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Feb
【BEASTARS】ハルは本当に嫌われているのか? 徹底検証
2021年冬より第2期の放送が始まったアニメ『BEASTARS』より、ヒロインのハルを大特集!
漫画・アニメ業界において「地雷」と言われているビッチ属性の彼女が、果たして本当に嫌われているかどうかを徹底検証します!
ハル キャラクター概要
『BEASTARS』に登場する女性キャラクターで、本作のヒロイン。
ドワーフ種のウサギで、チェリートン学園に通う高等部3年生。
園芸部に所属し、普段はたくさんの花を世話しています。
言いたいことをハッキリ言う性格で、常に明るく気丈に振舞っていますが、その内情は脆弱な草食動物である自分への諦観と恐怖が常に満たしており、圧倒的弱者ゆえに独自の処世術を身に付けています。
その最たるものが「身体を差し出す行為」で、種族に関係なく言い寄られた草食動物に対しては躊躇なく肉体関係を持っています。
そのため、校内では「ビッチ」と噂され、ルームメイトや周囲の動物からも良く思われていないようです。
一方で、強い信念と誇りの持ち主でもあり、肉食獣を相手に本能が恐怖を感じ、逃げ出したい衝動に駆られていても、それを表情に出さず平然としています。
男心だけでなく同性の心や習性にも理解が深く、どうすれば可愛く思われるかを理解しており、状況によっては能動的に、場合によっては無自覚でそれを発揮しています。
ただ、子供っぽい面も持っていて、ウサギだけあって寂しがり屋なところもあるようです。
担当声優は千本木彩花(せんぼんぎ さやか)さんです。
可憐な外見と生々しい内面
擬人化された動物の物語である『BEASTARS』は、肉食獣の習性、草食獣の習性を描きつつ、そんな彼らが共存することの難しさと崇高さを描いた作品です。
その中にあって、ハルは単にヒロインというだけでなく、草食獣ならではの思考を強く感じさせるキャラです。
彼女の容姿はウサギの中でもかなり可愛く、保護欲を擽るようで、ウサギに限らず多くのオスから言い寄られています。
時には彼女持ちのオスから迫られることもあったようで、ハーレクイン種の彼女がハルを逆恨みし「裏で遊びまくっている」と噂を流したことで、周囲から蔑んだ目で見られ、イジメに遭うこともありました。
ただ、この噂は尾ひれが付いているとは言え、全くの嘘ではありません。
ハルは誘われれば基本断らない女子で、多くのオスと関係を結んでいます。
その中には、学園のカリスマ的存在でアカシカのルイもいました。
彼女の貞操観念が低い理由は、「身体を重ねている間だけは弱者ではなく対等な存在になれている」からとのこと。
草食獣の中でも特に弱い種族の彼女は、その事実を受け入れる一方で、「常に死と隣り合わせの動物」である自分に途方もないコンプレックスを常に抱えており、それを紛らわすために性行為を重ねているようです。
そんな生々しい内面を持つハルですが、全てを諦観している訳ではないようです。
自分に対し等身大の姿で接してくれていたルイには、憧れと恋のような特別な感情を確かに抱いていたようですし、毎日花を愛でている姿は確かに清らかな一面を示しています。
18歳という年齢より遥かに大人びた精神と、18歳より遥かに幼い純粋な心を両方持ち合わせいるのが、ハルという女性なのです。
彼女の中で最も忌避しているのは、同情されること、そしてナメられること。
主人公のレゴシが自分に同情していると感じた時には、それまで温和に彼と接していた姿からは想像できないほど怒りを露わにしていました。
その弱者ゆえの反骨心は、自分の命が危機に晒されている時であっても屈することはなく、気丈という言葉では言い表せないほどの強さを持っています。