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Sep

宮崎駿による歴代監督作品から最高の傑作アニメ映画10選を紹介してみた #ジブリ

出典:Amazon.co.jp

魔女の宅急便

角野栄子先生原作の児童文学をベースにされたアニメ映画作品で、宮崎駿監督によって映画オリジナルの要素が多分に盛り込まれています。

13歳の少女キキが両親の元から都会へと旅立ち、魔女として独り立ちして成長する様子が描かれていて、思春期少女の揺れ動く心の様子や社会に出る漠然とした不安も『魔女の宅急便』からは読み取れます。

少年少女にこれから大人になる憧れを与え、大人にはかつて抱いた気持ちを呼び起させる共感性に満ちた物語となり、興業的にヒットをおさめ『魔女の宅急便』はスタジオジブリの名を押し上げていきました。

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紅の豚

空に魅せられ散っていくバカな男たちの哀愁漂う生き様と、その男たちを待つバカな女たちの関わり合いを描いた『紅の豚』。賞金稼ぎポルコ・ロッソや空賊たちは、長い人生の間に様々な経験をしつつ、空にロマンを追い求める少年のような心を持っている存在として描かれます。

また、ジーナやフィオといった女性陣が「やれやれ」といった顔をしながら、子供のようなオジサンたちを母親目線で見守るところに、カッコイイ大人の魅力を感じる作品です。

世界恐慌下のイタリアという舞台設定でたくましく生きる登場人物たちのあり方は、コロナ下でバブル崩壊後の失われた30年を生きる私達に、カッコイイ大人の生きざまを教えてくれる指針の一つなのかもしれません。

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もののけ姫

『もののけ姫』は邦画ランキングで5本の指に入り、キャッチコピーの「生きろ。」というたった一言が、見た者の心に刺さるメッセージ性の強いアニメ作品です。舞台となるのは「もののけ(神)」と人間が入り混じって対立している中世の日本で、国同士の戦争や疫病がはびこる残酷な世界。

そこでの主人公であるアシタカと、人に捨てられ山狗に育てられた理不尽な運命に翻弄される山狗の姫サンが出会い、共生の道を模索します。ラストでアシタカがサンに対して語る共に生きようというセリフは、視聴者に理不尽な世界を生き抜く覚悟と人間の業の深さを感じさせる凄みがある事でしょう。

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千と千尋の神隠し

語る必要もないくらいの大ヒット作ですが、視聴者を引き込んで止まない『千と千尋の神隠し』という作品の面白さの本質は「分からない」というのが正確なのだと思います。

私自身が視聴するたびに違う感想を抱いてしまい、宮崎駿監督の映像が持つイメージの奔流に飲み込まれて圧倒されてしまうからです。

知人の10歳の少女に向けて作られたこの作品は、幼少期の子供が見るとコワイ神様がたくさん出てくるホラー作品そのもの。

しかし、大人になると千尋の成長物語としてとらえられ、更に大人として経験を重ねると、残酷な大人との付き合い方を学ぶ千尋を、周囲が暖かく見守る作品となります。この作品の最大の魅力は視聴者の年齢や経験や考え方で、とらえられ方が幾重にも変化する多様性を秘めていることなのです。

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風立ちぬ

主人公の堀越二郎(ほりこし・じろう)という実在の人物をモデルにした架空の人物が、幼少期に憧れを抱いた空への夢を追う姿を描く、宮崎駿監督にしては珍しく大人に向けた物語です。

飛行機を作るという呪いにも似た夢にとらわれた二郎と、夫の夢を応援しながら病におかされる菜穂子のまっすぐな青春と愛情を淡々と描いていくので、これまでのジブリらしさはありません。夢であった飛行機は戦争の泥沼の中で形を変え、妻が結核となり美しくも残酷に時は過ぎていきます。

この作品には公開時の子供達が大人になった時に、二郎の持つものづくりに対する夢と生き方を見て欲しいという、もう一人の二郎である宮崎駿監督の思いが垣間見えます

まとめ

みんなが好きなジブリ作品について、公開順に年月を重ねるごとに宮崎駿監督の表現力が増していく、魅力となる部分についてご紹介してきました。スタジオジブリ作品の魅力とは宮崎駿監督の作品が持つ、画面内の情報量の圧倒的な多さに他なりません。

通常の作品にはないほど情報やドラマ性を絵に盛り込んでいるので万人受けしやすく、視聴者がそれぞれの解釈で作品を楽しむことが出来るのが理由だと考えられます。これらは宮崎駿監督の最大のヒット作の『千と千尋の神隠し』に、最も顕著に出ています。

宮崎駿監督は最新作でどのような世界を私たちに見せてくれるのかを考えると、制作中の『君たちはどう生きるのか』の公開が待ち遠しいです。

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