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【呪術廻戦】「七海建人」実は13話で死ぬ予定だった?かっこいい名言も【ネタバレあり】
呪術高専卒業後、一度は金融業界に就職してから呪術界に戻ってきた「脱サラ呪術師」という珍しい肩書を持つ七海建人。
第19話の初登場後は、渋谷事変での活躍が目立ちましたよね。
今回の記事では、そんな呪術廻戦の七海建人についてご紹介。
縛りや術式、名場面について解説していきたいと思います。
※単行本、本誌、ファンブックのネタバレを一部含みます。本誌についてのネタバレ部分は該当文の前に注意書きを入れています。
引用:animeanime.jp
七海建人のプロフィールまとめ
CV
津田健次郎
生年月日(誕生日)
7月3日(28歳)
身長
およそ184cm
所属
東京都呪術高等専門学校OB
愛称
ナナミン(虎杖が命名)
等級
一級呪術師
趣味・特技
酒・自炊
好きな食べ物
パン・アヒージョ
嫌いな食べ物
平麺
声優を務めるのは、津田健次郎さん。「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」海馬瀬人や「薄桜鬼」風間千景などで知られています。
声優発表の前から、原作読者の中では津田健次郎さんを予想する声も多くありましたね。
引用:renote.jp
七海建人とは
東京都呪術高等専門学校OBで、一級呪術師の七海建人。
過去編では高専2年で、五条世代の一つ下の年にあたります。
術師の中では珍しいスーツ姿で、特徴的な眼鏡が目立ちます。金髪で彫りの深い顔立ちは、母方祖父がデンマーク人のクォーターに由来。
誕生日、術式、髪型まですべてが「七三」で統一されており、トレードマークともいえますね。
高専時代には唯一の同級生の灰原を喪って、先輩の夏油は呪詛師に堕ちて…と、さまざまな理由から「呪術師はクソ」と呪術界に見切りをつけて一度は就職しました。
しかし、就職先の証券会社では業績や仕事の内容に疲弊するばかり。「労働はクソ」と思っていたところで、常連として通っていたパン屋の店員に憑いていた呪霊をなんとなしに祓うといたく感謝され、自分が”やりがい”や”誰かに必要とされること”を求めていたことに気づき呪術師として戻ります。
七海本人は、後にこの経緯を「同じクソなら適性のある方を」と思ったと語っています。
真面目で常に冷静沈着、愛想はなく一見冷たく見えるものの、その実は人情深いのが七海。
「私は大人で、君を守る義務がある」と虎杖の初任務において虎杖の負担が少なくなるようにサポートし、当初虎杖のことは呪術師としては認めていないと言いつつも「他人のために本気で怒れる子」と評価。
後輩が呪詛師にやられた際にも、ブチ切れて素手で相手をタコ殴りしたこともあるほど。
七海建人のイメージソング
芥見先生の選んだ、七海健人のイメージソングはこちら。
- ゆらゆら帝国「ゆらゆら帝国で考え中」
- フジファブリック「サボテンレコード」
「ゆらゆら帝国で考え中」は呪術界でやっていくと決めた七海の心境、「サボテンレコード」は渋谷事変で立て続けに特級呪霊と対峙する一連で過去の同期や理想に思いを馳せるシーンが浮かびます。
個人的に、とくに「サボテンレコード」は登場時から過去編、渋谷事変まで終えた後の方がしっくり来る気がしますね。
引用:assets.numan.tokyo
七海建人の戦闘スタイル
スーツに七三、落ち着いた雰囲気で一見インテリ風に見えるものの、その実はかなりの武闘派。
かなりのフィジカルで、そこそこの呪詛師も肉弾戦のみでノックアウト。
攻撃もさることなく肉体や体幹も強靭で、呪詛師が七海に蹴りを入れた際にはびくともせず、岩壁を蹴った絵で描写がされるほどです。
基本的には、呪符のようなものをぐるぐるに巻きつけた鉈のような形の刀身を武器として扱います。スーツの中にはサスペンダーをつけており、背中に武器を携えることも。
しかし普段は呪力を制限しており、七海の定めた時間以上に任務が長引くと(七海曰く時間外労働)、呪力の制限が解放される”縛り”を設けています。
七海建人の術式と強さ
七海建人の生得術式と、拡張術式についてはこちら。
生得術式「十劃呪法(とおかくじゅほう)」
対象の長さを線分したときに、7:3の比率の点を強制的に弱点とする術式。
人物にも物体にも発動可能で、比率をつくるのは対象の全長に限らず、頭部や腕のみなど一部分を指定することができます。
術式としては弱点を強制的に決めるだけなので、7:3の弱点に攻撃を当てられれるかは術者次第。
そこで七海のフィジカルの強さが生きてくるんですね。
弱点といってもどのくらいのレベルかというと、格下相手なら峰打ち程度で体を両断できるほど。地下の壁を術式の対象とした際には、壁を殴るだけで地下道を崩落させました。
拡張術式「瓦落瓦落(がらがら)」
「瓦落瓦落」は破壊した対象に呪力を込める拡張術式。
作中では、地下道で壁を崩壊させた後に、瓦礫の一つ一つに呪力を込めて呪霊に降らせるという方法で活用していました。
そもそも拡張術式とは、というところを簡単にいうと、自身の生得術式の解釈を広げてアレンジを加えたものといったところでしょうか。
伏黒恵の生得術式「十種陰法術」における式神の”鵺”と”蝦蟇”を一つに組み合わせた「不知井底」も拡張術式の一つですね。
引用:issyan.com
「黒閃」の連続記録保持者
領域展開は会得していないものの、黒閃の連続発生記録保持者。
黒閃とは、「打撃との誤差が0.000001秒以内に呪力と衝突したときに生じる空間の歪み」。
衝突の際には黒く光る呪力が稲妻のように弾け、平均で通常の2.5乗もの威力を叩き出します。
あくまでも黒閃は「術式」や「技」というわけではなく、呪力を用いる戦闘において稀に起きる「現象」。
誰しも狙って出せるわけではなく、呪力の正確なコントロールや極限の集中力などが鍵になりますが、七海は京都での百鬼夜行にて一級呪霊数体に4回連続で発生させているんですね。
黒閃を決めると、いわゆるアスリートでいう「ゾーン」状態に。普段は意識的な呪力操作も呼吸のようになり、圧倒的な全能感を味わうのだとか。
黒閃を経験した呪術師はそうでない呪術師と比べて、呪力の核心との距離に天と地ほどの差が出るといいます。
七海建人の名言・名場面
※アニメネタバレ注意
「私が高専で学んだことは、呪術師はクソということです」
「そして一般企業で働き気づいたことは、労働はクソということです」
登場時、「脱サラ呪術師」として紹介された際のセリフ。
呪術師とは珍しいスーツ姿に冷静沈着な話し方、お堅いイメージな反面、意外と口は悪いのが印象的でしたね。
「枕元の抜け毛が増えていたり、お気に入りの惣菜パンがコンビニから姿を消したり。そういう小さな絶望の積み重ねが、人を大人にするのです。」
いくつもの死線を超えた虎杖であっても、七海にとっては子どもであり守る対象だと主張するセリフ。
「それ(感謝)は大勢の方に頂きました。」「悔いはない。」
アニメ13話にて、真人に領域展開されたシーン。
「今はただ、君に感謝を」と告げる真人に対して、「必要ありません」と自身の過去を振り返り抗いません。今から殺されそうになるというのに、あまりにも清々しい表情で受け入れてしまうところにヒヤヒヤしました…。
※ここから、単行本ネタバレ注意
「あとは頼みます」
単行本14巻、渋谷事変で真人と再度対峙したシーン。
特級呪霊である陀艮との戦いを経た後、遭遇した漏瑚からの攻撃を一身に受けて満身創痍の七海。それでも呪霊を祓い続けるところで真人と再会します。
真人が七海の体に触れて無為転変を発動する直前に、目の前にいる虎杖にこの先を託した言葉です。
この言葉は呪いになる、と思いつつも言葉を発した七海。
しかし渋谷事変で精神を摩耗した虎杖にとっては、七海のこの言葉が生きる意味や戦う意義となったのも事実なんですよね。
引用:googleapis.com
七海健人は最初の真人戦で死ぬ予定だった!?
アニメ13話で七海は、真人の領域展開「自閉円頓裹」にとらわれてしまいます。
真人の術式は、相手の魂に触れて魂の形状を操作し、相手の肉体を思うままに変形・改造してしまうというもの。
まさに相手の手のひらの上、攻撃が必中となる領域展開をされてしまえば、その時点で負けが確定ともいってよいでしょう。
実際に七海も死を覚悟し、「悔いはない」と告げています。
しかしここで、虎杖が救出に入ります。
領域展開、中でもとくに領域内に相手を入れてしまえば勝ちが確定する「無量空処」や「自閉円頓裹」は、中から出られないように特化している一方で外からの攻撃には弱いのが特徴。領域に入ったところでメリットもないですしね。
実は芥見先生によると、当初の予定では七海はここで死ぬ予定だったのだとか。
なぜ生き残ることになったのかというと、「キャラがシナリオを超えた」からだと語っています。
BLEACHの作者・久保先生も呪術廻戦を読んで、七海の登場からの作品の流れを評価していたほど。お気に入りのキャラも七海なのだとか。
そんな、シナリオを超えるほどの魅力を持つ七海建人。
渋谷事変では呪詛師相手や呪霊相手にかなり奮闘する様子が描かれているので、七海が気になるアニメ勢の方には、ぜひ単行本で七海の活躍もチェックしてみてほしいところです。