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2021年春に放送されたアニメ『ゴジラ S.P』の2期が制作される可能性を徹底検証！
円盤売上、国内外の配信実績、特撮アニメの傾向や制作会社の状況などから、今後更なるアニメ化展開が続いていくかどうかを予想しました！

ゴジラ初の日本制作テレビアニメ

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日本の特撮では『ウルトラマン』『仮面ライダー』『スーパー戦隊シリーズ』と並び有名な作品『ゴジラ』。
日本のみならず海外でも人気を博し、『GODZILLA』のタイトルでハリウッド映画になるなど、平成以降は日本よりむしろ海外の方がゴジラ熱は高く、2014年からスタートした『モンスター・ヴァース』シリーズでは中心的存在として定着し、いずれも大ヒットを記録しています。

そして日本国内でも、2016年に公開された庵野秀明総監督による『シン・ゴジラ』が興行収入82.5億円の大ヒットとなり、ゴジラシリーズの国内最高興収を大幅に更新。
若い世代の間でもゴジラの存在が認知され、2017～2018年には虚淵玄さんが脚本を手掛けたアニメ映画『GODZILLA』3部作も公開されました。

そんなゴジラブームの流れもあって、2021年春に新たなゴジラ作品が誕生します。
ゴジラ初となる日本制作のテレビアニメシリーズ『ゴジラ S.P＜シンギュラポイント＞』です。

本作は、国内のCGアニメーションで随一の評価を得ているオレンジと、『鋼の錬金術師』『交響詩篇エウレカセブン』『僕のヒーローアカデミア』といった人気作を次々に輩出するボンズがタッグを組んで制作した、ゴジラを題材としたアニメ。
2030年の日本を舞台に神野銘（カミノ・メイ）、有川ユン（アリカワ・ユン）という2人の天才が中心となって、搭乗型ロボット「ジェットジャガー」等を駆使し怪物に挑むSFストーリーです。
核エネルギーの概念を排除し、現代ならではの設定を構築しつつ、これまでのゴジラシリーズとは違い「謎解き」「パズル要素」が大きなウエイトを占めた物語になっています。

それでいて、ゴジラシリーズ最大の売りであるド迫力のアクションは、オレンジによる最先端の3D技術でしっかり表現されており、ゴジラならではの魅力を提示。
従来のゴジラファンも、シン・ゴジラで興味を持った新規ファンも取り込み、多くの視聴者から高い支持を得ました。

円盤売上は好調！　配信はNetflix独占

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『ゴジラ S.P』は特撮を原作とした作品なので、漫画やラノベのような原作売上への影響は考慮する必要がありません。
また、配信についてはNetflixの独占になっているため、他作品と比較することはできません。

そんな本作のBlu-ray・DVD（円盤）は2021年8月18日に第1巻を発売し、その後全3巻でのリリースが予定されています。
第1巻の発売初日におけるオリコンBlu-rayデイリーランキングは総合13位（完全数量限定盤）と21位（通常盤）。
2日目は20位と26位にランクインしており、通常盤がかなり健闘しています。

予約状況は同クールの『SSSS.DYNAZENON』と同等。
よって3000枚前後の売上が見込めます。

仮に予約状況通りに3000枚くらいの売上だった場合、かなり好調ではあるものの、2期濃厚ラインとまでは言えません。
そのため、2期を決定付ける大きな要因となるのはNetflixにおける国内、そして海外での需要です。
海外地域での配信は6月からとやや遅れてのスタートでしたが、その反響次第ではNetflixからの出資が期待できます。

現在、アメリカで制作され2021年3月に公開を開始した『ゴジラvsコング』が非常に好調で、全世界興行収入は500億円を突破。
ゴジラ熱の更なる上昇が期待される状況なので、ゴジラ S.Pに今後注目が集まることは十分に考えられます。

ただ、それらの状況や実績にかかわらず『ゴジラ S.P』の続編が作られる可能性はかなりあると言えます。
その根拠は「特撮アニメの特徴と傾向」です。