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26

Nov

【極主夫道】主人公・龍の過去に迫る!なぜヤクザから足を洗ったのか?妻・美久との馴れ初めは?

出典:極主夫道 公式サイト

龍はどうして専業主夫になったのか?

ヤクザから足を洗った後、美久と結婚した龍は専業主夫になります。美久のプレゼント代を稼ぐために喫茶店でアルバイトをすることもありますが(3巻22話)、基本的に働いておらず、家計は妻の美久の稼ぎに頼っているようです。さて、龍はどうして専業主夫になったのでしょうか。

第1の理由として考えられるのは、美久の家事スキルが壊滅的だから、というものです。彼女の家事がどれだけヤバいのか分かるのは3巻収録の第27話。龍の誕生日を祝うため舎弟の雅(まさ)が夫妻の家を訪問します。そこには龍の留守中に誕生会の準備をする美久がいて、雅は彼女を手伝うことに。

しかし案内された台所は、惨憺(さんたん)たる有様でした。具材や調理器具が散らばる状況を見て、雅は一瞬で事情を察します。美久の料理はとにかくおおざっぱ。包丁はまな板を寸断する勢いで振り降ろし、小麦粉は袋を丸ごとぶちまけ、フライパンで生地を焼けば案の定、黒こげに。

雅も夫妻の飼い猫である銀に邪魔をされ、ろくな準備もできないまま龍が帰宅。結局、龍が自分で自分の誕生日パーティーの準備するというオチになりました。美久の暴走列車のような調理スタイルは父親譲り(5巻41話)で、美久自身は料理が下手だという自覚は薄いようです。

恐らく龍は美久の家事のひどさを目の当たりにして、任せておけないと家事担当を志願したのでしょう。ちなみに龍はヤクザ時代から家事が得意だったようで、「来客があるからお造り100人前作った」「よその組の襲撃の最中にも掃除をしていた」という強烈なエピソードがあります(4巻36話)。

また、龍はかなりの強面で経歴がヤクザですから、面接に行ってもなかなか通らず、美久に「私が稼ぐからいいよ」と言われたのかもしれません。ちなみに美久の職業はデザイナー。なかなかの激務らしく、残業して深夜に帰宅することもあります。

龍はそんな美久の疲れを少しでもとってあげようと、疲労に利く料理をたくさん用意したり、テレビで見た疲労回復法を試したりしていました(3巻21話)。2人の生活は裕福ではないようですが、お互いの不得意を補い合って楽しく生活する様子は夫婦のかがみと言えるかもしれません。

ドラマ版で描かれた二人の馴れ初め

2020年に放送されたテレビドラマ版では、龍と美久の出会いが描かれています。ドラマ版では2人は「黒田」夫妻であり、主人公の黒田龍を玉木宏さん、妻の黒田美久を川口春奈さんが演じています。

原作との大きな違いは、美久が元々シングルマザーであり、彼女の一人娘である向日葵(白鳥玉季)を2人で育てているという点です。2人の出会いが描かれるのは、ドラマのクライマックス直前である第5話「知られざる夫婦の結婚秘話! 大恋愛の隠された真実が明らかに」の回。

シングルマザーの美久は、娘の向日葵を育てるため、ファミレスで働いていました。そこに客として現れたのが龍です。それから何度も来店することになるのですが、龍は毎回「姉ちゃん!」と他の店員を差し置いて美久を呼び出します。

友人から「美久に気があるんじゃないの」と言われ、思わず意識してしまう美久。そして美久の、勘違いだらけの恋が始まります。龍がカレイを指して「子持ちか」とつぶやいたのを自分のことだと思い込み、イチゴパフェのソースが垂れて「血痕」と言ったのを「結婚」だと勘違いする始末。

それからしばらくのこと。疲労のあまり外でふらついていた美久に、龍がお汁粉を差し出します。そこで勇気を振り絞り「気持ちは嬉しいけど、極道の妻は無理です」と気持ちを打ち明ける美久。龍からしたら告白する前から振られてしまう形になりましたが、彼がカッコよかったのはここからです。

雨の降る晩、血まみれの姿で現れた龍は、美久に1本のバラを差し出し「けじめをつけてきた」とプロポーズをします。土砂降りの雨の中での告白には、多くの視聴者がときめいたことでしょう。それから2人は無事に結婚式を済ませ、黒田夫妻となったのでした。

出典:極主夫道 公式サイト

龍・美久夫妻が好きな人にお勧めの原作エピソード3選!

龍と美久が登場する話はたくさんありますが、ここでは選りすぐりのエピソードベスト3をご紹介します。第3位は、1巻収録の第5話。龍は美久の誕生日を祝うため、彼女が大好きな女児向けアニメ「ポリキュア」のブルーレイBOXを買おうとアニメショップを訪れます。

なじみのない店内の雰囲気に困惑しつつも、店員に「『クライムキャッチポリキュア☆』のブルーレイBOXはあるか?」と尋ねる龍。そこで店員のポリキュアトークが始まるのですが、龍は手刀で黙らせます。会計の時に「ポイントカード作れるか?」と尋ねる所に龍の主夫力が現れていましたね。

そんな感じで無事にお目当てのプレゼントを手に入れた龍は、盛大な飾り付けをして美久を出迎えます。帰宅した美久はヤクザ式の誕生祝いに面食らいつつも、龍が買ってきてくれたプレゼントを見て「ありがとう 嬉しいよ」と笑顔。

しかし「全然いいんだけど」と前置きした後、「これ持ってるやつだわ」と続ける美久。まさかのプレゼント被りに、龍はけじめだと小指を斬り落とそうとします。その時の美久のリアクションがめちゃくちゃ面白いので、未読の方はぜひコミックスでチェックしてみてください。

続いて第2位は、コミックス7巻収録の第59話。龍と美久は入院中の女の子を励ますため、彼女の病室でポリキュアのヒーローショーをすることになりました。ポリキュアの悪役「ゴクドーン」に化けて病室に現れる龍。元ヤクザ渾身の仮装に、女の子は早くも涙目になります。

しかし龍が扮するゴクドーンは、フルーツを振舞ったり、その場で見舞いの花を生けたり、女の子のお母さんにクッションを用意したりと、原作無視の善人ぶり。うさぎさんのリンゴを差し出され、思わず涙を引っ込める女の子でしたが、そこに美久が扮するポリキュアが登場します。

そして始まる2人のバトル。女の子の声援もあって、見事ポリキュアが勝利を納め、めでたしめでたし……のはずだったのですが、看護師さんから「展開が急」「テンポが悪い」とダメ出しされ、終いに「ここは病院」とお説教されてしまいます。いまいち締まらない感じがこの夫婦らしいですね。

第1位は、コミックス4巻収録の第30話。会社の人からチケットをもらった美久は、龍に一緒に行こうよと誘います。「こんなもんええ歳して遊べ言うんか?」と渋る龍。しかし実際行ってみると、ノリノリで写真を撮ってもらい、全力でウサギとたわむれます。

さらにお弁当は軽食と言いながらケーキスタンドに紅茶セットまで用意するという気合の入れよう。「何だかんだ一番タッちゃんはしゃいでんじゃん」という美久の突っ込みが入りますが、龍は「別にはしゃいでへん」とあくまで否定します。

しかし追求の末、「はしゃいでるよ 何日も前から楽しみにしとった!!」と本音をぶちまける龍。裏の社会にいた龍は子供のころからテーマパークとは無縁で、ずっとあこがれていたようです。

「今日はええ思い出になったわ」とこぼす龍に、美久は「後半戦もいっぱい回るよ」と彼の手を取って駆け出します。その後、無情にも雨が降り出してしまうという悲しいオチが待っているのですが、全ページ通して龍・美久夫妻の絆が感じられるエピソードでした。

他にも夫婦でビーチバレー対決をしたり(4巻34話)、仮装コンテストに出場したり(5巻39話)、キャンプに行ったり(7巻57話)と、2人が登場する話が原作にはたくさんあります。余談ですが、外出した先でヤクザ時代の知り合いが龍に突っかかってくるのがお約束のパターンだったりします。

まとめ

ヤクザだけど完璧に主夫をこなす龍。バリバリのキャリアウーマンだけど女児向けアニメが好きな美久。『極主夫道』の面白さは、この2人で成り立っていると過言ではありません。まだまだ謎が多い、龍と美久の2人の過去。

結婚する前や結婚式でもいろいろおもしろいエピソードがありそうですが、それはまた本編で描かれるかもしれませんね。また、龍と美久以外にも、舎弟の雅、ライバルの虎二郎、喫茶店のマスター、元ヤクザのラッパー剛田、ネコが大好きな組長と、魅力的なキャラがたくさん登場します。

この記事を読んで『極主夫道』に興味を持たれた方は、ぜひ原作も読んでみてください。コミックスにはWEBサイトには載っていない描き下ろしのおまけ漫画が掲載されていますよ。

また、2021年の6月には助野嘉昭先生とらふすけっち先生が描いたスピンオフ「クライムキャッチポリキュア☆」がくらげパンチに掲載されました。こちらは美久が好きなポリキュアの世界を描いた読み切りとなっています。

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