アニメではテイマーとしての活躍が最大の見せ場？

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リョウマはジャミール公爵一行たちと行動を共にすることを決め、ガナの森を出て彼らと一緒に鉱山の街ギムルへと向かいます。
そこにはテイマーギルドがあり、リョウマはギルド登録をしてテイマーとしての人生を歩むこととなります。
タイトルに「テイマー」こそ入っていませんが、本作はテイマーを主人公とした物語なのです。

神達に拾われた男のホームでもある小説家になろうでは近年、テイマーを主人公にした、或いはタイトルに含んだ作品が急増しています。
「テイマー」をタイトルまたはキーワードに入れている作品は2020年9月現在で582作品ありますが、その内の実に154作品が2020年に連載を開始しています。
しかも『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』『出遅れテイマーのその日ぐらし』『モンスターのご主人様』『追放されたお荷物テイマー、世界唯一のネクロマンサーに覚醒する　～ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に～』など書籍化した作品も多く、なろう界隈ではちょっとしたテイマーブームが到来しつつあるのです。

神達に拾われた男はキーワードにテイマーを含めていませんが、この作品が現在のテイマーブームの一助になったのは間違いありません。
リョウマはテイマーという職業をなろう界隈で広めた中の1人と言えるでしょう。

そんな彼のテイマーとしての能力は、かなり特殊です。

従魔はスライム限定ですが、数千体ものスライムを使役しています。
スライムは「アシッドスライム」「スカベンジャースライム」「クリーナースライム」「ポイズンスライム」「スティッキースライム」「ヒールスライム」など様々な種類のスライムに枝分かれの進化をしていて、それぞれ異なる性質を持ち、合体することでパワーアップもします。
そのスライム達を使い、疫病の発生を防ぐための清掃をこなし、その後は洗濯屋を開業するなど、日常生活を支えるスローライフ系テイマーとして活動することになります。

一方、話が進むにつれ、スライムたちを戦闘で活かす方法を模索し始めます。
神々から贈られた力もあって戦闘能力も高く、スライムを使役しつつ自分も積極的に戦う戦闘系テイマーとしても開花。
更にはヒールスライムが中級の回復魔法を使えるようになるなど、ヒーラー系テイマーとして多くの同業者を救う活躍も見せていました。

リョウマの見せ場の多くはテイマーとしての活躍です。
元々アラフォーの中年男性だったこともあって、恋愛に関しては全く積極的になろうとはせず、ラインハルトの娘エリアリアには好意を持たれているようですが、少なくとも序盤に関しては目立った進展はありません。
よって、アニメ化される範囲においてはテイマーの部分が最もフォーカスされることになるでしょう。

まとめ

「モンスターを使役する主人公」というと、ドラクエ5やポケモンといったゲームを思い浮かべる人が多いと思います。
それらのゲームの影響もあって、なろうではテイマーを主人公にした作品がたくさん生まれていて、その中でも特に人気を集めたのがこの『神達に拾われた男』です。
そのため、本作は主人公であるリョウマの存在が際立っています。

テイマーはゲームやなろう系では既に人気職業ですが、アニメではまだそこまで主流という感じじゃないので、アニメファンの間で普及するかどうかはリョウマの活躍次第。
主人公がスライムに転生する作品は有名ですが、主人公がスライムを使役して活躍するアニメは他にないと思うので、期待が膨らみますね！