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21

Jul

【スーパーカブ】2期の可能性を徹底検証! 賛否両論の後半がどう影響する?

2021年春に放送され、様々な話題を提供した『スーパーカブ』2期が制作される可能性を徹底検証!
円盤予約状況、配信実績、そして物議を醸した中盤以降の評判などから、アニメ化展開が続いていくかどうかを検証しました!

前半は新たな日常アニメ像を予感させる内容で好評

アニメ『スーパーカブ』は上々のスタートを切りました。

2021年4月に放送を開始した本作は、クロード・ドビュッシー作曲「Deux arabesques」(邦題:2つのアラベスク)第1番が流れる中、街の情景を描いた美しい背景絵が延々と映し出され、しっとりとした雰囲気で開幕。
セリフや人間描写は極端に少なく、冒頭こそ主人公の小熊(こぐま)を演じる夜道雪(よみち ゆき)さんによるモノローグで彼女が趣味や特技を何も持たない「ないないの女の子」であると語られたものの、以降は色味の少ない絵でその静謐な日常が終始淡々と描かれていきます。

そんな小熊がある日、たまたま目に付いたスーパーカブに興味を持ち、購入を検討したことから物語が動き出します。

女子高生で、しかも親はなく一人暮らしをしている彼女にとって、通常のカブは中古でも高嶺の花でした。
しかし、紹介されたスーパーカブ50は「人を3人死なせている」という曰く付きで、その分値段はたったの1万円
即決で購入を決めた小熊はすぐに免許を取り、満を持してカブに跨がります。

すると、世界の色彩が一変
くすんでいた日常が一瞬で胸躍るものになったことを雄弁に語ったその演出によって、言葉よりも絵と音で語る作品であることを視聴者に印象付けました。
また、『のんのんびより』のOPテーマを手掛けていたnano.RIPEのメンバーが提供した「まほうのかぜ」、同じく『のんのん』のEDを担当していたZAQさん作詞による「春への伝言」が主題歌として起用されており、ちょうど前クールで完結を迎えた『のんのん』難民からも注目を浴びることになりました。

その後も、初心者のカブ乗りが体験する数々の小さなトラブルや、バイクならではの解放感とちょっとした非日常感が丁寧に描かれ、2021年春アニメのダークホースとして好評を博します。
日常アニメが減少傾向にある中、本作は新たな日常アニメ像を示した意欲作として、多くのアニメファンから喝采を浴びました。

中盤以降は賛否両論

『スーパーカブ』は放送開始以降、非常に高い評価を得ていたものの、中盤以降は物議を醸す回か何度かありました。

最初に視聴者を戸惑わせたのは第5話「礼子の夏」
小熊の同級生でカブ乗りの礼子(れいこ)がカブで富士山登頂を目指すという、これまでの作風とは明らかに違う内容の回で、ストイックを通り越し無謀ですらある礼子の挑戦に、多くの視聴者が驚きを隠せませんでした。

更に問題の回となったのは、一時的に熱が出たことで修学旅行に行きそびれた小熊が、カブで旅行先へ向かい合流を図る第6話「私のカブ」
この回で小熊と礼子が二人乗りをしたことが問題視され、大きく取り上げられました。

そして極めつけは第11話「遠い春」
小熊たちと親しくなった恵庭椎(えにわ しい)が、事故で川に落水しスマホで小熊に助けを求めたところ、小熊は救急車や警察を呼ばず独力で助けようと試みました。
この場面は特に視聴者の間で意見が割れ、ネット上の様々な所でその是非が議論されていました。

また、中盤以降の小熊の不貞不貞しい言動や態度に関しても、「思っていたキャラと違う」という声が多く、序盤の印象との乖離が目立ちました。
(ただし中盤以降の至る所で原作にない辛辣な表現やセリフで不興を買った『くまみこ』とは違い、こちらは原作通り)

もっとも、二人乗りや単独救助に関する小熊の心理描写の不足に関しては、序盤に高く評価された「作中で極力説明をしない」という方針の遵守によるもの。
よって一長一短といった評価に落ち着いています。

ほぼ「賛」で一致していた序盤とは違い、中盤以降は「賛否両論」だったのは間違いありません。
とはいえ、それによって更に知名度の高いアニメになったのもまた事実です。

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