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すべてがFになる:森博詞

「すべてがFになる」は人気作家「森博嗣」先生のデビュー作で、ミステリーの賞として名高い「メフィスト賞」の第1回受賞作品であり、賞の創設の原因となった作品として有名な「S＆M」シリーズが2015年にアニメ化された作品です。N大学の助教授「犀川創平」は「西之園萌絵」と共にゼミ旅行でとある島を訪れました。

その島には天才技術者として名をはせた「真賀田四季」博士の研究所があり、犀川と萌絵は研究所で突如起こった事件に巻き込まれます。理系ミステリーというべき作品で、その怜悧な文体が評判を呼び人気シリーズとなりました。

「森博嗣」先生はSFアニメ作品「スカイクロラ」の原作も担当しているので、こちらもオススメです。

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魍魎の匣:京極夏彦

「魍魎の匣」は妖怪小説と呼ばれる「京極夏彦」先生の「百鬼夜行」シリーズのミステリー小説で、辞書と見まがうほど分厚いその小説は鈍器ではないかと言われていた作品。「楠本頼子」は同級生の美少女、「柚木加菜子」の事が好きだった。

ある夜、「柚木加奈子」は中央線の電車にはねられ重体となり、現場に居合わせた警視庁の「木場修太郎」刑事は、「柚木加菜子」と一緒にいた「楠本頼子」から事情を聴きます。その後、バラバラ殺人が連続して起こり、小説家「関口巽」は事件に関わるうちに謎の妖怪「魍魎」の謎にとらわれました。

アニメ作品は2008年に制作され、人気作家集団「CLAMP」がキャラクターデザインを務めたことも話題となりました。シリーズ小説はとにかく分厚く敷居の高い様相ですが、読みだすと止まらない不思議な面白さがあります。

アニメ・原作は単独でも面白い作品ですが、「魍魎の匣」はシリーズ第2作目なので「姑獲鳥の夏」というシリーズ一作目の小説を読んでいると更に面白い小説です。

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虚構推理:城平京

「虚構推理」は原作小説が2012年の本格ミステリー大賞を受賞していながら、推理小説であるのかが議論を読んだ珍しい作品です。「岩永琴子」は、怪異と人間の橋渡しをする巫女であり、怪異の頼みごとを請け負う知恵の神でもあった。

ある日、怪異たちから持ち込まれた相談は謎の怪異「鋼人七瀬」の退治というもので、「岩永琴子」は恋人の「桜川九郎」と共に調査を開始する。

原作小説の執筆は「絶園のテンペスト」の漫画原作者で知られる「城平京」先生で、アニメは全13話中11話が「鋼人七瀬」として制作されているため、配信サイトなどでの一挙見が推奨される作品です。

漫画化により続編エピソードが書き下ろされることになった珍しい作品で、アニメは2期が制作中なので、放送前に予習しておきたい作品です。

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UN-GO:坂口安吾

昭和戦前・戦後に活躍した小説家、坂口安吾の「明治開化 安吾捕物帖」を原案としながら、時代背景を明治中期から近未来の探偵ものとして再構成したアニメ作品です。主人公「結城新十郎」は警察などから信頼されているが、海勝麟六に手柄を譲っているために「敗戦探偵」と呼ばれています。

「因果」という人ならざる者が助手として活躍する、異色の探偵ストーリーでした。2011年にフジテレビ系列のノイタミナ枠で放送されていて、FODなどで配信されているミステリー作品です。

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櫻子さんの足下には死体が埋まっている:太田紫織

Web小説から火が付き、2013年に書籍化された人気シリーズのアニメ作品で、2015年にアニメ化されています。「館脇正太郎」は平凡な高校生だが、標本士の女性「九条櫻子」と知り合ったことで骨を扱う事件に何故か巻き込まれることに。

探偵役となる「九条櫻子」は「骨」に詳しいことから、数々の事件の事件を博覧強記の知識で解決していく能力があります。2021年3月に原作シリーズは全17巻をもって完結していて、2017年にはテレビドラマ化もされており話題となりました。

まとめ

ミステリー作品のアニメは1話見逃してしまうと、続きを見るのが億劫になってしまい次の話を見ても理解できなくなるため、毎週チェックするのが大変なジャンルです。そのため、「DVD・Blu-ray」で一挙視聴する視聴環境が無いと、話のつながりを理解するのに苦労していました。

しかし昨今の配信アプリの発展により一挙視聴が容易にできるようになり、環境が以前よりも格段に向上したため、推理・ミステリーアニメを気軽に楽しめるようになっています。秋の夜長に、名作推理小説のアニメ作品をのんびり視聴してみてはいかがでしょうか。