出典：ひぐらしのなく頃に卒 公式

魅音の気持ちとL5発症

元気で活発な園崎魅音は男子のような性格にコンプレックスを持っていて、女の子扱いされるのに慣れていません。年齢の近い前原圭一に好意のようなものを持っていましたが、自覚はしていなかったのでしょう。

前原圭一にカワイイ人形をプレゼントされて、自分が女の子であることに気付いてしまった園崎魅音は頑張って思いを伝えようと様々なアプローチを開始。そこへ、同じように前原圭一に興味を持った妹の園崎詩音が割り込んできて、園崎魅音は女の子らしく前原圭一に接する園崎詩音への嫉妬から、L5雛見沢症候群を発症します。

綿流し祭の前夜の設営や当日に前原圭一と一緒にいる、園崎詩音への気持を押し殺していた園崎魅音は、前原圭一と園崎詩音が古手神社の祭具殿に遊び半分で入り込んでしまったことを知って、前原圭一を村の因習「オヤシロ様の祟り」から守るために行動を始めました。

詩音と雛見沢御三家

L5発症した魅音は「圭ちゃんを守らなきゃ」という妄執に取り憑かれてしまい、ルールZの影響が薄くなっている雛見沢で、いるはずのない「オヤシロ様の祟り」の実行犯を探し始めます。

古手梨花が100年のループを繰り返してきた世界で、一度も雛見沢症候群を発症していなかった園崎魅音は元々精神力が高かったのですが、H173の影響で惨劇にとらわれて行きました。

北条沙都子はＬ5発症することが無かった園崎魅音を発症させることが目的となっていたので、魅音の恋心を薬品によって操作して、園崎魅音に古手梨花を殺害させることに成功したのです。

古手梨花は園崎魅音によって殺害されましたが、異界で羽入との会話で園崎詩音に殺害されたと思い込んでいることから、北条沙都子の計画通りのルートを歩んでいることが分かります。

後悔と恋心

前原圭一への恋心は「オヤシロ様の祟り」への妄執に置き換えられて、園崎魅音は園崎詩音や雛見沢御三家の人間を次々と拷問の果てに、結果として殺害してしまうのです。この時の園崎魅音には殺意などはなく、実行犯を聞き出すために行動していましたが、L5発症の影響でやりすぎてしまっているところが哀れさを誘います。

そして、園崎魅音は雛見沢分校での前原圭一と古手梨花との会話から、古手梨花こそが「オヤシロ様」であると誤解してしまい、「圭ちゃんを守らなきゃ」という気持から古出梨花を殺意を持って始末をしました。

ここでも古手梨花への謝罪を口にしながらも、梨花の遺体をトイレの便槽へと遺棄する時には狂気に取り憑かれてしまう園崎魅音。いつもの理性的な園崎魅音とのギャップがひどく、ファンからはキャラ崩壊だという声も上がっていますが、園崎魅音はそれほど視聴者から愛されているキャラクターであることがうかがい知れます。

沙都子はなぜ園崎家へ

北条沙都子は園崎魅音により古手梨花が殺害され、遺体が遺棄されたことで死亡が確認できなくなって、次のカケラ世界にループすることが出来なくなってしまいました。

謎の存在エウアに与えられた「繰り返す者」の力は、必ず梨花の死亡後に使わなければならないというルールがあるために、北条沙都子の能力にも限界があるのです。

園崎魅音にH173を投与した北条沙都子は、古手梨花が確実に死亡したのかを確認する為に園崎邸を訪れて、園崎魅音を問いただした後に銃激した後自殺して、古手梨花を追って次のカケラ世界へと向かいます。

出典：ひぐらしのなく頃に卒 公式

綿明し編結末の評価

「綿明し編」の結末を巡っては古手梨花の遺体の惨状から、園崎魅音への拒絶反応を示す意見や、園崎魅音を発症させた北条沙都子に対するヘイトスピーチがあります。

また、「園崎魅音がL5発症している」という事実から旧作を知っているファンからも驚きの声が上がっていて、恋心を利用された園崎魅音がかわいそうといった意見も聞かれます。

SNS上では北条沙都子が全て悪いという意見もあり、旧作からの北条沙都子ファンからは、もうファンを辞めますという声もつぶやかれる事態になっていました。

ストーリーや惨劇に対する後味の悪さが際立ってしまっていることで、後半での展開や伏線の回収などに関する期待もある事から、次回の「祟明し編」などへの期待がかかっています。

まとめ

「綿流し編・目明し編」は「ひぐらしのなく頃に」シリーズの中でミステリー色が強く、「オヤシロ様の祟り」にまつわる因習を原因としていることで、惨劇の凄惨さについてもシリーズのなかで屈指のものでした。

「綿明し編」で描かれた惨劇は園崎魅音による犯行なのですが、部活メンバー最強の園崎魅音がL5雛見沢症候群を発症するという、今までにない展開は視聴者を驚愕させています。「ひぐらしのなく頃に解」でたどり着いた未来の先の物語である「ひぐらしのなく頃に卒」も、かつての物語のように収拾することが出来るのでしょうか？

その行方は「祟明し編」以降のカケラ世界で描かれていくのでしょう。