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Feb

2022年のアニメまとめ&2023年の注目アニメを紹介! 次来るアニメはどれだ!?

『SPY×FAMILY』一強だった2022春クール


(画像引用 : Amazon)

『鬼滅』『進撃』といったメガヒット作の続編、更には『着せ恋』のヒットで賑わった冬クールが終わり、季節は春に移行します。
この春クールには、2022年を代表するビッグタイトルが登場。
そう、あの超話題作『SPY×FAMILY』がいよいよアニメ化される時が来ました。

週刊少年ジャンプ系列のマンガ雑誌アプリ「ジャンプ+」で2019年に連載を開始した本作は、第1話の時点で閲覧数・コメント数の歴代記録を大幅に更新。
早々にトレンド入りを果たすなど、SNS上で大反響を呼びました。

作者の遠藤達哉先生は苦労人で、2000年にデビューを果たすもののヒットには恵まれず、2010~2012年に手掛けた『月華美刃』の終了後、実に7年間も連載を持つ事ができませんでした。
その間は様々な職場でアシスタントをこなしており、『青の祓魔師』の加藤和恵先生、『この音とまれ!』のアミュー先生、『地獄楽』の賀来ゆうじ先生、『ブルーロック』のノ村優介先生、そして『チェンソーマン』の藤本タツキ先生といった錚々たる方々のもとで研鑽を積んでいたようです。

そんな遠藤先生がキャリア20年目にして初めて掴んだ栄光は、凄まじい速度でその輝きを増していき、連載開始から僅か1年で単行本の発行部数は300万部を突破
その後も驚異的な勢いで伸び続け、アニメ化前に1500万部を記録するモンスター級のヒットとなりました。
これは、アニメ化前に馬鹿売れした作品の代表『進撃の巨人』の1200万部さえも大幅に上回っています。

「1500万部作品のアニメ化」という、かつてなく巨大な期待を背負ってスタートしたアニメ『SPY×FAMILY』でしたが、見事その期待に応える作品になりました。
アクションシーンは綿密かつ派手に、日常シーンはコミカルにという、エンタメの魅力を凝縮した原作の良さをそのまま映像に落とし込んだ内容で、満足度の高い仕上がりに。
特にアーニャは担当声優・種﨑敦美さんの演技力もあって子供たちから絶大な人気を集め、ドラえもん、野原しんのすけ、江戸川コナン、ピカチュウらと並ぶ国民的キャラクターになりつつあります。

これだけの人気作なので、長期にわたってアニメ化される事が最初から想定されていると思われ、原作の消化ペースはかなりゆっくりですが、無理な引き延ばしをせずに原作の空気感を再現したオリジナルストーリーで尺を埋めている点も見事。
原作にないオリジナル展開は物議を醸す事が多いのですが、本作に関しては好意的に受け入れていた原作ファンが多く、これも成功の一因と言えるでしょう。

『SPY×FAMILY』は円盤の売上こそ爆発的ではありませんが、配信サービス視聴者数ランキング(EM Partners調べ)で14週連続1位を記録するなど、最強の配信コンテンツへと成長を遂げました。
原作コミックスも2022年12月の段階で2900万部まで伸ばし、アニメ化効果は絶大。
2022年Z世代ヒットトレンドランキングで1位に輝くなど、アニメの枠を飛び越え2022年を代表する流行となりました。

そんなSPY×FAMILYの猛威に唯一対抗していたのが『パリピ孔明』。
諸葛亮孔明が日本に転生し、その卓越した頭脳で自身の策略を現代日本でも応用して、駆け出しのシンガーソングライター・英子(えいこ)の夢を実現させていく……というサクセスストーリーが人気を博し、OPテーマ「チキチキバンバン」の好評もあって、序盤はかなり健闘していました。

しかし中盤以降は孔明の策略が目立たなくなり、ストーリーもあまり進まなくなったことでペースダウン。
対抗馬になるところまではいかず、やはりSPY×FAMILY1強の印象は覆せませんでした。

逆に後半評価を上げたのが『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』。
当初は作画面に関する不安が叫ばれていましたが、徐々に内容面が評価され始め、最終回を迎える事には称える声の方が増えていました。
その評価もあって、既に2期決定のニュースが発表されています。

一方、人気シリーズの続編は堅調な印象を受けました。
スクスタの炎上もあって不安視されていた『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』2期は、極力ギスギスしない展開を用意し固定ファンを満足させ、安定した円盤売上を記録。
まちカドまぞく』2期も1期ほどの注目は集めなかったものの、懸念されていたクセ強キャラのリコ君が担当声優・伊藤彩沙さんの声の力もあってヘイトをあまり溜めず、こちらもファン納得の出来となりました。

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