半での続編発表は、オリジナルアニメとしては異例のスピード。
まだ媒体も決まらないうちに発表したのも、「この作品を廃れさせてはいけない」という強い使命感があるからこそ……と考えれば、2023年内の発表もないとは言い切れません。

まとめ

いやビックリしました! まさか2期検証記事を書いている真っ直中に続編の制作が発表されるとは……このスピードは想定外でした。
2期に関してやや否定的な論調になりましたが、「上手くいってる時はできるだけフォーマットを変えない」という事もよく言われていて、それに当てはめるならテレビシリーズの続投の方が好ましいのは明らかですから、2期も決して可能性が低くはありません。
特にここまでの大規模なヒットになると、次の次、更にその次の展開まで見据えた上で企画を作り上げていくと思うので、2期、3期と続けて最後に劇場版で締める、という展開も十分考えられます。

何にしても、やったぜ続編! リコリコ最高!

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