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Jun

魔導祖師【前塵編】BLじゃない?中国アニメの実力を振り返り・気になる3期は?

出典:Amazon.co.jp

【前塵編】あらすじ

魔導祖師【前塵編】の冒頭は次のように始まります。古代中国で仙術師たちに邪道の術師とされて抹殺された魏無羨は莫玄羽(モー・シュエンユー)の術によって13年後の世界に召喚され、莫玄羽の体へと転生する。魏無羨は姑蘇藍氏(こそらんし)という一派の仙術師たちが「鬼手」という化け物を退治する場面に遭遇した。

強敵の「鬼腕」を封印したのは、姑蘇藍氏のエースで、魏無羨のかつてのライバル藍忘機だった。謎の化け物「鬼手」の謎を解くため、魏無羨と藍忘機は旅に出る。それは、2人の過去と現在を巡る旅の始まりだった。

美麗な2人の主人公

魔導祖師シリーズには見にくさを感じるポイントがあり、名前の表記がいくつもあって最初のうちは理解するのが難点。これは中国と日本の文化の違いによるものです。
ここでは美麗な2人の主人公、魏無羨と藍忘機のプロフィールを簡単にご紹介しながら文化の違いについて解説していきましょう。

魏無羨とは

姓名・字・号:魏嬰(ウェイ・イン)・無羨(ウーシェン)・夷陵老租(いりょうろうそ)
アニメ版声優:木村良平
性格:自由奔放、放蕩無頼、明朗快活という四字熟語が似合う風来坊。
戦闘技術:仙術、鬼道、剣術、弓術の達人。
備考:13年前に仙術師たちにより謀殺されるが、莫玄羽によって現世に転生する。

藍忘機とは

姓名・字・号:藍湛(ラン・ジャン)・忘機(ウェンジー)・含光君(がんこうくん)
アニメ版声優:立花慎之介
性格:生真面目で、規則順守で、家柄の良い委員長気質のエリート。
戦闘技術:姑蘇藍氏の仙術、琴、剣術、弓術の達人。
備考:夷陵老租となった魏無羨とは仙術のライバルで事あるごとに衝突していたがー。

姓名・字・号とは

封神演技や三国志など中国の歴史ものが好きな人には当たり前の知識なのですが、古代の中国では人物の呼び名として、「姓名・字・号」と3つの名前があります。これは古代中国と日本との文化の違いで、ざっくりとした説明をすると以下のようになります。

【例】三国志の人物・諸葛亮(臥龍)
姓名:諸葛孔明:本来の名前で姓名です。成人した貴人の名を直接呼ぶのは失礼です。
字:亮:成人後に付けられる貴人の呼び名の事。
号:臥龍:職業などをあらわす、今でいうアカウント名やペンネームの事です。

3つを並べて臥龍先生の諸葛亮孔明という言い表し方は不適切なので使われません。これらは名前を呼び合う人物の関係性や、状況に応じて使われますので、知識として持っておくと人物の呼び名も少しずつ慣れていきます。

このほかに「藍家の二番目の若様」などという家名をもとにした呼び方もあります。興味のある人は調べてみると面白い話です。

出典:Amazon.co.jp

中国アニメ・魔導祖師【前塵編】のみどころ

魔導祖師以前の中国アニメ作品に対するイメージとして「中国アニメ=日本アニメのパクリ作品」という感想が、ネット上のネタとして扱われてきました。しかし、この作品を見る限りそういう時代は終わりを告げる時期が来たようで、この項では魔導祖師の見どころとなるポイントごとに分析していきます。

人物・背景の作画レベル

登場人物たちの作画については文句がのつけようが無く、アクションシーンも力が入っていて、仙術武侠ファンタジーとしての世界観にすんなりと入っていけます。日本アニメを見慣れた私達には無い感性で造形されているので、中国アニメのキャラクターの新たな一面を見た気がするクオリティだと思いました。

そして美麗な背景の美しさは1枚絵としての風景画を思わせる出来栄えです。個人的にギャグシーンでの人物のモーションの間の取り方に、微妙な違和感を感じる部分がありましたが、ストーリー性が深いので作品に没頭すると慣れて気にならなくなります。

魅力的なストーリー構成

魔導祖師のアニメでは、原作がBL作品でエピソード毎に描かれているためにパズルのピースのようになっている物語を、ストーリーの構成で過去と現在が交錯する見せ方をしています。

このことで、複雑化するストーリーの謎を追いながら視聴者が過去を追体験出来る見せ方になっていて、キャラクターへの感情移入がしやすくなっていると感じます。謎を追うミステリー要素も見せ方が上手く、複雑な背景が徐々に解明される展開が分かりやすい点もポイントが高いと思います。

巨匠不在でも面白い

日本ではアニメ界の巨匠や製作会社の実績部分にこだわりを持つ人が多く、そこばかりが注視され話題がいきますが、魔導祖師はメディアが選んだ天才不在でも素晴らしい作品が作れる事を証明したと思います。

私は日本がなろうアニメの乱立で国内市場が粗製乱造になりつつある中で、魔導祖師のクオリティとオリジナリティはアニメファンとして驚異的だと感じました。

クールジャパンという耳障りのいい言葉で、戦略を現場に丸投げにして製作サイドにお金が回らないどこかの国と比べて、かなり戦略的に人材育成をしてきた結果が出始めているのでしょう。

気になる3期は?

現在のところ1期前塵編と2期羨雲編の23話が地上波、WowWow、BS11、配信サイトなどで配信中です。3期完結編は2021年配信予定で製作が進んでいるようで、放送時期や背信状況については未定となっています。

まとめ

世界的なヒット作魔導祖師【前塵編】について、日本での盛り上がりがいまいちな気がするので、皆様にご紹介してきました。BL小説が原作である事や、中国アニメという要素ばかりが取り上げられていて偏見がある方も多い作品ですが、面白さに関しては文句のつけようがありません。

また、海外原作作品の為、著作権の問題に関して2次創作に関する部分が曖昧なので、日本のオタク文化においてクリエイターたちが及び腰なところが、人気に火が付かない要因とも考えられます。

ともあれ、作品自体の面白さには関係のない話ですので、食わず嫌いで見ていない人にオススメしたい作品です。

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