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Oct
【ゆるキャン△】犬山あおい(イヌ子)が人気者になった理由まとめ! でかい胸だけが魅力じゃない
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2期&映画の制作が決まった『ゆるキャン△』より、犬山あおいが人気キャラの座を射止めた理由を徹底検証!
おっとり系、太眉、関西弁キャラという従来の人気路線とは異なるイヌ子が何故ファンからの支持を得たのか、その真相に迫ります!
犬山あおい(いぬやま あおい)キャラクター概要p
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『ゆるキャン△』のメインキャラクターの1人で、山梨県・本栖高校に通う女子高生。
中学時代からの友人である大垣千明(おおがき ちあき)と共に野外活動サークル(野クル)を創立し、キャンプ活動を行っています。
おっとりとした関西弁風の口調で喋り、太眉&八重歯に巨乳と外見的特徴が多く、特に胸の大きさは野クルの中でも際立っていて「そびえる連峰」と例えられるほど。
落ち着いた朗らかな性格で、野クル部員の千明や各務原なでしこ(かがみはら なでしこ)の抑え役でもあります。
外見、内面、名前のどれもが犬っぽく、千明からは「イヌ子」と呼ばれています。
悪意のないホラ話が好きで、いかにもありそうな冗談を言っては「うそやでー」でまとめるのが日課。
嘘をついた時には出来損ないのフィギュアのような目をします。
妹のあかりは彼女をそのまま幼くしたような外見で、性格もそっくり。
千明からは「チビ犬子」と呼ばれています。
アニメの担当声優は豊崎愛生(とよさき あき)。
コンセプトが明確
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イヌ子は外見、内面ともかなり多くの属性を有しているキャラです。
外見に関しては「黄色髪」「八重歯」「巨乳」「太眉」「タレ目」、内面は「おっとり系」「関西弁キャラ」「ホラ吹き」といったところでしょうか。
一般的に、属性が多ければ人気キャラになれる……というものではありません。
むしろキャラ渋滞を起こし、まとまりがなくターゲットを絞れていないキャラになってしまうことも珍しくないのです。
しかしイヌ子の属性は取っ散らかることなくしっかりとまとまっていて、それが人気の要因の1つでもあると思われます。
例えば外見ですが、「太眉」だけをピックアップするとあまり人気キャラには見られない特徴ですよね。
キャラデザの観点でいえば変化球の部類に入るので、少なくとも美少女キャラの王道ではありません。
ですが、イヌ子の場合は太眉もキャラデザのコンセプトに合致しているように見受けられます。
そのコンセプトとは「犬っぽさ」です。
柴犬が顕著ですが、犬は犬種によっては目の上の毛並が太めの眉のような模様になっています。
ちょうどイヌ子の眉と同じくらいの太さです。
クリーム色の髪、犬歯のような八重歯、そしてそこに太眉が加わることで、イヌ子の外見はその名前や愛称の通りかなり犬っぽくなっています。
それによって、普通なら違和感や異物感を覚えてしまいがちな極端な太眉も、割と自然に受け入れられているのでしょう。
また、イヌ子は内面に関してもブレがありません。
おっとり系+関西弁キャラというのは、日常アニメにおける鉄板の組み合わせです。
『あずまんが大王』春日歩(大阪)、『ゆるゆり』池田千歳、『ラブライブ!』東條希などがそうですね。
関西弁というのは言葉としてかなり強く、それだけで強烈な個性を発揮します。
そのため、「関西弁でうるさい女性キャラ」となると、どうしてもアクの強さが目立ってしまい、なかなか人気を獲得し辛いのではないでしょうか。
しかし上記のキャラは全員おっとりとした性格で、口調や表情も朗らか。
それによって関西弁の強さが緩和されています。
イヌ子も同様で、関西弁で喋ってはいるものの、我の強さを感じることは全くありません。
これは担当声優・豊崎愛生さんによる影響も大きいと思われます。
豊崎さんは関西出身ではないので、イントネーションがいわゆる「コテコテの関西弁」にならず、それによってイヌ子の雰囲気を損なわない「アニメキャラにちょうどいい関西弁」になっているのでしょう。
親しくない段階での距離感
キャラとしての特徴だけでなく、イヌ子は作中においてもその魅力を遺憾なく発揮しています。
彼女が作中に登場したのはアニメ1話「ふじさんとカレーめん」のラストですが、その時は走って登校するなでしことすれ違うのみでほぼセリフなし。
本格的な出番は2話「ようこそ野クルへ! 」からです。
キャンプ少女の志摩リン(しま りん)に助けてもらった影響でアウトドアに興味を持ったなでしこが、イヌ子と千明が作った野クルを訪ねる……という回ですね。
千明は当初、なでしこに「せっかく来てもらって悪いんだけど、ウチ部員募集してないんだよね」と言い放ち、入部に難色を示します。
それに対しイヌ子は「部員が4人以上になれば部に昇格して大きな部屋がもらえる」という部員が増えることのメリットを説き、なでしこが入部できる流れを作りました。
もちろん打算的な意味合いも多少はあったでしょうが、仲良しの2人でやっていた同好会に新たな部員を増やすのは心情的にそう簡単なことではありません。
それをサラッとやってのけるイヌ子は、かなり心が広い人物と言えます。
その後も、新入部員のなでしこに事ある毎に声をかけ、テンションが下がらないようキャンプ道具の本を見せるなど、なでしこが溶け込みやすい空気を進んで作っています。
まだ親しくない段階で、それでも最大限気を配りなでしこを受け入れようとしているその姿勢に、イヌ子の人間性が垣間見えますね。
それはしまりんとの関係にも表れています。
しまりんは騒がしい人間が苦手らしく、そのため千明を敬遠していました。
一方、その千明といつも一緒にいるイヌ子に関しては苦手意識は全く持っておらず、6話「お肉と紅葉と謎の湖」でイヌ子のバイト先で偶然遭遇した時も和やかに挨拶を交わしています。
その1シーンだけで、これまでイヌ子がしまりんとの距離感を適切に保っていたことが想像できますね。
また、8話「テスト、カリブー、まんじゅううまい」におけるしまりんの友人・斉藤恵那(さいとう えな)とのやり取りも、イヌ子の優しさが滲み出ていました。
イヌ子が千明と一緒に理科室で木皿の塗装はがしとスキレットのシーズニング(鉄鍋のならし作業)をしているところに斉藤さんが偶然通りかかり、話の流れでクリスマスキャンプに斉藤さんを誘った場面です。
斉藤さんはキャンプ初心者なので寝袋などのキャンプ道具は一切持っていないと推察されますが、そんな斉藤さんにイヌ子は「デイキャンプにすれば寝袋とかもいらんし」と付け加えます。
つまり初心者である斉藤さんに合わせてデイキャンプにするということです。
この時点で泊まりのキャンプにするかどうかはまだ決まっていなかったから、道具を持たない斉藤さんを誘う以上、それくらいは当然の配慮。
恐らくイヌ子はそんな思いで提案したのでしょう。
その時点で返事は保留としていた斉藤さんですが、その後快諾し、寝袋も高額な物を購入。(父からの支援込み)
斉藤さんはしまりんの友達であり、キャンプにも少なからず興味を持っていたことが推察されますが(だからこそ断らず保留したのでしょう)、今一歩踏み込めずにいたようです。
そんな彼女をキャンプ場へと連れ出したのは、イヌ子の適切な提案あってこそ。
この気配りと適切な距離感こそが彼女の人間的魅力であり、人気の要因ではないでしょうか。