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Oct
【真の仲間】リットはツンデレヒロインの救世主になるか? 徹底検証
出典 : ©ざっぽん・やすも/KADOKAWA/真の仲間製作委員会 : TVアニメ「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」公式サイト
『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』より、ヒロインのリットを大特集!
「元ツンデレ」という珍しい属性にフォーカスしながら、彼女の特徴や魅力、担当声優さんの情報などをお届けします!
リット(リーズリット・オブ・ロガーヴィア)キャラクター概要
出典 : ©ざっぽん・やすも/KADOKAWA/真の仲間製作委員会 : TVアニメ「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」公式サイト
『真の仲間』に登場する女性キャラクター。
流れるような金髪、空を映したような青い瞳を持つ、辺境の町ゾルタンのBランク冒険者。
しかしその正体はロガーヴィア公国の第二王女リーズリット・オブ・ロガーヴィアです。
かつて主人公レッド(ギデオン・ラグナソン)と共に勇者パーティの一員として戦場に身を置いた戦乙女。
その功績から「英雄リット」と崇められる一方、第二王女にもかかわらず支持が高まりすぎて継承権争いに担ぎ出される事態に発展しそうだったため、国を出奔し冒険者となりました。
性格は明るく、面倒見が良い常識人。
普段は凛然としていますが、好きな相手に対してはかなりハッキリと態度で示す甘えん坊タイプです。
担当声優は高尾奏音(たかお かのん)さん。
令和ならでは? 「元ツンデレ」爆誕
出典 : ©ざっぽん・やすも/KADOKAWA/真の仲間製作委員会 : TVアニメ「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」公式サイト
公式サイトにおけるリットの紹介文に「ツン期の終わった元ツンデレ」とあります。
これは一体どういうことなのでしょう。
本作におけるリットからはあまり想像できませんが、昔レッドたちと共に勇者パーティに所属していた頃のリットは、かなり強気でピリピリしていました。
それは彼女なりの理由があって、姫という立場にいて自分の国を守る以上、他人を頼りにするのは良くないと考えていたため、勇者とその仲間たちに迎合したくなかったようです。
そのため、レッドに対しても顔を合わすたびにメンチ切ってくるほどのオラつきを見せており、当時はまさにツン期真っ直中でした。
しかしその後、旅を通して共に困難を乗り越え、主に裏方としてパーティを支え続けていたレッドに好感を持つようになっていた……ようですが、彼女がその本心を見せたのは別れ際だったようで、当時は大半がツン期のままだった模様。
逆に、勇者パーティから追放され辺境の地ゾルタンで薬屋の経営を始めたレッドと再会した際には、当時のピリピリ感が全くなく、むしろ好感度MAX状態で「もっと一緒にいたいと思っていた」と素直に気持ちを吐露します。
まるで別人のような彼女に戸惑いつつも、レッドはそんなリットを共に働くパートナーとして受け入れました。
かつて最も人気の高い属性として猛威を振るった「ツンデレ」ですが、2010年代に入った頃から陰りを見せ始め、近年はほとんど見かけなくなりました。
理由は明確で、ツンデレのツン期に当たる刺々しい部分が、現代の二次元ファンに受け入れられなくなってきたからです。
これは暴力ヒロインの壊滅とも関連しており、「理不尽に怒りをぶつけてきたりワガママを言ったりするキャラ」が許容されなくなったことに起因します。
そういった時代にあって、このリットはまさに「元ツンデレ」という言葉に相応しいキャラ。
かつてツンツンしていた部分は思い出話としてのみ描き、本筋ではデレのみを見せることで、主人公を積極的に肯定するキャラが受けるという現代の流行を見事に捉えつつ、ただのイエスマンではなく「過程があってそこに着地した肯定キャラ」という納得感を読者・視聴者に植え付けることに成功しています。
このリット、公式で行われた「キャラクター個別シチュエーション人気投票」で堂々の1位に輝くなど、本作のヒロイン勢の中でもトップの人気を獲得しています。
ツンデレが時代に合わなくなったのではなく、見せ方や描き方の問題だと知らしめる結果と言えるでしょう。
まさに現代ならでは、令和ならではのツンデレキャラの爆誕です。