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22

Dec

【怪獣8号】はどうしてここまで話題作になったのか? 検証まとめ

男性ファンも女性ファンも引き込む全方位の魅力

怪獣8号の大きな特徴の1つに、男性受けと女性受けの両方を要素を備えている点があります。

男性受けに関しては、高い画力で描かれる怪獣アクションというのが最大のセールスポイントですね。
『ゴジラ』シリーズ以降、怪獣モノはいつの時代も男子の心を掴んで離さないジャンルです。
また、カフカの「一度は夢を諦めた32歳男性」という設定は、多くの社会人男性から共感を得ていることでしょう。

女性受けについては、2つの要素を挙げることができます。

1つは、戦闘力の高い女性キャラを複数配置している点です。
漫画・アニメに限らずドラマや映画でもそうですが、「強い女性」「凛々しい女性」を描いている作品は当然、女性の支持を得やすいものです。

そしてもう1つは、カフカとレノの関係性ですね。

レノは「イケメン」「生意気だけど実は良い子」「情に厚い」「尽くすタイプ」といった女性から支持される要素を多数備えており、しかもこれを全部1話目で披露しています。(この点も1話目のクオリティの高さを窺わせます)
そんなレノが、自分を助けてくれたカフカを慕い相棒として接する姿は「バディもの」の理想像。
多くの女子をキュンキュンさせているのは間違いないでしょう。

男性にも女性にも受ける要素を多分に含んでいることで、怪獣8号は1巻の発売を待つまでもなく大ヒット作の仲間入りを果たしたのです。

ジャンプラらしい「主張が強すぎない作品」

ジャンプラで掲載されている作品は、週刊少年ジャンプとは傾向がやや異なります。
これは編集部の意向というより、読者層の違いが主な要因と思われます。

ジャンプは比較的テーマが強く出ていて、良くも悪くも作者の特色がハッキリ出やすい雑誌です。
また、『デスノート』のヒット以降は少年向けの漫画であることが絶対ではなくなっていますが、それでもティーン層を主要ターゲットにした作品が大半を占めています。

一方、ジャンプラは『ファイアパンチ』のような個性の塊のような作品もありますが、多くは主張がそれほどクドくなく、読みやすく入り込みやすい漫画が多い印象です。
これはネットという媒体を意識し、サクッと読めて尚且つフックのあるエンタメ性の強い作品を目指しているからと推察されます。

特に顕著なのはSPY×FAMILYで、「ものすごく印象に残るシーンがある」「キャラが濃すぎる」「テーマが重すぎる」といったことはなく、割とアッサリ味の作品です。
怪獣8号も同様で、設定だけを抜き出してみるとかなり重い作品のように思えますが、実際に読んでみるとむしろ軽さすら感じさせる漫画になっています。
この主張し過ぎないところが、現代の漫画好きに受け入れられた大きな要因だと考えられます。

まとめ

2020年12月に発売された1巻は、あの鬼滅の最終巻と同じ日に書店に並んだんですが、それでもかなり目立つくらい各店舗で特設コーナーが作られていました。
1巻の時点でここまで力を入れられた作品は、もしかしたら初めてかもしれません。
既にかなり売れているみたいですが、これからもっと凄い作品になっていくことを期待してしまいますね!

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