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Aug

映画『岬のマヨイガ』紹介&感想【ネタバレあり】

8/27(金)に公開を迎えた映画『岬のマヨイガ』の作品紹介とネタバレありの感想を記します。

出典 映画ドットコム

概要

原作は児童文学作家の柏葉幸子が2015年に刊行した小説。
2016年に、「魔女の宅急便」や「バッテリー」などが歴代受賞作であることも知られる野間児童文芸賞を受賞しました。
作品の舞台である岩手県在住の著者が、東日本大震災をモチーフに筆を執った作品で、
震災から10年の節目となる2021年に、被災地を舞台としたアニメを3作品届ける
「ずっと応援。プロジェクト2011+10…」の一環として映画化されました。
監督は「のんのんびより」や「サクラダリセット」で知られる川面真也が担当。
脚本は「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」「映画 聲の形」を手掛けた吉田玲子、
アニメーション制作は「ジョジョの奇妙な冒険」や「はたらく細胞」のdavid productionが務めています。

あらすじ

出典 映画.COM

震災直後の岩手県狐崎。
17歳、家出少女のユイは避難所近くの神社で8歳の少女ひよりと出会います。

居場所を失い、震災の避難所に辿り着いたふたりは、そこで出会った不思議な
おばあちゃん・キワさんに連れられて、海を見下ろす岬に建つ古民家(マヨイガ)で一緒に住むことに。

過去のトラウマに苦しむ2人の少女でしたが、不思議な雰囲気を持ち、頼りがいのあるキワさんと、もっと不思議な生き物“ふしぎっと”達との生活の中で、ここが自分の居場所だと、次第に前を向いていきます。

ある日、キワさんは河童に、震災で壊れてしまった海中の祠の調査を依頼します。
調査の結果、祠が壊れたことにより、封印されていた“なにか”が外へ逃げ出したらしいことが分かります。

そのころから町では不可解な現象が起こり始めます。
町の人が幻覚を見るようになり、それは人々を町から出るように誘います。
ユイとひよりの2人も人に幻覚を見せる、赤い目をした蛇“アガメ”に襲われ、間一髪のところで“ふしぎっと”に助けられます。

キワは2人を連れて遠野のマヨイガに避難し、そこに集まった多くの“ふしぎっと達”にアガメから狐崎の町を守ってくれるようお願いします。

そして、キワはアガメとの直接対決に赴き、最後はキワを助けに来たユイとひよりの力を借り、アガメを倒すことに成功し、狐崎の町を、“自分たちの居場所”を守ることに成功します。

居場所を取り戻した3人はこれからも岬のマヨイガで暮らしていく。

そんなお話になっています。

マヨイガとは?

この言葉を知っている方も、初めて聞くよ!という方もいると思います。
“マヨイガとは、東北、関東地方に伝わる伝承で、民俗学者・柳田國男の『遠野物語』で広く知られることになります。
『遠野物語』によれば、マヨイガとは訪れた者に富貴を授ける不思議な家であり、訪れた人はその家から何か物品を持ち出していいことになっています。
しかし誰もがその恩恵に与れるわけでは無く、無欲ゆえに富を授かった三浦家の妻の成功譚、欲を持った村人を案内したせいで富を授かれなかった若者の失敗譚があります。
こうしたマヨイガ伝承は、『遠野物語』以降、多くの作品のモチーフとして利用されています。“
参考:Wikipedia 「https://ja.wikipedia.org」

原作との違い

出典 映画.COM

 

登場キャラクターの設定

原作の主人公「ゆりえ」は夫の暴力から逃れるため東京から岩手に来た女性です。
岩手に来て、キワとひよりとともに暮らす際、本名を隠すために「ユイ」と名乗ります。
ユイはひよりにとってママのような存在となり、ひよりからは「ユイママ」と呼ばれています。
映画化に際して父親の暴力から逃れるために家出した17歳の少女に変更されています。

ひよりも原作では最初「萌花」として登場し、ユイ同様にキワさんから「ひより」と呼ばれることになります。
年齢も原作では小学5年生となっていますが、劇中では8歳の小学2年生となっています。

ふしぎっと

原作にも河童や座敷童、その他の妖怪が出てきますが、ここでは“ふしぎっと”という言葉は使われません。
代わりに、長生きして、人のような知恵をつけた動物たちを“ふったち”と呼んでいます。こちらの言葉は劇中では使われていません。

アガメ

アガメは原作では町の人々に幻覚を見せ、海に引きずり込もうとします。
朝の訪れを連想させるニワトリの声を嫌い、ひよりが吹いた鳥舞の笛の音によって、人々は幻覚から覚めます。
最期は正体が暴かれたところをキワさんからマキリを受け取った猿の“ふったち”によって倒されます。
映画では、ひよりの笛の音によって動揺したところを、ユイが放った破魔の矢によって退治されます。

 ユイとひよりのその後

原作では物語の最後に、ユイが夫と向き合って離婚するため話し合いの場を設けます。
また、離れ離れになったひよりの叔父さんも見つけ出し、ひよりと一緒に暮らせるように頼んでみると決意します。
映画ではユイの父親の問題、ひよりの叔父さんの問題には触れられずに物語が終わります。
⇩続きます⇩

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