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霊の見え方超絶リアルな問題作…!?「さんかく窓の外側は夜」の魅力を解説
アニメ化が決定した人気漫画「さんかく窓の外側は夜」をネタバレなしでまとめ!
人気漫画家のヤマシタトモコさん原作の漫画「さんかく窓の外側は夜」。コロナウイルスの影響により公開延期を余儀なくされていましたが、今年の 1/22 に実写映画も公開することもでき、間違いなく勢いに乗っている作品と言えるでしょう。
2021 年 10 月よりアニメが放送開始も発表され目が離せない今作のあらすじを、ネタバレなしでまとめていきたいと思います!
▲原作者のヤマシタトモコとは?
主にボーイズラブの漫画を主体に執筆されている漫画家のヤマシタトモコさん。2005 年より商業誌での受賞・デビューを筆頭に、今も一線を走り続けている人気漫画家です。代表作には「くいもの処明楽」や「恋の話がしたい」などがあり、滲み出るような生活感・繊細な心理描写が特徴的です。ボーイズラブが苦手な方でも読みやすい物語が多いため、ジャンルにとらわれない作風でもあるともいえます。
近年では青年誌などにも活躍の場を広げており、月刊アフタヌーン連載の社交ダンス部を舞台とした青春漫画「BUTTER!!!」や、自身のファッション観や服の性癖について思いの丈をぶつけているエッセイ漫画の「裸で外には出られない」など数々の作品を生み出しています。
また、オムニバス形式で様々な女性の心情を描いた「HER」は 2011 年度このマンガがすごい!オンナ編で1位を獲得。連載中である「異国日記」は同ランキングで再び 10 位にランクインするなど、幅広い層の読者にも名前が知られるようになりました。
そんなヤマシタトモコさんの作品が満を持して待望の映像化となりましたが、実は今まで一度もアニメ・実写化されたことがなく今作が映像化初の作品なんです。
ファンにとっても注目度の高いこちらの作品のあらすじは以下の内容です。
▲物語のあらすじ
※ボーイズラブ要素と感じる表現や関係性があります
書店で働く主人公・三角康介。彼は一見普通の青年ですが、幼い頃から霊が見えてしまうという特異体質に悩まされていました。
ある日、書店にやってきた怪しい男・冷川理人に「運命の出会いですよ」と嬉々として告げられたのが物語の始まりです。
突然の出来事に戸惑う三角ですが、その男は彼の特異体質を見出しており、また彼も除霊師として強大な能力の持ち主でもありました。
特殊清掃とは名ばかりな除霊専門の拝み屋を経営している冷川は、三角に対して「運命」という言葉を用いて執拗に迫ってきます。
強引な勧誘によって圧される形で彼の助手となった主人公は、冷川の不思議な行動に呆れたり違和感を感じつつも、様々な依頼(除霊業務)を共同作業で行っていきます。
慣れない仕事に奔走される日々の中、冷川を昔から知る刑事・半澤から 1 年前に起きた連続殺人事件の遺体捜索を持ち掛けられました。
「(女の子÷9)×3÷3」。それが今回の殺人事件の概要です。
一年前に起きた連続バラバラ殺人事件の犠牲者である女性3人の遺体のうち、丁度人間一人分のパーツが見当たらないのです。
犯行動機も不明・容疑者は拘留中に自殺と、謎ばかりが深まる事件にアテが無くなった半澤は二人にこの事件の依頼をしました。
幽霊が良く視える能力を持つ三角と、幽霊の声が良く聞こえる能力を持つ冷川は、感覚を共有しあいながら犯行現場での死者たちの記憶を辿っていました。
すると、「ヒウラエリカに騙された」という犯人からの恨みがましいメッセージを受け取ったのです。
事件のキーパーソンであろうその人物の名を、冷川は以前他の除霊中にも聞いたことがありましたが、半澤に報告してもまともに取り合ってもらえませんでした。
三角は今回が初めてではないという言葉に戸惑いましたが、被害者の声をたよりに無事遺体を発見し、この事件の捜索は終了となりました。
その後、とある人気占い師について本物か調べてほしいとの依頼があり、新たな登場人物・迎系多と出会うことになります。
彼の占いはインチキでしたが、本物の霊能力を持つ除霊師であり、尚且つ主人公2人のことを同業者だと見抜くほどの力の持ち主でした。
迎の本来の姿を知った 2 人は、彼と対話していくうちに再び「ヒウラエリカ」の名前を聞くこととなります。
迎いわく、自身の占いにきた客についていた呪いがその名前だったとのことなのです。
食い込むようにこびりついた呪いは手に余るほど強力なもので、名前を名乗ることによって更に威力を発揮するものであることに気づきました。
そんな矢先、別の除霊依頼で女子校を訪れた 2 人は「ヒウラエリカ」という名前の女生徒と接触することになり…。