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30

May

【おそ松さん】4期の可能性は? 鍵を握るのは六つ子も大好きな○○○○?

出典 : Amazon.co.jp

1期で社会現象を巻き起こし、その後も放送を積み重ねてきた『おそ松さん』。その4期が制作される可能性があるかどうかを徹底検証!
3期の評判や円盤売上から、今後更なるアニメ化展開が行われる余地を精査。そして4期が実現するには何が必要なのか、具体的にまとめました!

新風より「いつもの」を重視した3期

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アニメ『おそ松さん』の3期は、いつも通りクレイジーでカオスな第1話で幕を開けました。

1期では『うたプリ』を髣髴とさせる六つ子のアイドル化に始まり、『花より男子』のF4をはじめ、『ハイキュー!!』『黒子のバスケ』『弱虫ペダル』『ラブライブ!』『進撃の巨人』など数多くの作品を節操なくパロった結果お蔵入りとなり、「幻の1話」と呼ばれる怪作に。
2期では「ちゃんとしている」をテーマに掲げながら、1期の大ブームを自らネタにした挙げ句、ごちゃ混ぜ作画の謎ロボアニメを披露。
そして3期でも、声優陣がそのまま作中に登場するというブッ飛んだ展開に始まり、『鬼滅の刃』『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』などのパロディ、そして白い粉オチという、色々アウトな内容てんこ盛りの1話となりました。

しかしここから、これまでとは違うおそ松さんが始まります。
正体不明の双子AIロボット「オムスビ」の登場です。

これまでも、原作である『おそ松くん』には存在していないオリジナルキャラは数多く登場させてきましたが、「何か裏がある」と思わせる存在は初めて。
そのため、最終回以外は常に単発のショートアニメで構成されていたおそ松さんが、回を跨いでもストーリー的な繋がりを持ち、「続きが気になる」と思わせる内容を兼ね備えるようになったのです。

ただし、この変更はファンの間でも賛否を巻き起こします。
ストーリー性の導入を歓迎するファンもいれば、六つ子以外の存在が長期的にクローズアップされ作品の核がブレてしまったと感じるファンもいて、評価は真っ二つに分かれました。

以降、今までとは違うおそ松さんを見せていくと思われましたが……1クール目でオムスビの正体と目的はアッサリ判明し、感情を持ったニートAIへと退化
無事おそ松さん時空に引きずり込まれ、異分子要素はなくなりました。
その結果、2クール目はゲスト回も挟みつつも六つ子にスポットを当てたいつものおそ松さんに戻り、最終回を迎えることになります。

おそ松さんの最終回は、第1話と同じく名物回となっていて、1期・2期ともに最終回の前にシリアスな前フリをして、最後は不条理ドタバタ劇で締めるのがお約束でした。
しかし3期ではこの流れを止め、起伏のあるストーリーは用意せず「いつもの六つ子の日常」で物語を締めます。
そういう意味では、3期は過去2作のお約束を踏襲せず、それでいて「いつものおそ松さん」に舵を切った印象でした。

元々が迷走上等、むしろ迷走が平常運転というスタンスの作品だけに、この終わり方は意味深です。
多くのファンもそれを感じ取り、Twitter上では「今回が一番最終回っぽい雰囲気」「これで終わりかもしれない」といった感想が散見されました。

円盤売上は大幅ダウン! 険しい4期への道

出典 : Amazon.co.jp

前述したように、おそ松さんの3期はこれまでとは違う終わり方をしており、「地続きの日常が描かれていて、いつでも4期が始められる」という解釈も、「六つ子の日常で締め括ったのはこれが最後というメッセージ」という解釈も可能です。
よって、最終回の内容だけで4期の有無を予想するのは困難と言えます。

そこで、ある意味シビアに予想できる材料として、3期のBlu-ray・DVD(円盤)売上を取り上げていきます。
1期~2期の売上も合わせて見てみましょう。

アニメ『おそ松さん』の円盤売上

1期 平均6.6万枚、最高11.4万枚(1巻)
2期 平均1.0万枚、最高*1.5万枚(1巻)
3期 平均0.3万枚、最高*0.4万枚(1巻)※4巻まで

イベント優先販売抽選申込券の特典が付いていない3巻以降は0.2万枚前後で推移しており、今後もそのくらいの売上になることが予想されるため、最終的な平均売上は0.2万枚と予想されます。
1期→2期で大きく落とした時点で懸念されていたことではありますが、3期でもガクンと落としてしまいました。
この数字では、続編を作るのは厳しいと言わざるを得ません。

もちろん、近年は配信でアニメを観る人が増えており、その影響も無視できません。
とはいえ円盤売上がここまで極端に落ちている以上、熱心なファンが減ったという判断に傾きます。

その理由は、ミもフタもない言い方をすれば「1期の貯金が尽きた」とまとめることができるでしょう。
いくら人気声優を多数起用したとはいえ、1960年代の作品を原作としたアニメでここまで人気が出たのが奇跡であって、ブームが一過性で終わるのはやむを得ないことと言えます。

また、他の女性向けコンテンツと違い、元々おそ松さんは原作であるおそ松くんの不条理ギャグを受け継いだ内容が主軸。
そこを貫けば、ファンの求めている作品とズレてしまうのは致し方ありません。
特に3期は「40~50代向けのパロ」「野球・芸人ネタ」がこれまで以上に目立ち、穿った見方をすれば制作サイドが比較的楽にネタを作れるトピックの割合が増えていた印象で、メインとなるファン層を置いてきぼりにした結果、ファン離れが加速したように感じられます。

3期に関しては、平成のおそ松くんを観ていた世代が一番楽しめる内容かもしれません。

『おそ松さん』の現状が、作中でも度々自虐ネタや皮肉にしているように、「かつて一世を風靡したアニメ」なのは間違いありません。
これは大ヒットしたアニメのほとんどが通る道で、そのヒット規模が大きいほど、ファンとそれ以外の人との間に大きな隔たりが生じるもの。
そうなると新規ファンの獲得は難しく、既存のファンをどれだけ満足させるかが重要なのですが、3期はそのファンさえも置き去りにするエピソードが多かったので、売上の低迷は起こるべくして起こった結果と言えます。

ただ、制作サイドも当然そんなことは承知しているはずなので、討ち死に覚悟でやりたいことをやったのだと思われます。
『えいがのおそ松さん』で、ファンを投影するようなキャラ(高橋さん)を出したことで一度「ファンの望むおそ松さん」を完結し、3期では「おそ松くんの延長線上にあるおそ松さん」を作ろうとしたのかもしれません。
もしそうなら、これが最後という覚悟をもって制作されたのだと推察されます。

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