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Apr
【ひげを剃る。そして女子高生を拾う。】荻原沙優はヒロインの常識を覆す? 徹底検証
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2021年春放送のアニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』より、メインヒロインの荻原沙優を大特集!
一般ラブコメではまずあり得ない非処女ヒロインである彼女が、今後のアニメやラノベのヒロイン像を覆す存在となり得るか徹底検証します!
荻原沙優(おぎわら さゆ)キャラクター概要
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『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』に登場する女性キャラクターで、本作のヒロイン。
北海道の高校に在籍していながら、家出して東京にやって来た女子高生です。
髪の毛は黒に近い茶髪。
目は切れ長で、綺麗な鼻筋ながら鼻の先端は尖っておらず、「美人」と「可愛い」の中間に位置する顔立ち。
当初は学校の制服(紺色のブレザー&灰色のチェックスカート)を着ていました。
家出して以降はそれまで面識のなかった男の家を点々としており、26歳のIT企業勤務のサラリーマン・吉田(よしだ)と出会って以降は彼の家に居候しています。
家では主に家事を担当し、その後近所のコンビニでアルバイトもすることになりました。
男に身体を差し出すことで寝床を確保していましたが、性に奔放という訳ではない模様。
性格も真面目で、理由のないお金は受け取らず、受けた恩は率先して返そうとするタイプ。
家事もキッチリこなせます。
担当声優は市ノ瀬加那(いちのせ かな)さん。
非処女ヒロイン=ビ○チ?
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荻原沙優には、ヒロインとして異質極まりない過去を持っています。
それは、不特定多数の好きでもない男性に抱かれた経験がある点です。
作中で直接的な描写こそありませんが、貞操観念の薄弱さは吉田への発言の至る所から感じられます。
また、酔っていた吉田に拾われ家に転がり込んだ日から、沙優は遥か年上の吉田に対して常に気さくに接しています。
この遠慮のなさも、男好きを臭わせるような印象を与えがちです。
ただ、貞操観念がない=ビ○チではありません。
それが沙優の最大の特徴であり、ヒロインとしての特性と言えます。
沙優が家出先の男たちに身体を差し出してきた理由は極めてありきたりでシンプルです。
まず、メリットを提供すること。
女子高生の家出娘を拾ったことが世間にバレれば、警察沙汰になるのは確実であり、それを覚悟で拾われるには、その分の美味しい見返りが必要ですが、沙優にはその見返りが身体しかなかったのです。
そしてもう一つ、必要とされる実感を得られること。
求められることへの充足感ですね。
この事からわかるように、沙優はいたって普通の感性を持った女子高生です。
容姿は可愛く、スタイルもかなり良いので、平凡な女子高生という訳ではありませんが、少なくとも内面に関しては何処にでもいる人生経験の浅いJKであって、男好きでもなんでもありません。
誰もが抱える心の隙間に対し、それを埋める手段が一つしか見つからない狭い価値観のため、そうしてきただけに過ぎないのです。
しかし、自分に対し下心を見せず、抱くどころか触ってこようともしない吉田の態度に、彼女の中で何かが明確に変わり始めます。
自分が女として全く意識されていないこと、吉田が会社の同僚など他の女性と一緒にいる場面を目撃したことで、それに嫉妬している自分に気付き、必要とされないといけないという焦りが生じます。
その結果、吉田に抱かれようとしましたが、それすらも「自分がやりたくない事はしない」という信念で拒否した吉田に、沙優は恋心を抱くようになり、同時に過去の自分の行動を後悔するようになりました。
少年漫画やラノベでは、非処女ヒロインは基本的にタブーとされています。
それどころか、成年向けのゲームですら非処女のメインヒロインは受け付けないというユーザーが多いくらいです。
そんな中にあって、非処女だからこその葛藤や苦悩を抱く沙優は、通常のラブコメ作品のメインヒロインとは一線を画したヒロインと言えるでしょう。