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【無職転生】2期の可能性を最速で検証! ビリビリ動画で早くも大ヒット
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2021年冬より放送を開始したアニメ『無職転生』の2期が制作される可能性を徹底検証!
円盤予約状況、配信実績、国内外での評価、そしてプロデューサーの発言などから、今後どのようなアニメ化展開をしていくのかを予想します!
プロデューサーも長期アニメ化を示唆! 別格の扱いでアニメ化
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2013年10月~2019年2月の期間、小説家になろうで累計ランキング1位だった『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』は、なろうファンの間で「なろうの最終兵器」と呼ばれていました。
というのも、これだけ長い間なろうのトップだったにもかかわらず、なかなかアニメ化されなかったからです。
実は、これには明確な理由があります。
『無職転生』という作品は、単発ではなく長期的にアニメ化を続けていくという方針で企画が進められていたのです。
そのために、『無職転生』のアニメ制作を目的とした「スタジオバインド」という新スタジオまで設立されています。
スタジオバインドは、『シュタインズ・ゲート』『Re:ゼロから始める異世界生活』のWHITE FOXと、『ソードアート・オンライン アリシゼーション』などのプロデュースで知られるEGG FIRMが共同出資した会社。
これだけの実績がある会社がわざわざ専用の会社を用意するくらい、『無職転生』は別格の扱いでアニメ化されている訳です。
実際、アニメの作画は第1話放送の時点で「ものすごく力の入ったアニメが始まった」と大きな話題になりました。
本作のアニメ化を進めたチーフプロデューサーの大澤信博さんも、インタビューで「長くアニメ化したいと思った原作の一つ」と語っており、当初の段階で2期、あるいはそれ以降の企画も具体的に進められているのは間違いありません。
とはいえ、幾ら現場が長期アニメ化を前提に進めていても、収益が見込めなければ頓挫するのは必定。
『無職転生』が計画通りに2期を作ることができるかどうかを、まだ1期放送序盤の段階ながら検証していきます!
なろうアニメの2期基準は?
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なろうに投稿されていた作品がアニメ化した、いわゆる「なろうアニメ」のジャンルは、大半が異世界転生/転移です。
このジャンルは海外でも人気が高く、特にアジア圏ではダーク・ファンタジーと並ぶ人気ジャンルとして定着しています。
そのため、他のジャンル以上に配信での実績が重要視される傾向が見受けられます。
ここで、2018年以降に2期制作が決まったなろうアニメ(分割2クール濃厚な作品は除く)と、2期発表時の各作品の状況を見てみましょう。
転生したらスライムだった件
・2期発表は1期2クール目放送中の2019年3月
・円盤売上 6000枚強(1巻のみ。全巻平均は6000枚弱)
・シリーズ累計発行部数 1200万部(現在は2000万部)
・ビリビリ動画再生数 約1.5億再生(現在は3.3億)
Re:ゼロから始める異世界生活
・2期発表は1期放送から2年半後の2019年3月
・円盤売上 1万枚(全巻平均)
・シリーズ累計発行部数 550万部(現在は700万部)
・ビリビリ動画再生数 約2億再生(現在は2.3億)
盾の勇者の成り上がり
・2期発表は1期放送から3ヶ月後の2019年9月
・円盤売上 2000枚(全巻平均)
・シリーズ累計発行部数 780万部
・ビリビリ動画再生数 約1.5億再生(現在は2億)
ありふれた職業で世界最強
・2期発表は1期放送終了時の2019年10月
・円盤発売前(全巻平均は3000枚)
・シリーズ累計発行部数 250万部(現在は450万部)
・ビリビリ動画再生数 約7000万再生(現在は1.1億)
痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
・2期発表は1期放送終了時の2020年3月
・円盤売上 3000枚(1巻のみ。全巻平均も同じ)
・シリーズ累計発行部数 70万部(現在は120万部)
・ビリビリ動画再生数 約1.3億再生(現在は1.7億)
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
・2期発表は1期放送終了時の2020年6月
・円盤売上 5000枚(2巻まで。全巻平均も同じ)
・シリーズ累計発行部数 350万部(現在は400万部)
・ビリビリ動画再生数 約5000万再生(現在は7500万)
『転スラ』は原作売上(特にコミカライズ)が凄まじい伸びを見せているので、これだけで2期は決定的だったと言えます。
『リゼロ』も円盤で1万枚を突破しており、この数字だけで2期は決まったようなものですね。
『はめふら』も5000枚を突破しているので、円盤売上だけでも2期濃厚と言えるレベルに至っています。
注目は他の3作品。
いずれも円盤が2000~3000枚くらいの売上で、昔だったら続編の制作は厳しかったでしょう。
しかし、いずれもビリビリ動画で1億再生を突破しており、それが決め手になったと思われます。
もう1つ無視できないのが、原作小説および漫画の伸びです。
円盤売上、再生数ともに爆発的な数字ではない『ありふれ』ですが、アニメ放送を契機にシリーズ累計発行部数が一気に伸びています。
アニメ化効果がかなり顕著に出たようです。
これらのケースからわかるのは、円盤売上、配信実績、原作への効果のどれかが突出していれば、2期制作への道が開けるということ。
特に近年は海外の配信会社から出資を受けるケースが増えているので、再生数は大きな指標になっています。